2012年12月28日金曜日

2012年の仕事納め













 2012年12月28日午後8時です。すでにオフィスは静かな空気に包まれています。やや艶のあるアデルの曲が響いています。新年の用意を終えて、今年ももう終わるんだという実感がこみ上げます。

少ないメンバーでオフィスの清掃をしつつも、お問い合わせの電話対応、最後の出荷など、バタバタの1日でしたが、なんとかおわりました。(おそらく、私は明日も仕事になりますが。。)一応、今日が仕事納です。ささやかですが、30分ほどの納会を行いました。

今年1年を振り返ると、毎年同様ですが、いろいろありました。大変なのはいつも同じです。そして、毎年掲げるテーマは、今年の場合、”創造” だったのですが、 実際のところMRTEという劇場向け製品提供というブランドを作り、システムをメインにしたマイルランテックとは異なるカラーで新製品も提供できる状態になり、自分としては満足な1年だったと思います。

時々、「結局のところ一緒だろ!」という言葉もいただくのですが、いや、やはり違うんですね。照明器具や舞台向け製品を扱うのはMRTEセクションであり、音響さんや映像さんともおつきあいするのがマイルランテックです。そのキャラクターはまったく異なると思います。

マイルランテックは、今年は実に幅広いジャンルの方々と交流ができました。これは本当にありがたい事で、今後もそういう多角的視野で多方面の方々と交流を維持いたいと思っています。それは新しい刺激にもなるし、また気づかなかったまったく別角度の視点を持つきっかけを与えてくれます。

今月、照明業界の先輩から、いったい何がやりたいんだ?と聞かれましたが、自分には自分の考えがあり、よりよいサービスを提供したい故、自分の信念に基づき、会社を運営していきたいと思います。もっとも重要な事は、マイルランテックのサービスを信頼いただいているお客様のために維持することだと考えております。これは私の会社運営における重要な柱であります。

さて2012年、皆様方には、大変お世話になりました。今年、マイルランテックのサービスを選択いただいた方々、また以前より当社をごひいきいただいている皆様に、心より感謝申し上げます。来年2013年にも、新しい何かを本当にプロフェッショナルな方々にご提供していくつもりです。来年も何卒、よろしくお願いします。 それではよいお年を。。

 

プロに相応しいショーコントローラー













 2012年のラストで、ようやく届いたShowMasterの新製品LEとXSをご紹介できる事に喜びを感じます。アナウンスしてから、いったいどのくらいの時間が流れたことでしょう。

Medialon製品は、一部の映像業界の方々の間ではすでにある程度の認知度をもっていますが、それはどんな機器でも簡単にトータル制御が可能な点がライブ現場でも施工現場でも非常に便利で、加えて、そうした製品が意外に、あるようでなかったからだと思います。

今回、ご紹介するLEとXSは、その機能面からも、明らかに施工現場向けの製品で、特にXSは赤外線ポートを6ポートもっているため、ダイレクトに赤外線によるセンサー入力が可能で、この事からも自動制御の施工現場向きである事がわかります。

しかしLEはこれまでのSTをよりライトにした製品で、シリアルポートが2ポートになった点とI/Oポートが4ポートになった点以外は、さほど大きく異なりません。この点から見れば、今年、ある展示会で利用いただいた例のようにネットワーク接続によるIPベースのコントロールを主体とするなら、STよりも安価で導入しやすい製品になるのではないかと思います。

このショーマスターシリーズは、この2機種の登場で、Pro, ST, LE, XSと4機種となり、幅広い分野で導入しやすい製品になったと言えます。これはつまり、SWMProのようにライブ映像の現場で利用するような製品だけでなく、劇場などの設備でプロジェクター制御をおこなったり、映像機器と照明機器をリンクしたり、また音響卓をトリガーするトータル制御のシステムを、映像業界以外の方々でも、コストの面で利用しやすくなったと思うのです。

近いうちに、このトータル制御のシステムは、さまざまな現場で必要となるもので、その時、ショーマスターシリーズは重要な役割を果たすだろうと考えます。来年こそは、このMedialonシステムのフリートレーニングを興味をもった方々向けに展開したいと考えています。それによって、いかにMedialonが本当のプロのためのコントローラーであるかを実感していただけるのではないかと考えています。






2012年12月27日木曜日

FiberFoxの総合カタログが完成しました。
















 クリスマスも終わり、まさに年末ですが、ようやくファイバーフォックスの総合カタログが完成しましたので、ご報告したいと思います。

ダウンロードページ

FiberFoxケーブルは映像業界だけでなく、照明業界でもまた音響業界からも熱い視線をいただいてますが、さらにはカメラの中継ケーブルとしても、かなり高い評価をいただけるのではないかと私自身は感じております。というのも、つい最近、アナウンスした通り、FiberFoxには、EBCコネクターを使ったカメラ用のケーブルEBC70があり、またドイツでは、特にTV方面への販売が多いためです。

このFiberFoxの高い評価は、ひとえに、エクスパンドビームコネクターとミリタリーケーブルの組み合わせによるアウトドアの過酷な仮設現場において、他の追従を許さない安全性、利便性によるものです。

このカタログでは、なぜ、EBC(エクスパンドビームコネクター)がすごいのか? そしてミリタリーケーブルの良さはどこにあるか?を解説しています。この2つの工夫は他のメーカーでは見られない本当に独特の工夫です。光ケーブルをほとんどメンテナンスフリーにしたのは、画期的と言えるでしょう。

来年に入りましたら、もう1社、ご協力いただける販社さんができると思いますが、それに伴い、さらにファイバーフォックスはステージ分野以外の方面にも拡大することでしょう。やはり ”いいものはいい"  としか言えません。このケーブルのように非接点接続で、これほど頑丈な光ケーブルは見た事がありません。是非、カタログをご覧いただき、ご利用の検討をしていただけたらと思います。





2012年12月21日金曜日

来年、MRTに参加する人に向けて












 すっかり世間は、クリスマスの装いで、これが終わるともう正月の準備です。1年が過ぎていくのは早いですね。そんなわけで、もちろんマイルランテックの玄関口もしっかりクリスマスムードです。

ここ最近ですが、社員募集をしたりしてますが、確かに当社は、自他ともに認める小企業です。そしてまた、仕事内容がわかりにくい事も確かで、選択する上で、どう判断すべきか難しいというのが、多くの方の意見ではなかろうかと思います。

しかし、どんな企業とて最初は小さなところから始まるわけで、それをしてダメとか、そんな判断をされるというのは、本当に不本意というか、残念な想いがあります。時間とともに、福利厚生というのは、良くしていく事が可能だし、労働環境は改善できる。それよりも大事なのは、ビジョンに共感できるかどうかだと思うのです。だって、それが企業の根幹なのだから。。それが存在しないとか、よくわからないでは、一体なんのためにこの会社に参加するのか?そもそもなんでこの会社が存続するのか?わからなくなっちゃいます。

ちなみに、私が言うのも変ですが、当社の場合、働く環境は割といいと思ってますし、一歩一歩ですが、成長していて、自分の考える将来のイメージ、ゴールは、夢があると思うのです。(理解するのは難しい人もいるかもしれないけれど。。)舞台業界というニッチマーケットにいる事だって決してデメリットとは思いません。(ニッチは逆に強みにもなるんです)逆に自分の仕事に誇りすら感じられる。そういう会社だと自分では思います。

つい最近、イギリス人の取引先からも、感動的なメールをいただきました。自分の熱い想いは、日本人じゃなくとも、伝わるんだなと思いました。自分が感動した製品を、同じく共感できる人とともに、共感いただける人に向けて、技術サービスとともに提供する。新しい演出技術に感動したい。それを使って人のために役立ちたい!と心から思って、今の会社をやってます。7年前に、自分が愛知博の会場で感動したように、それを自分から発信したい。それがマイルランテックだと。。

さて、 来年の春には、2名の参加が予定されていますが、もしかすると一足早く1名が来年早々に参加するかもしれません。皆がマイルランテックの頭脳となり、これから活躍してくれる事を期待してクリスマスツリーに灯る光に願いを込めて。。。



2012年12月14日金曜日

EBC70 カメラ用ケーブル











 また「マイルランテックは何をやりたいんだ」?と照明業界から言われそうな気配を感じつつも、デモ機材購入です。 昨日、デモ用のEBC70ケーブルが届きました。(カメラ用映像延長ケーブル)映像伝送はシングルモードの光ケーブルで行い、カメラ電源の伝送とカメラ制御用のアナログ信号を伝送するためのケーブルが内蔵されているため、まさにカメラ専用の映像伝送ケーブルです。

InterBEEで映像業界の方々に、興味をもっていただいたようなので、自分はまったく撮影の経験も、放送業界の経験もないのですが、お役に立つかもしれないと言う事で購入してみました。

両端には写真のFCMモジュールが用意されるので、光の端子はSCとなり、電源とコントロールケーブルは、ハーティングの専用コネクターになるため、任意のコネクター形状に変換する必要があります。

ケーブルはミリタリーケーブルではないので、日本製のいたって普通なケーブルですが、コネクターはEBCコネクターになります。果たしてこれがどう評価されるか?ですが、来年のInterBEEには出展したいと思います。(気の長い話ですね)



2012年12月4日火曜日

ワイヤレスDMXの最高峰 LumenRadio











 最近、セミナーの準備やら、協会の中央講座に関するご相談などがあったりで、本来の仕事以外が忙しい私ですが、最近、問い合わせが増えているワイヤレスDMXについて、ちょうどファームウェアもアップされたので、再度、説明しておこうかと思います。

 今日のタイトルは、確かにおおげさかもしれませんが、しかし真面目にこの分野をやっている企業は、このLumenRadioとワイヤレスソリューションくらいのもんで、その性能、そしてマーケットシェアを鑑みるに、この共にスウェーデンの会社が最高峰に位置するのは確かだと思います。

弊社製品の中では、もっとも低価格で、且つ唯一、直販している製品という意味では、他のブランドの製品とはやや異なる存在ですが、 再度、申し上げるとマイルランテックでは、”ワイヤレスDMX販売してます” あまり知られてないのが残念ですが。。

LumenRadio  リンク

自社で技術認証を取得した製品であり、技適マークつきの、由緒正しい製品でございます。写真のFXは、送信受信、どちらにも使用可能で、送信最長距離は約500m。使用帯域は2.4GHzですが、周波数ホッピングシステムのため、他の装置との干渉がほとんどない点が特徴で、特に他社製品と大きく異なる点が、アートネットやsACNなどイーサネットプロトコル各種をサポートしている点で、ネットワークプロトコルをソースとして、その中の1ユニバースを電波で送信できます。

(ネットワーク対応という点がマイルらしさですね)

昨日、本社から新価格が送られてきましたが、弊社取扱いのFXなどは価格変更ないようでしたので、そのまま据え置きで、定価16万円です。この製品は、アウトドアタイプのものもあり、こちらはカラキネさんのネットワークプロトコルがダイレクトに利用可能となっており、しっかりアーキテクチャーライティングを意識した作りになっています。

ちなみに、最近、RDMの互換性などで、いろいろな発見をさせていただいた私ですが、このLumenRadioはRDMに関して、Luminex同様にアーリーアダプターなメーカーさんだと思います。かなり以前からRDMに熱心で、今のSuperNovaソフトの完成度は高いように思います。このRDMまで意識した作りが、やはり一流メーカーだと感じます。今だけじゃなく、先を見据えてるというか。。DMXを単に電波で飛ばすなんていう素朴すぎる発想の向こう側にいるというか。。





2012年11月27日火曜日

カメラ用ケーブルEBC70




 今年のInterBEEで、多少なりとも放送業界の方々に向けて認知度を広げたファイバーフォックスですが、実はカメラ電源とコントロール用(48V)のケーブルを抱き込んだFiberFoxケーブルEBC70なんてものがあります。

これまで、放送関連の方々にリーチすることができなかった故に、あえて導入を見送っていたEBC70ですが、今年、可能性が見えてきたので、12月にはデモ用ケーブルと変換を購入することにしました。

EBC70はIP67のEBCコネクターと、シングルモードの光ファイバー及び、カメラ電源用に、100vで10Aまで対応するケーブルと48V/1Aで制御用の弱電ケーブルが1本のケーブルにまとまったケーブルになります。

通常のFiberFoxでは、電源が送れないという指摘をTV業界で言われた事がありますが、もちろんそうした用途向けのケーブルです。

FiberFoxはドイツでも、放送関連、映像業界で導入例が増えており、イベントなどの中継用ケーブルなど、ハードな現場において、非常に評価が上がってます。

導入実績

これから間違いなく、FiberFoxについては、日本国内でも高い評価を得るに至ると信じています。すでにこのケーブルに関わって3年になりますが、使えば必ずその良さがわかると思います。今後も、FiberFoxは、映像、音響、照明の全方位で販売をすすめて参りますので、よろしくお願いします。





2012年11月20日火曜日

来年の展示会予定

 今年のInterBEEは出展もせず、ますます存在感の薄さが気にかかるとか、なかには、今年はセミナーはしないの?と、したり顔で言い放つ人もいましたが、こっちが「やらせてくれ」と言ってるわけもなく、依頼がなければ、そんな事はしないのです。

しかしながら、InterBEEは、さすがに映像と音響の展示会だけに、マイルランテックで出展するより、パートナー会社さんに任せたほうが効果が高いと感じます。やはり照明だけでなく、映像や音響分野には、それぞれの業界の方が話した方が説得力があります。

そんなわけで、マイルランテックとしては、来年はワールドライティングフェアと、LEDデザイン展に出展予定です。こちらは完璧に照明世界のため、展示する製品もMRTEセクション主体のものになりますが、関連する製品なども、もっていくつもりですので、照明業界の方々には、是非ご来場いただきたいと考えています。

ワールドライティングフェアについては、今さらとか、なんで?という意見もあるのですが、他にいい展示会がないので、いつも単独行動のマイルランテックとしては、選択する以外に手がありません。(プライベートショーを開催するほど力はないのです)

LEDデザイン照明展については、審査なんてものがあるので、現在、審査待ちなんですが、まあ、大丈夫でしょう。どちらも、MRTE機材を展示するので、Lumonicとか、ワークライトとか?LED主体ですが、ワイヤレスDMXなんてものも、展示したりするつもりですので、MRTらしさもだしつつの展示になると思います。




2012年11月14日水曜日

ネットワーク化の波はすべての世界に













 アメリカでETC社のネットワークソリューションに感動したのが98年の秋。
そしてPLASAでLuminexに感動したのは、2004年だった。
(記憶がはっきりしませんが)

これからネットワーク化の波が来ると確信したのが翌年の愛知博会場。。そこで自分はマイルランテックを設立することを決心した。

2年後の2007年に、マイルランテックは誕生し、その当時からLuminex社製品を扱いはじめ、6年の歳月が流れた今、Luminexは、とうとう照明というカテゴリーを越えて音響の世界にまで広がりを見せています。

今日、InterBEE2012 が始まりました。YAMAHAさんのブースには、デジコムさんが用意したGigaCoreシリーズとFiberFox製品が陳列されています。







Luminex製品についても、Connex社のFiberFoxにしろそうですが、どちらも売れるかどうかではなく、自分が欲しくてたまらなかった。そして足が震えるほどに感動した。だから、その感動を人に伝えたかった。どうしてもこの世界に関わりたかった。ネットワーキングがおもしろくてしかたなかった。そしてそれによって得られる利益は計り知れないほど大きいと知っていた。

今年、自分の会社はブースを出していないけれど、こうして音響業界で紹介されていることにとても満足しています。これらネットワーク機器は、そのうち映像業界でも必要になる製品群です。

照明さんの世界で、すでに活用している企業さまもいますが、音響や映像でも活用が始まる事は明らかに思います。ネットワークはエンターテイメントの世界のプラットフォームになるのです。

今、ロンドンで、PLASA Focusの会場で、同じような内容のセミナーが行われています。
ネットワークの知識は不可欠になる。しかもすべてのセクションで。。これが今後の常識になるのでしょう。





2012年11月8日木曜日

InterBEE(YAMAHAさんブース内)













 マイルランテックとしては出展を見送ったInterBEEですが、音響業界のパートナーであるデジコムさんが、来週のInterBEEにおいて、Luminexの最新機材とFiberFox製品をYAMAHAさんブース内で展示する予定です。

Luminexに関しては、GigaCore16XTとGigaCore12、14とすべてが展示されるのは、初めてです。FiberFoxについては、ケーブル以外にも3Uラックマウントされたギガビットメディアコンバーターなど、すべてのアイテムがそろいます。

基本的には、音響さん向けの展示ですが、ご興味のある方は是非、ごらんいただきたいと思います。私も会場には行く予定ですので、ブースには立ち寄る予定です。機会があれば、FiberFoxのサンプルケーブルを使ったケプラー繊維の強靭さを見ていただきたく思います。




2012年11月7日水曜日

ビジュアライザーと映像さん













 今日はMcRayさんの展示会におじゃましました。照明とレーザーも仕込まれており、派手な演出が施されてましたが、音がうるさいわけではないので、ゆっくりと展示製品を拝見しました。

メインステージの8mmピッチLEDには、Catalystからの映像が再生されており、Catalystは、袖に展開したブースで、CongoJrとともにひっそりと動いておりました。忘れられずに、ちゃんと活用されていたのが、とてもうれしいです。なんだか久しぶりに会った旧友のような、CongoJrの顔






この内覧会では、照明卓にEosが使用されていたので、ETC社コントローラーの使用率が高いです。いつもならMAとかになるのでしょうけど、仕込んだ照明さんの好みですかね。意外だったのは、レーザーさんのブースに、過去、うちで販売していたLividのMIDIコントローラーがあった事。。たぶん、うちで販売したものだと思うんだけど。。
(残念ながら、今は取扱いを終了)














 展示会場にあったライトコンバースの画面には、レーザーと照明と映像がリアルタイムに表現されており、プレゼンテーションツールとして活躍するだろう未来の姿を予想したりして、なるほど、これからは照明さんだけでなく、映像さんも、こういうソフトを求めるんだなと思いました。

以前から自分も注目していたのですが、プレゼン資料を作るのに、CGソフトを使うんじゃなく、シミュレーションソフトを活用するのって、本当に簡単で、これらソフトの可能性はそこにあるとおもってはいたんですが、まさかマックレイさんが導入してるとは。。驚きましたね。

この照明向けビジュアライザーって、実は驚くほど簡単にプレゼン用動画や画像が作成できます。照明卓を使える人なら、これを活用して、実際のシーンをいくつか再現し、それを顧客に見せてプレゼンできると思うのです。UVAのd3より、ずっと効果的な、いいアイデアです。







デモユニット到着 GigaCore16XT & 12













 
 なんだか久しぶりの更新です。ここのところ、ネットワーク分野については、人に任せてしまって、自分はまた別の事に注力していることもあり、GigaCore16XTなどの新製品について、宣伝活動をほとんどしてませんでした。反省してます。

今週、届いたのは、InterBEEにも出展される事になるだろうギガコアの最上位機種16XTと、14RよりもライトなGigaCore12. どちらも音響さんの分野での展示になるでしょう。なにしろマイルランテックは出展しないわけなので。。

このネットワークスイッチに関しては、音響業界から熱い視線をいただいている気がしますが、もちろん劇場などの照明分野においても、コアスイッチとして高い関心を集める製品です。これからの照明、音響のネットワーク化時代において、非常に重要な役目を担う製品になると思います。

一般ベンダーさんのスイッチとは比較にならないほど簡単で、ステージテクニシャンは、自分の仕事にだけ専念できる。それがLuminex製品の良さです。加えて、空調の入ったラックにマウントして轟音を轟かせる事もなく、スモーク充満するステージ空間においても、なんの心配もなく安定して動作する事。すでにさまざまな現場や劇場、TVスタジオで活躍している実績、こうした点で、他の追従を許さない製品になりつつあると感じています。
(実際、ステージ分野のネットワークスイッチメーカーって、ほとんど存在しません)

このLuminexのGigaCoreシリーズの登場で、ネットワーク機器のグルーピングが、当たり前になると、照明業界のプロトコル議論も、無意味となり、複数のプロトコルを同一ネットワーク上で運用するのが当たり前になるんでしょう。早くそうなって欲しいと思います。







2012年10月29日月曜日

アウトドアのワイヤレスDMX

















 最近、個人で購入する方も増えているルーメンレディオについて、改めて宣伝をしたいと思います。(日本語発音でルーメンラジオでなく、そこは徳永さんの歌のように、レディオでよろしくお願いします。)

今年の5月に技術認証を受けて販売開始しているものの、まだ認知度の低いアウトドアタイプのワイヤレスDMX。。いや本当に認知度が低いのは、ちゃんと宣伝してないからだと反省しきりです。もう少し努力が必要ですね。すでに半年が経過するものの、もしかするとほとんどの人が知らないのかもしれません。

しかし、このルーメンレディオのアウトドアフレックスは、優れものです。カラキネさんのプロトコルや、sACN、Artnetに加え、DALIなどの各種イーサネットプロトコルに対応し、送信受信だけでなく、リピーター機能をもつため、中継装置として利用することで、500mの通信距離をさらに拡大していく事が可能です。(km単位で通信可能です)

しかしアウトドア製品と言うだけあって、まさに設備向け製品であって、インドアタイプの小型なFXよりも筐体は大きいし、ケーブルも写真のように内部で結線して接続したら、ケーブルは外に垂れ下がったような状態でつかっていただくもの。。ゴムブッシングでケーブルを挟んで、水が中に入らないようにしてあるため、ケーブルをその都度、抜いて使う事が困難です。ただ、そのおかげで水没してもアンテナさえ空中に出ていれば、問題なく通信できます。(カバーケースも専用のラチェットで回さないと外れないです)
 まさに、屋外のタワーなんかに取り付けたり、橋のライトアップなどで風雨にさらされるような現場に設置する事を想定したものですね。

もしかすると、お城のライトアップとか、橋のライトアップ以外にも、アーキテクチャーライティングなど、いろいろ応用可能な場所があるのかもしれません。ご興味のある方は、是非、お声かけいただければと思います。(クリスマス系の演出にもぴったりです)







LEDに関して

 最近、「マイルランテックもLEDを始めたんですか?」という話になったりします。
それは、MRTEでご紹介しているルーモニックのせいもあるのですが、 これは単純に流行しているからLED化の波にのったわけではなく、この特にルーモニックに関しては、下記のような特徴から、マイルランテックのコンセプトの延長にあると考えました。

1 ネットワークのネイティブ対応(Art-netで動作する)
2 RDMをフル活用したアイデアをもつ
3 LumenRadioのワイヤレスをオプションで搭載する
4 カラーミキシングに対するコンセプトが画期的

マイルランテックがかかげる理念「ショーコントロールデジタルソリューション」の中には、「舞台における制御インフラをネットワーク化する」という仕事も含まれており、事実、これまでもいくつかの劇場でお仕事をさせていただいております。

われわれは、このネットワーク化で、舞台技術者に利便性を提供し、日本の舞台技術の発展に貢献したいという想いがあります。本当にネットワーク化は便利になるし、また世界の波はネットワーク化へと大きく動いていると感じています。

そうしたマイルランテックのコンセプトに、このルーモニックは見事にマッチしたFixtureであり、ズーム比とか明るさとか、色の数などといった視点ではなく、どうしたら正確なカラースペースを再現できるか?とか、プライマリーカラーの調整によって実現する他社のFixtureカラーへのマッチといった機能に加え、ネットワークとRDMをフルに活用することで実現可能な、素敵な未来を感じさせる製品だと思いました。

しかしながら、マイルランテックはショーコントロールの仕組み作りを主業務とする会社であり、照明器具を扱うというのは、難しいのではないか?と感じ、今の所、特別にこの製品をマイルランテックで宣伝はしていません。また、販売においても、この分野はPCライツさんと協業する事にしております。

というわけで、LED製品を販売する事だけが目的ではなく、やはりネットワーク化することの利便性、そしてその意味をみなさんに感じていただきたいという視点が先にあるということをご理解いただけたらと思っております。(この製品はLuminex製品と相性抜群だと思います。)






2012年10月24日水曜日

テレビ技術者会議にLuminex製品展示

 テレビ業界において、Luminex製品の営業と販売をお願いしている富士ライト商事さんが、第31回テレビ技術者会議に、Luminex製品を出展するそうです。

富士ライト商事さんにとって、Luminex製品は、数多くある商材のうちの1つだと思いますので、こちらから催促しにくい事もあり、直前になるまでわかりませんでした。

Luminex製品については、テレビ業界で富士ライト商事さんが宣伝していただいてるほか、音響業界ではデジコムさんのご協力をいただいており、来月のInterBEEではデジコムさんが、出展されます。また、ファイバーフォックスについても、デジコムさんのほうで展示されますので、来月はYAMAHAさんブースに、さまざまな製品が並ぶ事を期待しています。

さて、今回のテレビ技術者会議においては、展示とは言っても、それほど大きな規模ではないそうなので、しかもノード製品などは派手な演出からは遠い存在で、地味な印象になるかもしれませんが、テレビ業界の方々には、是非、ごらんいただきたいと思います。







広域避難訓練

 晴れ渡った青空とやや冷たい空気が、気持ちいいですね。本日は、当社が入居するTOCビル11階の町内会が主催する広域避難訓練です。

もし万が一、巨大な地震が首都圏を襲った時、TOCビルの地域は、比較的、安全な地域と定義されており、すぐに避難ではなく、ビルにとどまったほうが安全といわれてます。
ここは古いビルなんですが、かなり大きなビルなので、倒壊する危険は、低いとのことで、外に出るよりもとどまってビル内に1週間程度、自力で持ちこたえられるよう備蓄しましょうとなってます。

しかし1週間を越えると、さすがに食料も尽きるので、炊き出しが行われる目黒の林試の森公園に避難となるわけで、そこへ行くというのは、よほどの事だと思われますが、町内会の主催ということもあり、参加します。ちょっとした遠足ですね。これも仕事の1つです。


2012年10月18日木曜日

InterBEEは出展見送りで。。

 長い間、悩んだのですが、InterBEEへの出展は、今年は見送る事にしました。
Catalystのニューバージョンもありませんし、またカタリストコントローラーソフトも間に合いそうになく、Medialonの新製品準備もまだでは、展示できるものがないという状況のため、今年は本当に諦めました。

Luminexのスイッチ製品や、Connex製品については、デジコムさんのほうで展示していただけると思いますので、ご興味のある方は、そちらをチェックいただければと思います。照明分野としては、出展する効果に疑問がありますので、やはり残念ですが出展しません。なにしろ基本は、放送機器展ですから。。

 2008年から、毎年、趣向をこらして展示を続けてきたInterBEEですが、5回目の出展はなしになります。続けたかったんですけどね。。なんだか寂しいです。
しかし、また他の展示会などで、マイルランテックらしさをみせて行きたいと思ってますので、展示会情報などがあった時は、このブログなどでお知らせします。


ネットワークアクセサリー














 ずいぶんと時間がかかりましたが、ようやく届いたShillのケーブルリールです。
CAT6の100m巻きに利用するものなので、いつもの光ケーブル用より大きめです。巻き取り用の取手もしっかりしていて、ファイバーで使う小さいのより、高級感がありますね。多少ですが、うちでもストックしようと考えてます。

マイルランテックでは、こうしたケーブルリールやネットワークに関連するアクセサリーなども扱ってます。光パッチケーブル、DMXのオス/オスアダプター、CAT5/CAT6のイーサコンパッチケーブルなど、いろいろあります。(Connex社の取扱い品)

主要な製品は、ネットワークスイッチやノードであったりするのですが、光ファイバーや、またDMXケーブル、音響さんのAES/EBUケーブルなども扱ってますので、記憶の片隅に置いておいていただけたらと思います。





2012年10月16日火曜日

Luminex社のスイッチ製品価格

 最近、価格改定のお知らせなど、後手後手になっている点は、関係方々にはご迷惑をおかけしております。改めてお詫びいたします。
 (各方面で、新製品ラッシュという状況もあって、対応が追いついておりませんでした)

 さて、いよいよ今週のLDIにて、べガスに初上陸となるLuminex社ですが、先にお知らせした通り、スイッチ製品のラインナップが大きく変わりました。SRSが製造終了となり、GigaCore14Rがデビューしたものの、早くもGigaCore16XTと12が製品ラインナップに加わり、販売価格も一部、オープン価格となりましたので、お知らせしたいと思います。

価格表ダウンロード

照明さん向けのノード製品については、価格変更はありません。また新製品のニュースもなく、新しいファームウェアによる新機能の追加のみです。
音響さん方面においては、ただいまGigaCoreシリーズはDANTE対応のための準備をしており、この改良については、最優先で取り組んでおります。年明けには、いいニュースをお知らせできるものと思っております。

おそらく一般的な選択としては、今後、GigaSwitch8もしくはGigaCore14Rといったクラスのスイッチが照明と音響分野で利用いただけるのではないかと思いますが、GigaCore14R以上の製品については、特殊な環境になると思われますので、価格はオープン価格といたしました。と同時にSFPモジュールが必要な場合と、そうでない事もあり得るとの判断から、SFPモジュールについても。別売りとさせていただき、これもオープン価格とさせていただきました。販売価格については、販売代理店にお問い合わせください。
 




2012年10月11日木曜日

MRTのコンセプトとMRTEについて

 展示会などに出展すると、時々、”何のブースかよくわかんないね”と、少しいやな印象の言葉をもらうことがあります。(だいたい、発言する人って限定されるんですけど)

さて、何をやっているかわからない的な印象は決してお客さま向けにはよくないイメージなので、 これは解決していかねばならないと思う次第です。

マイルランテックは、決して何でも屋ではなく、明確なコンセプトがあります。
"Show Control Digital Solution" と自分では言ってるのですが、これは舞台やショー演出のための制御システムを、ネットワークベースつまりはデジタルな環境の上に構築するというもので、 当社で扱う製品はすべてこのコンセプトに関連したものになっています。

Luminex社のネットワーク製品で
作るネットワークインフラを

Connex社のデジタルケーブル
で接続し、

Catalystソフトウェアによるデジタル映像
を使った映像演出や照明演出を

Medialonショーコントロールシステムで管理する。

と、こういう概念になっています。 会社の設立当時からこのコンセプトは変わっておらず、最初はモーションイメージ、ライティングとコントロール環境の構築という発想から、カタリストなどの取扱いを開始し、今に至っています。

商品選択については、このコンセプトに沿って、ヨーロッパから製品を輸入していますが、選択時の決定要因は、自分が感動する技術という点をもっとも重視していて、自分が感激する技術なり、アイデアなりがないと、LEDのような流行ものは、まったく興味ないという感じです。

以上がマイルランテックで扱う商品とまた、そのコンセプトですが、最近、MRTEという別のサイトを運営しています。こちらは、マイルランテックが選択し、販売するシアターイクイップメントというもので、こちらも基準は感動する技術というのが基本にあって、しかし主に劇場や舞台に特化した製品の販売がメインコンセプトです。

確かに、同じ会社内で異なるコンセプトを同居させてるのが、混乱するんですが、しばらくは、この形でやらせていただきたいなと思います。そんなわけで、MRTEの宣伝をすると、実は7年ぶりかというほど久しぶりに照明関連で感動する製品に出会い、MRTEで取扱いを開始しました。私が思うにこれは、LEDのカラーミキシング概念を変えるほど画期的な製品だと思います。デモ依頼などあれば、お伺いしますので、よろしくお願いします

MRTE新製品情報

2012年10月4日木曜日

GigaCore16XTと14Rはオープンプライスに








 音響さん向けにも宣伝しておりますGigaCore14Rと16XTですが、明日は14Rが兵庫芸術文化の展示会場にあることでしょう。まだ音響分野向けには、ファームウェアの調整が必要ですが、一応年明けには、すべて完成すると予定になっております。

さて、この14Rと16XTですが、価格はオープンプライスとさせていただきます。同様にSFPモジュールの価格も別売りとさせていただき、価格はオープンとなります。

これまで、Luminex製品はすべて定価をつけて販売しておりましたが、このGigaCoreシリーズの上位機種については、機能的にも特別な製品で、あまり多くの方が選ぶスイッチではないだろうと思います。ご購入を検討されている方においては、販売代理店にお問い合わせください。ただし、GigaCore12については、GigaSwitch8と同様に定価での販売をさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。






2012年10月3日水曜日

舞台照明技術者会議にLuminexを展示

 5日に兵庫芸術文化センターにて開催される「平成24年度 全国舞台照明技術者会議」にて、弊社製品Luminexのネットワークスイッチ及びノードを展示します。

ノードはリルートができる最新バージョンで、またLuminet MonitorV2はベータバージョンですが、sACNの出力やコントロールパネルから個々のチャンネル送りもできる最新バージョンを披露します。

GigaCore14Rの展示は、公式な展示としては照明業界では初になります。(先に音響業界で展示をしていただいたのですが、照明業界は、今回初)

残念ながらGigaCore16XTは間に合いませんでしたが、関西方面の方々、どうぞGigaCore14Rを見てやってください。また、Luminex製品だけでなく、LumenRadioのワイヤレスDMXなど、最新技術の各種製品をご紹介しています。その他ネットワークに関するさまざまなご質問にも、お答えいたしますので、何卒、よろしくお願いします。




2012年10月1日月曜日

事務所移転(住所変わらず)

 この数日、TOCビル11Fの同じフロア内で引っ越しをしており、仕事らしい仕事ができずにいましたが、運良くさほど忙しくもなく、ちょうどよい時期であったかもしれません。TOCビルの良さは、広い分、いくつもの部屋があって、ちょうどよい規模の部屋に移動するのが簡単だと言う事ですね。住所も変わらずで、荷物の移動も、台車などで簡単に移動できます。当分はここから離れることができそうにありません。

さて、台風一過の今日、きれいな青空を見つめながら、また心機一転、マイルランテックらしさを出しつつ、お仕事していきたいとおもっています。今月の22日からは、新しい人材も加わる予定で、6年目のマイルランテックは、次の7年、8年、そして10周年にむけて、末永くステージのプロの方々のお役にたてる会社でありたいと思っております。
よろしくお願いします。

新しい事務所は、旧事務所を通り過ぎて、つきあたりを左に折れると見えます。 もし以前、来られてて、再度おみえになる場合は、ご注意ください。

2012年9月26日水曜日

音響業界も注目するDANTE対応の意味はPTPが鍵




 先日から映像関連ニュースが続いてますが、今日は音響さん向けのニュースを1つ。
GigaCore16XTというマネージメントスイッチがPLASAにて発表されたLumienxですが、最近、継続したニュースがないね。と皆さん思ってらっしゃるのではないかと、私自身、気がかりな日々を過ごしております。

おまけに、未だデモ機材も入ってこないのは、どうしたものか?というと、まだ音響業界のプロトコル "DANTE" に対するチューニングをおこなっている最中で、それはPTP(プレシジョンタイムプロトコル)という同期のためのプロトコルに関する問題です。
(他にもいろいろありますが、一番の理由はこの音響関連)

先に発表された14Rの最新ファームウェアで、音響さんのリクエストから、QoSテーブルをもうけたものの、単にQoSテーブルにおいて、DANTEストリームを優先扱いにするだけでは、同期に問題があったことから、Luminexでも実際の機器をつないで、テストをしながらPTPについてファームウェアを調整をしていく必要があると感じられました。

すでにデジコムさんでは、GigaSwitch8を音響業界向けに販売していただいてますが、おそらく今の音響業界において、GigaSwitch8ではリダンダント機能がないため、いくらスイッチングが早くても、物足りないのではないかと想像します。

ここでGigaCore14Rのファームウェアが完成すれば、(同時に16XTも)光ファイバーポートも搭載するし、またリダンダント機能を利用することも可能となり、VLAN機能もまた得られるわけで、なんとかInterBEEまでに間に合わせようとLuminexも努力をしているところです。

あとは、Luminexを信頼して待つしかありませんが、このファームウェアが完成すれば、音響業界においてGigaCore14Rは理想的なマネージメントスイッチになるのじゃないかと思います。VLAN(彼らはわかりやすくグルーピングと呼ぶように言います)の設定も、そしてQoSの設定なども非常に簡単で、コマンドラインを不要とするステージに特化したスイッチになるだろうと思います。

マイルランテックとしては、このスイッチにFiberFoxを組み合わせて提案させていただきたいところです。このスイッチとファイバーフォックスの組み合わせは、私が思うにツアーマーケットの音響、照明にベストな選択になると思います。




2012年9月25日火曜日

Catalystコントローラーの新しい潮流














  先週は、ゲームショーといったイベントでMedialonを活用すると、非常に便利な事がわかり、今後はWatchOutと同時にスイッチャーコントロールの為の装置として、これまでの映像業界にはすんなり受け入れていただけるのではないかと、少し自信を深めたわけです。できれば、BarcoのアンコールをT2なんかと一緒にMedialonで叩いて欲しいなんて事を夢みているのですが、映像業界の皆様いかがでしょうか?

 さて、Medialonのような、ある意味オーソドックスな映像ツールと大きく異なるのが、Catalystというソフトであろうと思います。何が難しいって、やはりDMX制御でないと、すんなり制御できないという点ではなかろうかと、今さらながらに感じている私です。
今の時点で、とうとう私も照明卓を映像業界にご紹介する事については、完全に気持ちが萎えたというのが本音で、なんとかして照明卓を使わないでもCatalyst制御が可能となる方法というのを提案したいと考えています。

ということで、まだ正式リリースではないのですが、映像業界の方にとっては朗報になるでしょう。この新しいカタリストコントローラー。このソフトウェア、Artnetによる制御なんですが、初めて触って10分で理解できるくらい簡単です。

MAC用のソフトで、MacBookProなんかにインストールしていただいて、Catalystとネットワークケーブルで接続します。非常に簡単に、カタリストのファイルやライブラリーを選択でき、スケールやポジションもスライダーバーで制御して、上部のプリセットに簡単保存できます。しかも、シーケンスに並べる事もできるし、プリセットキーを叩いても再生できます。

まだ開発中ですので、今はまだ、数多くのリクエストを開発者に投げている最中ですが、これが完成すると、非常に手軽にカタリストをオペすることができるようになります。例えばフレームをステップ送りしてさがし、それをプレイフォワードにしてプリセットに保存。本番ではいわゆるポンだし的にマウスクリックで再生。再生スピードをその場で調整といった事も可能になるでしょう。

確かにDMX卓のような多彩なプログラム能力はないですが、そこまでいかなくとも、これで十分という現場は多数あるだろうと思います。インテンシティーがフェードするだけでいいんだよ。というシチューエーションです。実際、個々のパラメーターのタイム変化にしても、どこまで必要なんだと思うので、今はスケールとポジション程度はタイム入力させようかと思ってますが、今の状態でも十分という現場は多い気がします。

これがリリースされたならば、きっとこれまで導入を悩んでいた人もCatalystワールドに入っていただけるのではないかと期待します。今しばらくは期待して待っていてください。もちろん値段もかなり手頃な価格で提供できると思います。






2012年9月19日水曜日

誰が為にShowMaster














 これまでMedialonのコントローラーは、設備案件に投入してきたのですが、実は、この製品がライブステージで有効であること、そして外国では、そういう使用例が多い事は、すでに承知していました。何年か前にうちを訪問された方々も同じような事を言ってました。http://mileruntech.ldblog.jp/archives/52040496.html

ただ、あの当時より、私もかなり理解が進んだので、「デバッグモードなんぞでオペなんかしないね。それよりも完璧なユーザーパネル作る自信がある」と言えるほどになりましが、あれから2年。。ずいぶん時間が経過したものです。

一部の、ある意味イノベーター的素質をもった人が、導入を決めてくれたおかげで、細々と売れてきたMedialonですが、ここにきてようやくイベントでの活用に一歩踏み出す可能性が見いだせたので、その仕込みをお手伝いしました。

実際、この製品、すごく出来がいいのだけど、じゃあ映像的にどう使えばいいの?という実例が示せずにいたのですが、今回は、 映像業界でこう使うと便利なんじゃないか?という1つの例になればいいなと思ってます。顧客は、以前、私が大失敗したデモンストレーションのお相手。よく声をかけてくれたものだと思いながら、いやまだ誰も購入するなどとは言ってないので、これきりかもしれませんが。。。

さて、今回の使用例は、スイッチャーとメディアプレイヤーの切換え、及び音響卓のシーントリガーなどです。それをPC画面のスイッチやゲージ、タイムコード表示を見ながら、確認しつつ、スイッチパネルなどを使ってオペレーションするというもの。

こうしたアプリケーション例を見ていると、これまでMedialonはいったい誰のためにある商品なんだろう。という点を明確に示せませんでしたが、間違いなく映像業界において、便利な製品である事は確かです。そして、この製品の秘めたるパワーは、ありとあらゆる同期制御、ショー制御、機構制御や映像機器の制御にわたり、その潜在能力は、他の制御製品とは比べ物にならないものだと自分は思ってます。





2012年9月17日月曜日

ほぼすべての機器が制御できます。














 本日のテーマは、ショーコントローラー製品としてのMedialonというより、AV制御装置としての話。映像さん向けの話です。

すでにうちがMedialonを扱い始めて3年くらいたちますが、これまでショーコントロールなんて言うわかりにくい話をしてきた故、皆、何ができるか今ひとつ、理解できずにいたのではないかと思います。今日は海外出張帰り、すぐにリクエストをくれた映像会社さんのおかげで、今まで以上に、いろいろテストできそうな気がするので、これまでの事をまとめてみたいと思います。

MedialonはRS232Cの出力、ドライ接点出力、デジタルイン(ローボルテージの電圧入力)、MIDI、DMX、RS422、タイムコード、イーサネットの入出力をもちます。
これまで、実際に確認してきたのは、RS422以外のすべてで、さまざまな製品を制御してきました。

具体的には、Barco/フォルサムのアンコールのテイクを叩く事はできました。そのほか、TCP接続によるドレミのデッキコントロール、昨日のテストではAnalogWayのスイッチャー。いずれもTCP/IP接続です。RS422接続については、以前、ある映像会社さんで行ったデモで大失敗してしまい、まったく何も動かせませんでしたが、改めて正しい変換を使えばいけるはずです。音響機器では、RS232C接続によるYAMAHAのDME64の制御は確認できています。その他、PJLinkによるパナソニックのプロジェクターなどはほぼ完璧に機能しています。(ランプ制御やタリーを受けての、画面表示など)

私自身が、主に照明をバックグラウンドにもつため、これまでDMX主体の現場で利用してきましたが、実際のところ、海外では映像さんがライブ現場で使う例も多く、各種機器の同期やリモートパネルのための装置として、今後はうまく映像さんにご活用いただきたいところです。
(現在、シーマさんが販売代理店として、お手伝いいただける事になっています)

Medialonは、さまざまな装置のデバイスデータをすでに内部にもっており、このデバイスデータを利用すれば、誰もが簡単に各種機器をコマンドデータをドラッグアンドドロップするだけで利用でき、機器特有のキャラクターを打ち込んで作業する必要がありません。

有名どころでは、Barcoのプロジェクターやクリスティーのプロジェクター、Barcoアンコール、Dataton のWatchout, エクストロンのマトリクス、BSS Sound web London、Doremi V1& Nugget など多種多様なものがデフォルトデータライブラリーにあります。

もし、このデータライブラリーに機種名がなくても、ローレベルコミュニケーターという機能を使って、任意のプロトコル選択、機器それぞれに特有のコマンドをあらかじめ、わかりやすい名前で登録しておいて、簡単に使うことができます。

各種の装置をいっぺんに操作する時や、イベント現場での同期目的など、多様な使い方が考えられます。これまで、ProとSTという2種類の装置だけのラインナップでしたが、10月からは写真のLEやXSといったより安価でライトな用途の装置も登場します。 是非、デモなどのご依頼や、販売等でご協力いただける事があれば、ご連絡をお待ちしております。





2012年9月14日金曜日

ショーコントロールの本拠地













Medialon本社に到着したのは、ずいぶん遠回りをした事もあり、かなり予定の時間をオーバーしましたが、無事に到着。

何人かが会社を辞めた事もあり、少し雰囲気が変わりましたが、以前より話のしやすいフランクな空気があって、いつものArno先生もスーツを着ちゃって、めずらしくびしっとした印象です。

製品情報としては、ShowMasterLEとXSについて少し残念なお知らせがあります。
実はいろいろ計画に遅れが出ています。

おそらく新製品については、10月には出荷可能だと思いますが、現時点では明確ではありません。10月出荷準備OK程度の感じで、実機もXSは見る事はできませんでした。

また、iPadなどで使えるコントロールアプリケーションも同様に遅れており、つまり今年の前半にあった展示会などに出展したいくつかの新製品はもう少し待たないと手に入らないようです。

このMedialon製品は、非常に特殊な分野のため、単に販売するのが難しい製品ですが、マイルランテックでは、ショーコントロールだけでなく、映像機器の同期の目的や、さまざまなアプリケーションに提案をしていきたいと思っており、近いうちにプログラムトレーニングなども含めて、 準備をしていきたいと思います。



Paris到着













 ロンドンからパリへ入るのはこれが2回目ですが、前回はできるだけ安い料金を選択したのですが、今回は一人なので、ちょっといいクラスにしたら、飛行機の機内食のように朝食が運ばれてきたときには、ちょっと感動です。(でも新幹線の大阪行く程度の金額なんですけどね)

朝9時頃にロンドンを出て、到着は時差もあるので12時47分頃。ユーロスターの駅は人でごった返していて、フランス語が飛び交ってます。

ロンドンでの、照明やネットワークの話から、今度はまったく異なる制御分野であるMedialonを訪れるため、パリに到着しました。

ユーロスターで到着したNord駅から地下鉄で1時間程度のところが目的地ですが、地下鉄の乗り方がよくわかってなかったので、ちょっと損をしてしまいました。しかしフランスに来ると、妙な連中が近寄ってきたり、若造がたかりにきたりで、ロンドンではあまりない経験をしました。






2012年9月13日木曜日

Catalystの故郷でLegendに会う














 Londonの最終日は、ネットワークや照明の話から離れ、リチャードに会う為に、PLASAを後にし、まさにカタリストの生まれ故郷である彼の地元へ行ってきました。

一緒にいたビジュアルデザイナーの方は、昔からの付き合いのようで、カタリストのベーターテスターでもあり、カタリストの開発を助けているそんな仲間もいる事がわかりました。最新版のソフトはというと、すごいの一言ですが、まだ言えません。もう、プロの為のすごいツールということで、こうなるともう。。。いや言えないです。

今、ロンドンの劇場でもビデオ分野は多くが音響のセクション扱いになっています。しかし、音響さんに映像はわからないと彼は言います。例えばロンドンのナショナルシアターは音響セクション、ロイヤルオペラハウスも同様、ロイヤルシェークスピアは照明管理、しかしビデオセクションは新しい分野で、誰も正確に映像の事を理解できているとは言えない。これが今、問題になっているのだと。。

その他、興味深い話をメモできた範囲と、覚えている範囲で簡単に紹介

Q1 カタリストのレイヤーを64まで増やして欲しい。
A  これまで試してきたけど、うまくいってない。もう一度やってみるけど、OS10.6.8では40が限界です。

Q2  MTライオンへの対応

A  これはAppleに依存する問題、今のMTLionはバグが多い。安定したOSとは言えない。よって、これを使うことは今はできない。Lionは問題ない。けれど、OS10.6.8にダウングレードして使うのがもっともよい。今後、Appleが安定したOSを出せば、使えると思う。

Q3 カーブドスクリーンのドットを増やせるか?
A 曲面補正については、16ポイントが限界で、それ以上になると、難しくなるだけで、まったく効果的ではない。よって他社製品のアプローチはいいとは思えない。カタリストはExactMapという新機能でこれに対応する。つまりプロジェクションマッピングのこうした機能は次のバージョンで劇的に変わる。

Q4 MIDIマッピングについて

MIDIについてはレゾリューションに問題があり、カタリストをフルに使う事ができない。例えば、127ステップしかないMIDIの解像度で、どうやってファイルやライブラリーを動かすのか?場合によってはよい方法の時もあるけれど、自分はMIDIで制御するのはよくないと考える。

Q5 トランスポート画面

これは完成形ではなく、 また新しい画面を作っている、しかしこの画面を使うオペレーレーションには限界がある。

Q6  CITP対応

CITPはまったくだめなデザインで、まったくいいとは思えない。あれは未完成なプロトコルだ。よって対応することはない。

Q7 サウンドモードで映像がかくつく問題

これは、画面のリフレッシュレートが、解像度のよってまた装置によって異なることと、またサウンドトラックのレートに関係する。1280×720だと50.000、1024×768だと60.02、1280×1080だと60.03というように画面の解像度によって異なる。これが問題で、同じ装置を同じリフレッシュレートで使用し、コンテンツを作る時に、出力装置に合わせたレートを意識して作る必要がある。これは映像のシステムの問題。

など、いろいろありましたが、かっこうはラフなおじさんでも、中身は天才的な人物で、ちなみに、PLASAなどの展示会に顔を出さないのは、嫌いなんじゃなくて、単に忙しいからだそうです。本当に忙しいので、メールもラフになると。。だから地元を離れることも今は難しい。また、What's going on ?と言われていることについても、ちゃんと開発は続いているし、心配されなくてもユーザーは活発に活動している。イギリスの劇場業界ではとてもポピュラーなソフトウェアだ。という回答でした。

正直なところ、このソフトはやはりプロフェッショナルなステージ演出のためのソフトウェアなんだと再認識です。つぎのバージョンは来年にはどこかの本番で使われる予定で、もしかしたらそれは日本かも。。






2012年9月12日水曜日

ディーラーたちの集い












 London2日目の夜は、Luminexディーラーたちとの集いです。すばらしい眺めとおいしい料理、いいレストランがロンドンにもあったんだねと、認識を新たにします。

私の右となりがスイスのディーラーで、左となりがオーストラリアの人、そして正面はベルギー、そのとなりがオランダ、写真の左サイドには、中国やスウェーデンなど、まあ多彩です。確実にLuminexのディーラーは増えています。

 これまでは、なんとなく友人のようなおつきあいが続いていたLuminexとも、そのうち自分も単なるローカルエリアの担当者という感じになるんだろうか?やはりこれだけのディーラーを相手にしてるのだから、いろいろ気を遣うだろうしね。ちょっと寂しい気もしますが、成長していくにつれ、ドライな部分も出てきますね。

さあ、Luminexは今後、照明、音響、映像分野でも必要なネットワークスイッチのメーカーとして、しかしシスコやHPとは異なる本当にステージ演出の世界に特化したスイッチメーカーとして成長していくと思います。是非、多くの日本のユーザーの方々の期待に応えられるよう、マイルランテックも共に努力していきます。よろしくお願いします。




アンタッチャブルな境界線上の何か













 RDMについては、以前からそのうち来る。きっと来ると言われ続け、相変わらず混沌としている風の分野ですが、しかしここではその話ではなく、映像さんの話です。

私が考えるに、すでにDMXも照明のイーサネットプロトコルもまた映像業界に普及しているのだから、RDMを映像機器がサポートしたらすごい便利になるだろうにと思います。そんな事を考えながら、ふらふらとRDMゾーンに立ち寄りました。

しかし映像というキーワードでつながるのはメディアサーバーまでで、しかしそのメディアサーバーもこのPLASAに集う人たちにとっては照明分野であり、映像業界の人が求めてるクオリティーなり、機能なり、また彼らがやってる仕事の内容については、完璧に未知の領域なのではないかと感じます。

RDMブースにあったCongoJrを指して、これは日本では映像業界の人がオペレートしている。これは照明卓ではなくすでに映像卓だと、言うと、ほんとに?これをオペレートしてる?みたいな驚きがありました。おそらくこちらでも、ビデオ業界の人が照明卓をオペレートするのはかなりレアケースなんだと思います。

メディアサーバーもプロジェクターも、同じ機材を扱いながら、照明業界と映像業界はどこまでも平行線なんじゃないかと自分は思う。決して交わる事なく、しかしこの狭間にある分野は常にこの先も注目すべき世界かなと思います。

ちなみに写真は、まったく関係のないLumenRadioの 最新ソフトウェアにあったRDMモニター表示です。RDMを使うとFixtureの温度表示やモードの表示、パッチ情報の他、各種センサーの状態表示などが行えます。本気で、これをプロジェクターでサポートしてほしいです。





2012年9月11日火曜日

GigaCore16XTの誕生












 Luminexから音響と照明の両方で利用できるネットワークスイッチ、ギガコアシリーズに新製品のギガコア12と16XTが登場しました。
これらは、音響用各種プロトコルにも対応するネットワークスイッチで、リダンダントやVLAN(彼らはこのITな言葉を使うよりグループのほうがステージの人には適していると言います。) やポートトランク機能を搭載するハイエンドなスイッチになります。

ギガコア12は想像通り、メタルポートのみの12ポートで、オプションによりポートトランキング(これはLuminexではマルチリンクXと命名)とグルーピングが可能で、リダンダント機能はありません。しかしマルチリンク機能を使えば、実質的にはリダンダント構成が作れる事になります。

最上位機種となるギガコア16XTについては、14Rのオプション付きをすべて搭載したもので、さらにSFPポートが4ポートあるため4つの光ポートを用意できます。

Luminexではこれらスイッチで音響、照明、映像などすべてのステージ産業に関わる人に簡単で使いやすく高い安定性をもったネットワーク システムを提供したいと考えています。


PLASA到着














 アムステルダムのスキポールから飛行機でイギリスのヒースローに到着。1時間程度のフライト。時差があるので到着は20分後みたいな変な感じです。
しかしいつものごとくパスポートコントロールにて、長蛇の列に並んでいると、アポをとっておいたイタリア人から、そろそろ着いた?という電話が入るも、まだまだいつ出られるか未定という返事をする。ようやくこの混雑を抜けて地下鉄に乗ったのが1時半頃。
 ヒースローから地下鉄で40分ほどすると目的地のアールズコートです。疲れはしましたが、さっそくイタリア人に会い、軽食をごちそうになりつつ打ち合わせ終了。

帰ってきましたロックンロールの世界。IBCに比べてド派手です。やはりこっちの空気のほうが性に合うみたい。。展示会自体はさほど大きくはないですが、どれもこれも見ればなんとなくやってる事が理解できて、質問する気持ちにもなるというのがうれしい。対してIBCの場合、何を聞けばいいかわからないというのが本音で、しかも相当高いんでしょう?これ?という印象があるので、聞く気にもなれないんですが、こちらはそんな事はありません。やはり居心地がいいです。





2012年9月10日月曜日

バーチャルな空間













 IBCは放送機器の展示会ですが、広い会場には放送機器だけでなく、コンピューター関連から各種のパーツメーカー、ネットワーク業界のビッグネーム、シスコシステムズまで幅広い企業が参加しており、目がくらむような規模に、やや羨ましい思いも感じました。
(日本では、こういう規模の展示会はありえない)
 ユーロクライシスは、どこへやらで、会場はかなりの人でごった返してます。

さて、そんな会場内のそこかしこで実演されていたのが、写真のカラーキーイングを使ったバーチャルスタジオの様子で、これが流行なのか、しょっちゅう目にしました。
グリーンのセット内で人が話をするのですが、画面内では完璧なスタジオセットが映し出され、画面の切り替わりすらも、きれいなトランジションエフェクトがかけられて、変化しています。



写真の女性が話す際には、背景の映像が手元のテーブル表面に映り込んでいるところまでが、うまく表現されており、非常にリアリティーある映像になってました。こういうソフトやハードがあれば、もはやスタジオのセットすらいらないんじゃないか?と思えるほどです。


この他にも、グリーンのカラーキーイング用セット内にいる人物の周りをまったく異なる空間にしているけれど、単にそれだけでなく、カメラをパンすると、その空間が360°見渡せるようになっていて、画面を見ていると、ロケしているようにしか見えない演出などもありました。見事なLive合成です。





実はもっとすごいFiberFox「まさに驚異的」













 IBC2日目です。今日が自分にとっての最終日です。2日目になってようやく自分が楽しめる場所が理解できてきました。しかしとにかく広いので、たまにFiberFoxに寄っては、休憩してました。そんな時、ふとリペアの話になり、いまさらながらに驚いた事があるので、みなさんにもご説明したいと思います。

 以前より、私もこのケーブルが相当な強度をもっている事は認識しており、ユーザーの方々にも、そうご説明してきましたが、これが私の想像を遥かに越えたレベルにありました。

カッターで切り込みを入れても、切れないのはケプラー繊維が入ってるからだと、昨年にもそんな話をしましたが、これがそんな中途半端なレベルではなく、ニッパーで何度も何度も同じ場所を切っても、ファイバーはまったく損傷しない強度なんです。




そしてケプラー繊維は、末端から引き抜こうとしても引き抜けないようになっているため、末端を加工してコネクターをつけた後、ケーブルを湾曲させたりしても、決してケプラー繊維がずれたりしない。

しかも、ケーブルは指で完全に押しつぶしても、ねじれてもまた、結んで引っ掛けても、通信に問題はないのです。つまり、バトンの端で照明さんがよくやる鉄管結びなどで括り付けても、問題なく、またドアで押しつぶされても問題ない。本気でトラックに踏まれても、靴底でこすってねじれても、ハイヒールで踏みつけられても、問題はないのです。

 以前、音響さんからリペア依頼をもらいましたが、それはコネクターが同じでも、異なるメーカ−のもので、ケーブルはこういう性質のものではありません。他社の同様のコネクターを使うケーブルには、この特殊なケーブルは使われておらず、よってそうした製品では、問題が起こる可能性がありますが、純粋なファイバーフォックスケーブルだと、めったにリペアするような事にはならないということです。

よって、ファイバーフォックスに否定的な人が言う「リペアできないからダメ」という話は的外れで、リペアの必要がないくらいロングライフというのが正解だと思います。

よく、細いから心配という人も、実際いますが、これも古い固定概念による太いから切れにくいという誤解によるもので、太いケーブルは被覆を2重にしていたりしますが、どれだけ被覆を厚くしても、ニッパーで同じ場所を何度も何度も斬りつければ、切れるのです。しかしファイバーフォックスには、そうした事でも切れる事がない。おまけに熱で被覆が解けても、それでもケプラー繊維が中のコアを守ってくれる。

光ファイバーが不安という人は、おそらくこのケーブルでこれまでの常識は覆るでしょう。DMXや音響のマルチと比較しても、まちがいなくこのケーブルのほうが丈夫だと言う事です。 これは本当によくできたケーブルだと今さらながらに実感しました。





長くゆったりとした夕暮れ時













 今こうしてブログを書いている時間は、すでに翌朝ですが、IBC1日目、もちろん一人だし、まわりに気を遣う必要もなく、外人さんとの待ち合わせもなく、のんびりセントラルステーションのあたりを散歩しつつ、夕食を探して歩いていました。う〜ん道が汚いのはローマやパリと同様です。タバコの吸い殻がそこら中に落ちてます。なるべく上の方を見上げるようにして、これが世界のスタンダードだなと日本の常識はここでは忘れます。

さて、日本だと夕暮れ時の6時というともっと暮れた感じがありますが、こちらはまだ昼間みたいです。でもすでに空気はやや冷たくなってきており、長くゆったりした時間の流れを感じてしまいます。


オープンテラスというか、道の真ん中にテーブルが並んでいたので、なにげにメニューを眺めていると、若い兄さんに声をかけられたので、試してみたのが、パエリアみたいなメキシカン料理。。味はパエリアですけどね。意外といけます。これ。。

困ったのはその量で、これ絶対2人前あるなという量のため、食べても食べても量が減らず、腹一杯になって、この日は、終わりました。

ホテルに帰る9時頃には、もう日も暮れて、暗くなってきましたが、RED-LIGHTの界隈は、おそらくこれからが佳境だろうと予想します。











2012年9月9日日曜日

FiberFoxという光ファイバーの専門企業












 2009年に、レンズコネクターという特殊且つ理想的な光ケーブルの接続技術に感動して、おつきあいが始まったファイバーフォックスは、コネックスという親会社があり、ネットワークインフラ用ケーブルや音響のケーブル、電源ケーブルなど、インフラシリーズ全般を扱うのがコネックス社の役目で、ファイバーフォックスはその光ケーブルのブランド。

放送業界では、光ケーブル屋として名前が通っているので、FiberFoxブランドで出展しているそうです。これが ProLight & Soundなどのステージ業界の展示会になると、Connexブランドになるわけです。

放送業界では、大きなイベントなどで光ケーブルを扱うことが多くなり、カメラケーブルやHDSDIなどの伝送にFiberFoxは使われるそうです。こうした放送業界、舞台業界含め、光ケーブルのメーカーは何社かあるようですが、FiberFoxは最近、ドイツのテレビ局からの注文が増えて、利用される機会が増えているようです。しかし、まだまだ小さな会社なので、これからが期待の会社です。

コネクターハウジングだけが自社の技術とかではなく、光ケーブルの中身もすべて自社で製作する技術があり、ケーブルには特殊なミリタリーケーブルを利用している事や、さらに、何度接続してもロスが一定となるレンズコネクター技術など、すべてがオリジナルである事、これがこの会社のすごいところです。




巨大な展示会IBC












 アムステルダム2日目。今回の旅の主要な目的は、初めて見るIBCという展示会です。いつも行くPLASAの日程と都合のよい開催日だったので、こちらを見てからロンドンへ行こうと思いました。

私が宿泊するホテルは、セントラル駅周辺ではなく、一駅離れたSloterdijk という駅のそばで、この駅から展示会場であるアムステルダムRAI (ライと発音するようです。)へは、電車で3〜4駅だと思いますが、朝、駅に行くと工事だかなんだかで、運行してないという事で、地下鉄で行く事にしました。

メトロとは言いますが、電車の大きさは日本と似たようなものでも、ほとんどの区間、地上を走ってるので、地下鉄というより日本の私鉄のような雰囲気。自転車なども乗ってきて、電車のホームを自転車で移動する人もいたり、オランダらしい風景をみつつ、スローテルデイクから直通でアムステルダムライに到着しました。

会場はとにかく大きく、1日目の印象は、何を見たんだかよくわからないけど、凄かったという感じです。しかしあまりに放送機器に特化しているので、そっちの業界の方でないと、つまらないかもしれません。。舞台業界と映像業界(放送)の大きな隔たりをここに感じます。仕事内容が違いすぎるんだと。。もちろんヨーロッパのステージ産業の会社は1社もありませんので、自分もやや興味本位な目線で歩いてました。


2012年9月8日土曜日

世界の人々が交差する街

 沈みゆく太陽が見事にアプリコットカラーできれいだなあ〜とガラス越しに眺めた長めの乗り換え時間でしたが、フランクフルトからようやく(ルフトハンザのストの影響でフライトがキャンセルになってしまった)、KLMのか弱い飛行機でアムステルダムに入りました。国内線の飛行機のもっとちいさいやつで、なんともヨーロッパって他の国に行くというのは、日本で言う東京から大阪へ行くのりですね。

その後、チェックインをすまして、TV業界の照明さんと、当社ネットワーク製品代理店である富士ライトさんたちの集まりに合流して、初体験のアムスです。いや、ほんと、実はオランダは、はじめてなんです。

世界中の人がごちゃまぜに歩いている様は、観光地らしい雰囲気ですが、私が感じる街の雰囲気はやはり田舎っぽい感じ。。イタリアのローマのような。決してスタイリッシュというわけではないというか。。それにしても東京は世界中でも相当でかい街だと、こうしてヨーロッパの都市と比較して気づかされます。

今、ようやくホテルにもどってブログを書いてますが、セントラルアムステルダムで、気持ちよく飲んだせいもあり、(皆が持ち上げてくれるので、気持ちよく飲んじゃいます。)少し酔っぱらったせいか、電車を乗り過ごしてしまい、目を覚ましたら一体どこの駅だ?という状態で、あわてて反対の電車に乗り込み深夜1時の帰宅です(ホテル)
酔っぱらうと緊張感がなくなるのがいかんなと思います。

さて明日はIBCを見学するとともに、またおもしろいもんないかな?と物色するわけですが、そんな都合良くいいもんが見つかる訳もないだろうと、さほど期待はしてません。それよりもファイバーフォックスとの話のほうがメインになります。ではまた明日。。




2012年8月30日木曜日

Nodeの進化

 巷では、London五輪でネットワーク製品が使われた話や、アートネットのマージやスイッチングの話などがにぎやかで、ネットワークに関する分野は、今年もトレンドの中心になりそうな照明業界です。また、RDMについても今年はこれまでとは異なり、どう使うか?より具体的な話になるようで、来月のロンドンで開催されるPLASAが楽しみな状況です。

もちろん、うちのLuminex製品にも大きな進化があり、アートネット同士のマージやスイッチングが可能になるほか、リルートという機能で、異なるユニバース同士をマージした上に別プロトコルで送信する機能など、ノードはまだまだ進化が続いています。この新しい機能は、おそらく2年前に、複数のコンソールのスイッチングを可能とするリクエストをうちが出した結果の対応だと思いますが、日本のLuminexユーザーの期待は、ちゃんとかなえられています。こうした機能により、4台のコンソールのスイッチングや、複数のコンソールから送られるアートネットをマージしてビジュアライザーに送ることができるようになります。これはすばらしい進化ですね。

もちろん、このノードの進化以外にも、音響さん向けにはGigaCore14Rがさらにマネージメント機能を強化した話や、新製品の登場など、ネットワークスイッチにも大きな変化があります。今年は、ロンドンの展示会が熱い。。

2012年8月28日火曜日

MT LionはCatalystには、まだ早い

 最近、会社にあるMACをまずはMACminiから試験的にアップグレードしています。
これはまた、つい最近あった問い合わせの「OS10.8でのCatalystの動作状況」についてお答えするためでもあったのですが、残念ながら、今はまだ厳しいと言わざるを得ません。

外国の人が何人か、大丈夫だと言ってるようですが、私のテストしたかぎりでは、パフォーマンスは決していいとは言えません。何か変。という印象で、Lionの時よりも大きく映像再生のパフォーマンスが下がったように感じます。

Catalystを販売して早5年が経ちますが、Tiger, Leopard, SnowLeo, そしてLionと毎回のように何か一波乱あるのですが、今回も同様に問題ありでした。もうしばらくお待ちいただきたいと思います。来月には本人に会いに行ってきますので、この先のロードマップなんかも聞けるとは思います。


2012年8月24日金曜日

LuminexDMXノードが設置されたTVスタジオ

 今日は某テレビ局のスタジオにお邪魔しました。
(残念ながら写真等は掲載できないです)LuminexのGigaCore14Rとノード及びDMXスプリッターが設置されており、さすがにパッチベイは壮観な眺めでしたが、施工したメーカーさんの担当の方の嫌みも同じくらい心に染みます。この人、初めて出会うタイプの人かもしれない。わざわざ、そんな事言わなくてもいいのに残念な人である。

 巻き舌で言うドライだねえ〜はともかく、そんなドライな性質の外国製製品がここまで導入されたスタジオは初とのことです。きっとTV局の担当の方にとっては英断だったのでしょう。心から感謝申し上げるとともに、今後もネットワーク分野でのサポートや、魅力ある情報をご提供することで、ご期待に応えたいと思います。今後もよろしくお願いします。

新しい分野に関わっていると、どうしてもいろんな人から、いろいろ言われもしますが、私は自分がすばらしいと感じたものを、照明、映像、音響業界に生きる方々にご紹介していて、それがユーザーの方々にとって便利で使いやすいシステムになるなら、また喜んでいただけるなら、それが本当にうれしいです。自分たちもそれに感動していて、その感動をユーザーと共有することこそが喜びであると。。

まるで、幼いきれいごとに聞こえますが、自分は、新しく画期的に便利なシステムに、わくわくするのです。こういうのって、刺激にならないですかね?自分もユーザーだった頃、照明卓の新機能が楽しみでたまらなかったです。今もそんな新しい何かを追いかけるのが楽しくて、今の仕事につながっています。

 さて今日、スタジオを拝見して思ったのですが、TVスタジオの場合、2階の調整室からは照明機器を視認できないわけで、実はRDMがすごく効果的に働くのではないか?と思いました。例えば、どの装置が不具合をおこしているか?とかそういう情報などがモニターにフィードバックされたり、またバトンを飛ばした後で、セットが立ってしまい、降ろせないけれど、パッチを変えたいときなどに効果的です。パソコンから器具のパッチやモード変更も簡単に実行できますから。。

RDMは、ボードオペレーターでない人に照明機器のコントロールに関するイニシアチブを与えるのです。そのコントロール権を奪取して、自分の管理下に置く事ができる。これは照明のシステムを管理する新たな職種を誕生させるのかもしれません。もしかしたらTVスタジオでこそ、RDMは非常に有効かもしれません。





映像Movingの世界












 久しぶりにCongoJrで東芝さんのMovingStarを制御しています。以前、使った時とは異なる新しいモデルです。昨年のInterBEEに展示されたものですね。

CongoJrはあたりまえですが、DMXコントローラー製品ですので、Moving Yokeを扱う事にストレスなどありません。当然、デバイスビルダーもあるので、新規デバイスであっても簡単にセットアップできます。その意味では、映像さんであっても、この卓を使いこなしている人なら、MovingStarを操作することは簡単にできるだろうと思います。

ただ、このムービングプロジェクターという分野は、非常に照明的で、照明さんならGobo感覚で映像を扱う事でしょう。。そうなると見ている人の期待も単なるムービングライト効果になってしまい、プロジェクターが自在に動く事へのおもしろさよりも、ムービングライトとの比較で出てくる「明るさ」についての不満が聞こえ始める。

その昔、デジタルライティングという言葉で説明されたムービングプロジェクターならば、その方向で間違いないのだと思いますが、最近のプロジェクタームービングには、また別の映像的な演出の可能性があるのではないか?と個人的には感じていて、いわゆるデジタルライティングとは異なるアプローチを模索中です。




Prowler 電話 代理店の意味

 タイトルは昔懐かしいNWOBHMなバンドのデビューアルバム一曲目から。。。
(今時、誰も知らんだろうなあ。。Maidenなんて。。)

さて、妙におどおどした電話が鳴り、CatalystのVer4.1を再度、使いはじめたのだけど、ビデオキャプチャーでつまづいて。。と言ってる電話の主は、昔、ある人からCatalystを買ったのだと言う。。そしてそれは2008年頃で、いくつか販売店があって、なにやらぶつぶつ。。しかし2008年は、すでにマイルランテックで販売していたし。。私は電話の主は知らない。。向こうもばつが悪そう。。

要するに、知らないどこかから買って、うちのサイトのマニュアルをダウンロードして読んだものの、ビデオキャプチャーのところでつまづいて、電話サポートしてくれと言う。。これはさすがに筋違いでしょう。と言わざるを得ない。。

しかしうちはマニュアルをサイトに掲載していて、さらにはサポートフォーラムも読み放題なわけで、これだけでも、良心的だと自分では思っているのだが、この人は、お金は払わないし、購入する気もないけど、サポートは無料でやってね。というわけです。いやあ〜ひどすぎる。もう切羽詰まって。。といってもねえ。。嫌ですよ。こっちは。。

そんなわけで、こんな話題の中で言うのもなんですが、MTLionで動く事は動きますが、パフォーマンス悪すぎるので、何かがおかしいと思います。OSのアップグレードは控えておいたほうが無難ですね。では。。


2012年8月20日月曜日

トラブル時のArt-netモニタリング

 月曜日、久しぶりの営業開始です。会社としては、長いお休みをいただきましたが、私は15日から出勤して、資料の整理や考え事をしたり、静かな時間を満喫しておりました。つくづく仕事人間だと思います。

さて、土曜日にCatalystの事で電話がありましたが、内容は今ある照明卓でCatalystが制御できないという話でした。しかし、CatalystのDMXモニターには相手のコンソールも表示されていて、でもアートネットが確認できないとのこと。(これ、照明さんじゃなく、映像さんからなんですけどね。新たな時代なのかな)

こういう時に便利なのが、Artnetモニターというソフトウェア(ここからダウンロード)で、パソコンをネットワークに接続しておくことで、アートネットデバイスを表示するだけでなく、どのユニバースがネットワーク上にあり、個々のレベルがどういう状態にあるかも確認できます。ソフトウェアはフリーです。

DMXだと、モニターするためには、DMXテスターなどを用意する必要がありますが、Artnetであれば、こうしたフリーのソフトウェアがありますので、活用していただきたいとおもいます。特に映像さんなどで、アートネットなどを活用している方は、よくわからないものが目に見えるので、理解しやすいのではないかと思います。

ソフトウェアは、MAC用とWin用の両方があり、表示は設定で日本語にすることができます。このLuminetモニターというソフトは、照明さん的には、やがてRDMモニターにもなりますし、sACNのモニターにもなります。こうしたソフトを活用すれば、ネットワークのトラブルは意外に簡単に解決すると思います。




2012年8月9日木曜日

東京芸術劇場リニューアル













 大規模改修を終えて、美しく生まれ変わった池袋にある東京芸術劇場で、本日、内覧会が行われました。私も見学者の方々にLuminex製品のご説明をするため、調光室に立たせていただきました。

劇場内装は、シックな印象で、落ち着いた感じが、なんとも外国のホールみたいで、素敵です。こういう雰囲気すごく好きです。今後は芸術監督の野田氏の演劇を中心に公演が行われるのでしょうか?またすばらしい劇場が出来ました。いつかお客で見に行きたいです。

この劇場におけるマイルランテックのお仕事としては、PlayHouse(昔の中劇場)の照明ネットワークシステムと、EastとWest2つの小劇場のネットワークシステムです。この劇場のネットワーク構築においては、弊社の井上が活躍し、彼らしい几帳面且つ正確な仕事が行われました。この劇場はGigaCore14Rが最初に導入された劇場となります。

私はほとんど、この工事期間中、顔を出せなかったので、やや部外者のような感じで、正直なところ頭の中で、そのシステムが完璧に理解できているわけではなかったのですが、 井上の代わりに説明できる範囲で対応させていただきました。丸茂電機さんから教えてもらったDMXを使う漏電のアラート表示システムは、便利だなあ〜と思いました。
 今後もよろしくお願いします。こちらからは以上です。




TVの世界でもLuminexと光ケーブル













つい先日の劇場業界から一転、昨日はテレビ業界の照明さんから、FNSの仕事でLuminexを使っているので、見に来ますか?というお誘いに、代々木までリハーサル風景を見に行ってきました。

すると現場は、A-nationの仕込みになっており、そこにフジテレビさんの番組セットが組まれ、A-nationのステージの反対にもう1つのBステージ、センターにカメラ台が組まれ、左右のセットをセンターのカメラで交互に映していました。そのカメラ台のそばでは、照明デザイナーの方がプログラムしているという状況。

よって、照明のシステムの多くをA-nation用に仕込まれたものを活用、そこには別のお客さんが設置したSRSとFiberFoxのシステムが稼働中です。元々12ユニバースくらい使っているところに新たに13ユニバースを加えて、25ユニバースくらいDMXを使用しているとのことで、元々使われていたFiberFoxと光のスイッチSRSはそのまま活用、そのネットワークに持ち込んだLuminexのノードなどを接続してDMXを出力している模様です。

つくづく思うのですが、テレビもコンサートステージも、そして劇場も互いにまったく異なる分野で、照明と一口に言っても、仕事内容もそこで働く人の価値観もかなり異なり、同じ業界とは言えない独特の世界観が、それぞれにあります。

ただ共通しているのは、LED化の波とそれにともなう第2次コントロールチャンネル不足による、伝送系の進化で、ネットワーク化は避けられない時代の到来かな。。あと少ししたら、今更イーサネットがわからないとか言えない空気が全体に充満するだろうにと、昔のアナログからDMXへの変化を知る私なんかは、そう思います。そう言えば、昨日の現場も、なんだかスタッフが皆若いということと、昔ならPARを大量に仕込んだビーム照明には、LEDやらClayのシャーピーといった機材が仕込まれていて、なんとも時代の流れを感じずにはおれません。





2012年8月7日火曜日

ライドのショーコントロール稼働中













 もう先月の話ですが、雑務で忙しかった事もあり、また写真が使えるかどうかもわからないから面倒など、いろいろあいまって、書きそびれてしまいましたが、長崎のハウステンボス内に新たに誕生したワンピースのライドアトラクションに、Medialonのショーマスタープロと、オーディオプレイヤーが導入されました。システム設計やショープログラミングなどは、九州舞台の井福氏によるものです。

これまでマイルランテックではMedialonのショープログラムを社外の人に委ねることはしてませんでしたが、今回、初めて弊社以外の人がプログラミングを行いました。
確かに、短い期間でパネルソフトウェアまですべて、プログラムするのは大変だったので、タッチパネルソフトの部分だけは、私が行いましたが、基本的にショープログラミングは、井福氏の手によるもので、システムの設計や制御システムの構築など、すべて彼によるもの。この人、天才的にショープログラミングや制御への理解が早いです。

Medialon製品は、こうした演出システムの構築に最強のツールとなりますが、 プログラミングは、簡単と言えど、条件制御を行うとなると、変数の変化による条件文の挿入とか、多少のプログラミング知識があったほうが理解は早いし、初めての人は難しいと感じる事があるかもしれません。しかし、映像と音響、照明のすべてを同時にコントロールする。しかも、特定の条件を満たす場合に実行というような、制御となると、このようなコントローラーを導入するのがもっともよい選択でしょう。そして、Medialonは、すばらしいプログラミング環境を提供してくれます。

ライドのゴンドラが動いて、接点を叩く時、ブラックアウトや、音のミュートスイッチなどが押されてなければ、タイムライン上の照明と音響と、映像などが実行され、そのタイミングを調整する時、ラックの場所でショーを作る事はできないため、ノートパソコンとWAPをもって、現場に行き、そこでネットワーク経由でショーマスターを制御する。といった点は、なかなか他にこんな便利な装置はないなあと感じるところです。

タイムラインの調整は非常に簡単ですし、タイムラインは複数のものがおのおのの時間でマルチタスクで実行できる点など、オーディオプレイヤーもそうなんですが、マルチタスクって、なんて便利なんだろうと思います。まあ、照明さんで言えばシーケンスが複数のキューフェーダーにアサインされて、別々に動く感じなら、当たり前と思うかもしれませんが、そのExecutorは、条件制御できるんですよ。そして、DMXだけじゃなく、RS232やらRS422も出力するし、PJリンクでプロジェクターのランプ情報のタリーも得られるんです。どうですか?便利じゃないでしょうか?

今後、弊社では、このMedialon製品のプログラミングなどについて、定期的にプログラミングセミナーを開催していく予定で、最初は販売代理店さんを中心に、これを拡大して、より多くの人にプログラミングのおもしろさを伝えて行きたいと思っております。




音響方面のパートナーさん














マイルランテックは、映像と照明業界の両方でお仕事させていただいてますが、以前から書いているとおり、実は、音響業界にもデジコムさんという強いパートナーさんがいます。

http://e-digicom.co.jp/

昨日、劇場業界の方々とお話をさせていただいて思ったのですが、劇場の音響設備や工事はYAMAHAさんが行う例がほとんどで、YAMAHAさんのカタログにGigaSwitch8を掲載いただいている事もあり、きっと音響方面でLuminex製品やFiberFox製品をご注文する例もあるんじゃないかと思うのです。

デジコムさんでは、Luminexのネットワーク製品の他、ユーロケーブル、ファイバーフォックスなどのConnex製品を取扱いただいており、今後はぜひとも劇場音響分野でも、デジコムさんルートで、弊社製品をご利用いただきたいと思っております。よろしくお願いします。






Projection Lighting












  昨日、新国立劇場の大ホールにおいて、劇場さん主催で舞台技術セミナーが開催されました。私はCatalystを使用した演出例の提案ということで、プロジェクションライティングについて解説させていただきましたが、InterBEEの時のように滑らかに言葉が出てこなかった事で、個人的には、かなり落ち込む事になったのですが、まあそれでも劇場関係者の方々にユニークな演出例をお見せできたのではないかと。。いやそう思いたいです。

今回の論旨は、これからの劇場演出において、これまで利用されてきたスライドプロジェクターを、DLPプロジェクターで置き換える事が起こるだろうし、そうなると動画を使った演出は、より深く劇場演出に組み込まれてくる。それは照明のエフェクトマシーンの代わりにもなり、きっと今のプロジェクターの輝度や演色性などをみていると、これなら地明かりに使う事もできるし、動画や静止画を組み合わせて、照明効果のように使えますね。それはつまりプロジェクションライティングという呼び方なんじゃないか?というのが前半です。

後半は、このプロジェクションライティングは、デジタルセットデザインへとつながり、映像を使って美術デザインを作ることもあり得るわけで、映像セクションは、舞台美術デザインにも大きな関わりを示すことになる。場合によっては、非常にビジュアルデザインのキーにもなり得るだろうという事です。

Cueで進行する劇場空間の演出において、概念としてトータルデザインという考え方が重要で、さらにオペレーションはトータルコントロールが必須となり、こういうトータル性って、スボボダ氏が唱えたステージ美術の考え方、セノグラフィー的ではないか?という話。そして、こうした演出を可能とするインフラとして劇場が機能しなければならず、劇場の設備として、プロジェクションを意識した設計が重要になるという事で締めたかったのですが、最後はなんだか演出って可能性が広がりますねで終わってしまいました。

いやあ〜しばらく話をしていないと、こうも口が回らないのか?と自分のプレゼン能力の低さに情けなくなりますが、ダメですね。もっとしっかりストーリーを組み立てないと、エバンジェリストになれません。

今回は、これまでのような映像業界向けの話ではなく、舞台しかも劇場向けの話でしたので、自分の得意とするところかな?とも思いますが、しかし本当に映像業界が求めるCatalystと舞台業界が求めるCatalystの使い方って異なります。考え方も求める方向性もまるで違う。英語と日本語くらいに違うと思います。それはつまり人が違うということなんですね。だから、今回の話はいつもとはかなり異なる内容で、幕やセットに照明タッチのようにプロジェクターを出したり、ホリゾントの色をCatalystで表現したりしました。
普通、映像ではやらない事ばかりです。プロジェクターもほとんど調整なしです。

プロジェクターを提供していただいたクリスティーさんは、かなり違和感を感じたようですが、このクリスティーさんのプロジェクターはDMXでも制御できるわけで、今はそういう時代なんですよね。販売系の人の中には、否定する人もいますが、プロジェクターをフロントに仕込んで、映像を照射したり、シーリングから斜めに照射したりする事ってありえると思います。外国ではやってますよね。そうすると、劇場空間においては、映像信号の分配は、照明のネットワークインフラを利用して、フロントやシーリングに光の端末を出しておけば、便利になります。照明器具を設置する位置は、プロジェクションにとってもベストな位置になるからです。これは絶対だと思う。映像信号の分配は、照明ネットワークのインフラとともに考えるのが、これからの劇場インフラ設備では重要なのです。


2012年7月29日日曜日

博覧会 映像 Catalyst

 島根で博覧会が行われています。(神話博しまね
CatalystのHeavyユーザーであり、販売代理店もお願いしている広島のコネクトラインさんの仕事です。 コネクトラインブログ

コネクトラインさんでは、さまざまな演出にカタリストを使用されており、以前にもLEDをCatalystのPixelMad機能でドライブした話をご紹介しましたが、この博覧会では、シンプルに大きなスクリーンに映像出力する用途で使用されているようです。

こうしたソフトウェアによる映像演出は、目的意識なり、何か活用する方法を見いだした人にとっては非常に有益なもので、事実、そうした何かを見つけた人は、このコネクトラインさんのようにフル活用するわけです。これは他のMediaServerも同様なのでしょうけれど、コスト面でも機能面でも、Catalystはいいバランスの製品ではないかと思います。
決してプロジェクションマッピングのための製品ではないし、VJ用の製品でもない。映像業界の仕事を置き換えるようなものではないけれど、ステージ演出には最高のパフォーマンスを発揮するソフトウェアだと思います。ロンドンではオリンピックも開幕しましたが、同じLondon生まれのCatalystにとって、今年は熱い年になりそうな予感があります。




加速するSSD PCIeのSSD












 MediaServerで映像を再生する際、同時再生できるファイル数の限界は、HDDの読み出しスピードが大きく左右するということは、Catalystを利用する人の間では常識です。

そうすると、このスピードを上げる事が、より多くのコンテンツをスムースに再生するには、この点が鍵になると言う事で、多くの人が、さらなる転送速度を期待して、HDDの持つシークタイムなどをも排したSSDへ交換というのが、これまでの一般的な取り組みであったと。

しかしそれでも、満足できない人は、SSDでレイドを組んでさらなる速度アップを期待したものの、2個以上でレイドで組んでも、劇的な効果が得られたわけではなく、複数のSSDを搭載して、コンテンツを分けて格納した上で読み出し先を分散するほうが効果があったりして、ここにSSDの接続インターフェースであるSATAに限界を感じてしまうのです。

しかしSSDも今では、SATA3.0となり、その転送速度は600MB/sにもなっており、以前のSATA2.0(最大300MB/s) と比較すると倍に達しています。ただ問題なのは、MACPROがSATA2.0にしか対応していない事でした。故に、誰もが次世代のMACPROの登場を今か今かと待ち望んでいるわけですが、ここに、SATAそのものをぶっちぎるPCIeに直挿しというカードが登場し、その転送速度は700MB/sオーバーとなれば、未だSATA3.0を体感していない私などは、高まる期待に胸が踊るわけです。

 http://eshop.macsales.com/shop/SSD/PCIe/OWC/Mercury_Accelsior/RAID

そこで値段のこなれたOWC Mercury SSDを購入。これを使ってどれだけの速度アップが期待できるか試したのですが、残念ながら劇的なパフォーマンスとは言えず、まあ300MBの出口が倍になっただけで、SSDそのものにもリードタイムの限界はあるだろうし、またHDDの速度だけがコンテンツ再生数に影響をあたえるだけではないようなこともわかりました。

ただ、以前はほとんど再生フレームが2〜10フレームくらいしかでなかった4096ピクセルサイズの4K映像も、20フレームくらいまで出るときも確認できたので、パフォーマンスがアップしたことは確かなようです。よってPCIeのバスが占有されるのは問題ですが、このSSDと通常のSATA-SSDを併用することで、もう少しだけパフォーマンスアップが可能である事は実感できました。PCIeがまだ余っている人は試してみてはいかがでしょう。

(もう少し詳細なテストが必要ですが、とりあえずご報告)



相互理解の難しさ

しばらくぶりの更新です。少し個人的な悩みを抱えていたことと、仕事の忙しさから文章を書く事から離れていましたが、とりあえず復帰です。

(実家からのいいニュースに、自分の心は安らぎました。)

そして昨日、個人的に心と体を解放できたので、気持ちが穏やかです。そんな穏やかな状態でないと、言葉がとげとげしくなったりするので、言葉を発するのは控えたほうがいいなと思っています。さて、本日は、相互理解の話。

これまで自分が関わったことのない分野の方々と会話するとき、ましてや相手は、こちらに対して期待半分、あまりいい印象をもたない状態からの話し合いなどにおいては、アウェー感は満載です。こちらが、努力して相手に歩み寄って、彼らの事を理解しようとしなければ、相手も心を開いてはくれないと感じています。しかしながら、へたにへりくだると、嫌な態度に出られたり、自己主張しすぎると、相手からは嫌われるという微妙な距離感とバランス感が重要です。

例えば、先日のように「あんた代取だろ?」という言葉を投げてくる人の言葉の裏には、「たいしたことないな」とか、「代表だかなんだかしらんが。。。」といったニュアンスを含んだ意味があるように感じられ、それは彼の表情と態度に現れていたりするんですが、残念ですね。

こうした態度の原因は、相手がどんな仕事で生きているかを理解しないし、自分にとっては、とるにたらない相手、一緒に仕事をする事もないだろうという認識であるが故、こうした態度になるんだろうと思います。たとえ思ってなかったとしても、相手に感じさせてしまったら、それは失敗だと思うんですが、そもそも相手の肩書きなんてどうでもいい事なのに、代表取締役を論じてくるあたりが、残念感に満ちあふれています。

とは言うものの、こちらとしては、なるべく理解していただこうと努力もするし、しかし重要なのは、お互いに歩み寄る事ではないかと思うのです。その努力なしによい仕事はできないなと。。

2012年7月13日金曜日

DMX/ RDMコントロールステーション










 最近、めっきり音響さん向けネットワーク製品になっているLuminex製品ですが、この会社の場合、DMXノードも重要な製品です。

 Luminexのノード製品は、写真のLuminetモニターというフリーのソフトからアクセスすることができます。このソフトは無料で提供されるもので、弊社サイトからもダウンロードできるようにしています。

ソフトウェアは、表示をすべて日本語化しており、アートネットを使う人なら、誰でもレベルモニターとして使用できるほか、Luminexのノードを一覧表示してくれる便利なソフトです。これを使うといかにネットワーク化された照明のシステムが便利かを実感させられますが、これがさらにRDMモニターとして機能すると、その効果は倍増します。

写真のベータソフトは、アートネットのジェネレートだけでなく、sACNの送出も可能となり、また、個々のChのレベル出力やメモリーまで可能になっています。これにより、照明卓がなくても、照明機器の動作チェックが可能になる上、ネットワーク上に流れるDMXデータのモニタリング(目で見えるというのは、安心感がありますから)の点でも非常に有効なソフトウェアです。

しかし重要なことは、このソフトが完璧なRDMのためのワークステーションとして機能する点で、まだシステムをネットワーク化していない人には想像できないほどの、システム管理の便利さを提供してくれます。

RDMは、「ネットワーク化されたシステムでこそ、便利になる」と 昨年のPLASAなどでも宣伝されてましたが、まさにその通りで、RDMは照明卓で使うというより、こうしたPCソフトで、あくまでシステムの保守などに使うのが正しい使い方だと思う。

 DMXのパッチ、装置の各種モード、状態表示、これらはRDMソフトから自由に変更できたり、また表示することができる。それはつまり、照明卓を使うプログラマーがいなくとも、照明システムの操作が可能であり、また照明卓で制御している最中ですら、そのコントロール権すべてを奪取することも可能である。

こうした特徴は、システム管理の担当者にとって、非常に有益であり、その人はPC1台もっていれば、会場のどこにいても、ネットワークに接続するだけで、その全システムを見渡すことができる。

長い間、RDMは眠ったまま放置されてきましたが、照明システムがネットワーク化している今、まさにその花を咲かそうとしているように思います。
今日は、映像でも音響でもなく照明の話でした。





2012年7月11日水曜日

ネットワーク&RDM 対応のDMXワイヤレス












 スウェーデンのGothenburg(ヨーテボリ)にあるLumenRadioから新たに入荷しました。ワイヤレスDMXトランスミッター。しばらくネットワーク装置や、ショーコン装置の話が続いたので、今日は照明さん向けの話です。最近は、照明だけでなく映像でもDMXを利用することがあり得る時代になりましたので、もしかしたら、映像さんの中にも、興味をもつ人がいるかもしれませんね。

しかし、照明、音響、映像と異なる産業に対して、互いにまったく興味をもたないのは、販売に関わる人も含めて、メーカー、現場の人、総じて、同様なのは、時々、不思議に思います。

さて、このLumenRadioという会社、ワイヤレス装置一本でやってますが、私が出会ってから数年で、本当に大きな会社になったように感じます。そんなに儲かる物なんだろうか?と不思議に思うほどです。しかしながらヨーロッパだけでなく、世界的にシェアを延ばしているのは確かで、数多くの照明機器にOEMでレシーバーが搭載されるようになってきています。弊社では、写真のFXという装置と屋外用のFXの両方で技術認証を取りましたので、トランスミッターは、この1系統タイプの装置が国内で流通します。

ワイヤレスDMXは、みなさんもご存知のように、実は古くからあるアイテムですが、このLumenRadioのようにFHSSという方式のワイヤレスは国内では珍しく、おそらくさまざまな電波装置と同時に利用しても、安定して動作することと思います。(もし干渉したとしても、周波数はすぐに切り替わるため)詳しくは、こちらのページをご覧下さい。

写真のFXという装置は、送信受信のどちらにも使用できる装置で、RDMにも対応しているため、RDMパケットの送受信にも利用できます。私の主観ですが、照明業界は、近いうちにRDMの便利さを実感するようになると思います。




2012年7月9日月曜日

オプティカルコンにも対応GMC












 最近、ややデモ機材の購入増加で、息切れ気味の私ですが、いや、私個人というわけではなく、会社の資金繰り的な話ですが、デモ機材は無料ではないので、やはり購入するのは大変なのです。減価償却が増えるだけで、うれしくもなんともないとか、資産計上したとしても、死んだお金が積み上がるだけです。なるほど、販売代理店の方がデモ機材を買いたがらない理由も理解できる話。。一通りデモンストレーションが終わったら、バーゲンセールでもいいから、放出したいというのは、この仕事をしていると誰もが思う事です。

今回、仕入れた製品 は、すでにWebページでもご紹介中のギガビットメディアコンバーターのオプティカルコンタイプ。マイルランテックは決して単なる輸入卸業を目指すわけではないですが、デジタルソリューションと自ら標榜するデジタル通信のためのツールについては、ユーザーの方々の利益になるなら、やらせていただきます。という気持ちです。

コネックス社のGMCは、EBC52/54というファイバーフォックス専用のコネクターのものと、写真のようにすでにノイトリック社のオプティカルコンをお使いの方のための装置もあります。機能はまったく同じで、単にコネクターがオプティカルコンかファイバーフォックスか?の違いです。

オプティカルコンは、ヨーロッパでは、ユーザーも多く、日本でもすでにお使いの音響さんもいらっしゃると思いますが、そういう方々におすすめの製品です。今回は2コアタイプのものを用意したので、背面にRJ45(イーサコン)が1ポートあります。
弊社のGigaSwitch8と組み合わせると、光ファイバーを利用したギガビット帯域の通信インフラが構築できます。







2012年7月7日土曜日

Ride the Lightinig サンダーボルトI/O

つい先日、MAC book ProでCatalystを使用したいのだけど、ビデオキャプチャーは、どうすれば可能になりますか?という問いがありました。答としては、サンダーボルトを使うというのが最善だと思います。そこで、下記のような製品を紹介しました。

http://www.akibakan.com/BCAK0062708/

このサンダーボルト、小さな見た目からは想像できない高速なインターフェースで、双方向10Gb/sの転送速度です。PCIeの4レーン(Gen2) に匹敵する速度ですから、BlackMagicのインテンシティーとか、普通に使えることになります。

実際に試したことはないのですが、今のMACbookProだったら、いけるのかもしれません。ただ、ビデオキャプチャーすると、CPUリソースも食われるため、早いCPUが必要だと思います。そうしないと、同時に再生できる動画の数も減った経験があります。(フレーム落ちするので)

MAC Book Proのような製品だと、拡張性がないわけで、どうしても高速I/Oのサンダーボルトに期待しちゃいますが、あまり過度な期待はしないほうがいいかと思います。確かに今のMACPROでは、古くさい感じが否めないのですが、それでもSSD4台搭載して、CPUも12コアとかにすると、相当なもんです。 Catalystは、MACBookProやMACminiでも,使えないわけではないですが、あれもこれも求めるなら、MACPROが間違いないと思いますね。

そんな古くさいMACPROも、来年には刷新されます。おそらく次のMACPROは、サンダーボルトも搭載するでしょうけれど、同時にPCIeの3.0になります。(しかし、これとて、もう来年には当たり前になるのかな?)もしスロット数に余裕があれば、PCIeのSSDストレージなんかも使えるようになり、ストレージからの読み出しでもたつくことでフレーム落ちしていた動画の問題もクリアになるかもしれません。

http://news.mynavi.jp/news/2012/04/16/111/index.html

ただ、最近、演出用途で映像を利用する現場の場合、常に高品質が求められるものばかりではないんだと感じるのですけどね。。ブログタイトルは、雷つながりで、Metalicaの名盤から拝借。


2012年7月6日金曜日

Flying High Again 輸入のリスクパート3













中古品/整備品情報を少し。。すでにフォーラムでも書いておりますが、DMX512A 2.10Hubが、お安くご提供できます。実は、これ輸送中の事故で、損傷した箱の中の1台。

昔、UPSで輸送した際に、箱がぶつかったのか、空を舞ったのかはわかりませんが、見事に商品をぶっ壊されたことがありましたが、あれから一度もトラブルはなく、少し安心していたのかもしれません。そんな油断を察してかどうか?輸送会社をDHLに変更した瞬間に、機材が再び空高く舞ったとしか思えない破損をして、大きな損失を出してしまいました。(油断して保険に入ってなかった)

それにしても、箱を投げる事など絶対にしないと言いますが、装置5台すべてで、フレームの歪みが出た上、中の基板まで損傷するほど大きな衝撃って、空高く舞ったとしか考えられません。営業さんの丁重な対応がなければ、毎朝、連続ツイートしてしまいそうなくらいひどい結果でした。

そんな大事故の箱の中で、唯一生存したDMX512A 2.10Hubを動作検証するとともに、長時間のランニングテストをした結果、使用可能と判断したので、中古扱いで販売しています。傷は写真の通り、フレームの端に欠けた箇所がある点と、ラックにネジ止めする箇所が、少し曲がっているだけで、機能的にはまったく問題ありません。

DMX512 Hubという名前ですが、いわゆるスプリッターです。2インプット10アウトで、アウトプットは自由にレイアウトできるタイプで、今時の装置らしくRDM対応
よかったら格安でこの装置を手に入れたい照明さんに。。

今日のブログタイトルはランディーローズのギターが奏でるメロディーと書けば、私と同年代の方ならピンとくるあの人の曲から。。



Fiber ケーブル コンピューターによる映像送出 そして延長














今年もまた引き続きFiberFox関連の話題を提供しようと勝手に思っているのは、アイテム数が多いからというのもありますが、なにより「いい製品だから」という単純な理由によるところが大きいなんて、のっけから、ちょっとくさい発言してしまいます。

FiberFoxケーブルは、聞くところによると、以前は音響業界で少し使われて以降、音響さん方面では、全然なので、これからなのでしょうけれど、映像業界では、ヨーロッパ方面でBarcoさんの製品に使われていたりして、もしかすると、そのあたりの方々ではいまさら、と思っているのかどうか、弊社が取り扱うようになってから、一部の映像さんの間でだけ人気を博しています。

そんなファイバーフォックス製品を、何度かユーザーさまに、販売していただいたシーマさんのWebページでは、特殊映像扱いで載せていただく事ができました。

 http://www.cima-net.co.jp/news/manufacturer/special.html

ありがたい事です。今後もお願いしますと感謝の言葉を述べて、さっそくですが、FiberFoxは特殊ではなく、普通に同軸では限界のあるHD-SDIの長距離延長も、すんなり可能な上、写真のDVIエクステンダーなんかも使っていただけたら、その良さが実感できるのではないかと思うのですが、DVIは使わないしね〜という声も聞こえて来たり。

写真の製品は、昨年、宣伝をしていた2ポートタイプではなく、1ポートタイプです。もちろんお値段は以前よりお安くなっています。ただ、やはり映像さんはメディアサーバーでも使わない限り、SDIの用途の方が大きく、買わないだろうと予想します。

逆にこの変換は、メディアサーバーを使う人の間で、きっと重宝されるようになるんだろうと思いますが、いやしかし単価が高いが故に、そう簡単には出ないだろうし、メディアサーバーが、どの程度普及するかによるところが大きいでしょう。え?いまさらメディアサーバーの普及?と言えなくもないですが、また新たな展開があるだろうと個人的には、考えています。これはきっとサードステージです。







2012年7月4日水曜日

巨体のわりにシンプルなパラメーター
















  一見すると非常にくせのありそうな見た目の機材。ZapテクノロジーのヨークにChristieのRoadStarが搭載されたモンスターマシンを目の当たりにしました。ちょっとしたテストで、CatalystとこのモンスターをCongoJrで制御している様子です。

昨年のInterBeeでも披露されましたが、動きにはすべりがあって、ちょっと扱いが難しいですが、スピードモードを変更すると、そうでもない。

チャンネル数は10chで、DMXチャンネルからみたこの機器は非常にシンプルです。ムービングプロジェクターは、こういうシンプルなのが、個人的には好きです。入力されたDMXはヨークをダイレクトに制御するほか、RS232への変換装置を通して、プロジェクターも制御されます。

もちろん出力はプロジェクターが巨大なだけに2万ルーメンの強烈な明るさで、出力自体に不満はありません。ヨークも思ったほど扱いにくいものではないし、こんな大きな装置が、CongoJrのような小さなコンソールで自在に制御できるのは、制御Geekとしては、楽しいことこの上ないという感じです。




12Core MACPRO














最近、Blogの更新が遅れがちですが、落ち着いてPC、(いや断じてWinでなくMAC) の前に座る時間がないというのもありますし、新製品やうちの機材について研究する時間もないというのは、大きな要因です。さて、そんな時間のない状況にありながら、とうとう買ってしまいましたMACPRO。

うちの会社は5月が期末で、7月は源泉所得税の納付に加え、消費税、法人税に労働保険の更新時期と、非常に支出が大きいのですが、それをわかった上で、どうにも納得できない8コアのパフォーマンスに、今回は、12Core買いました。もちろん用途は、Catalyst。

見た目は8CoreのMACPROともちろん同じ、スペックもすでに古くなって、値段だけがぼったくりと言われるのも、理解できちゃう製品、おまけに 2013年には新製品が出るというのに、今ここで買う?という声も聞こえてきそうですが、いいんです。この先、大事に使用しますから。減価償却の4年を過 ぎても、きっと使えてます。

まだパフォーマンスを体感してはいませんが、アクティブシリコンを選択できなくとも、Black Magicがあるじゃないか。と自分を納得させつつ、OSはLionで行きます。そして64ビット起動のままで。。もうスノーレパードじゃなくてもいいです私。そんな感じ。

これを決断させたのが、うちのCatalystテスター岸本氏の、スノーレパードのMACだと4K走らないですけど、LionのMACだと動きましたね。の一言。。。もう時間さえあれば、この12コアで、Prores 4バイ4とか、2kOverの動画をがんがん流してやりたいのです。時間さえあれば。そう時間とそんな素敵な現場さえあれば自分で。。