2012年3月31日土曜日

常識の変化 酒飲みの時間

ずいぶん久しぶりの先輩から電話をもらった。彼はもう50になるんだろうか?ずいぶんと長い時間が経ったものだと思う。あの頃はいろいろ世話になった。もう遠い昔のことで、記憶すら怪しくなってる。当時、自分は若かった。実直でひたむきだった。何にでも没頭したし、無我夢中でいろんなものを吸収した。そして同時に大事なものを数多く失いもした。そして最後は一人にもなった。いろんな思い出が蘇る声だった。

20代は、人生でもっとも多く酒を飲んだ年代だった。朝まで飲んで、毎日サウナに泊まっていた。夕方5時から飲んで次の日の朝、直接、現場に行ったりもした。しょっちゅう道ばたで倒れていた。いや、美談ではない。

今の自分なら、後輩には無駄な時間になるから、やめとけと言う。他にすべきことが山ほどある。勉強すべきことがたくさんある。時間はまったく足りてない。昔の古きよき時代の話だ。よき思い出かもしれない。けれど、当時、他にすべきことがあったかもしれない。ただ後悔はしてないし、あの頃はあれでよかった。でも今は時代が違う。そして時間配分すべき対象が増えた。

今の時代は空気が違う。風向きも変った。もっと残酷で現実的になったと思う。そしてそれまでの常識が常識でなくなる瞬間を数多く見る事にもなる。酒も常にうまいわけじゃない。そんな時代だと思う。


コントロールパネル












 4月入社のひさのちゃんデザイン、照明と映像制御のパネルのはずが、ちょっとデザインが変わってしまったのね。まあ現場対応ということで。。
今回はプロジェクターの管理にPJLinkを利用してますが、このプロトコルについて詳しい人はあまりいないだろう。あまり活用している話は聞かない。それは専用のソフトが存在しないからで、Medialonのようなソフトがあれば、フル活用できるんです。

プロジェクターの電源管理から、状態監視まで本当に驚くほど簡単で、イーサネット以外のインフラが必要ない点が簡単でよいです。

今回はCDプレイヤーの制御や照明制御なども行っており、特に画面の中で照明シーンをレコードするとかグランドマスターをつけたあたり、本来ならできないと言われたところを、「できる」にしちゃった点が「とく出来ました」のはんこでも押してあげたい仕事。
プログラミングを担当した井上にもデザイン担当のヒサノにも頭に、よくできましたはんこを押してあげようかと思う。




2012年3月30日金曜日

SNSの束縛とBlog向きの自分

自分は昭和と平成の間の世代というか、いやしっかり昭和の男ではありますが、古い世代ほど硬直化してるわけでもなく、かといって、もう若いわけではないという、どうにも明瞭でない中間世代であり、いやそれでも、自分の発想することは、わりと新しい世代に近いのではないか?と妄想していたりします。

その妄想の結果が今のマイルランテックを支えていたりするのですが、日々、実務をこなしながら、さらなる新しい何かについて思いをめぐらしているという毎日です。

そんなわけで、今の時代を象徴するネットワークネイティブを理解しようと、SNSなどのサービスも早くから利用したりしつつ、携帯世代と同様に今のネットを使いこなそうと思ったものの、昨年の1年間で、しっかり疲れたというか、いやその束縛感に嫌気がさしているのは事実です。

例えば、Twitterのあの爆発的なインフルエンスには驚きつつも、それには多くの人にヒットする言葉でなければならないし、アルファな人にはなれるわけもなく、最近はちょっと2ch化しているので、もう自分にはいらないかなと思えてるし、FaceBookはトモダチの輪が広がりすぎてカオスな感じになってしまう。 そしてこれらすべてに共通するアップデートしなきゃ的な束縛された感じが疲れを誘発する気がする。

対して、Blogというのは、一方向で、つながり感などはないものの、自分の考えを言語化することで、かなり頭の中が整理されるし、人に説明するためのロジカルシンキングに役立つと思います。

2012年3月29日木曜日

光ケーブルのメンテ












Fiber Foxと互換のある音響用の光ケーブルが壊れたようなので、見て欲しいと言われ、チェック中です。この特殊なファイバーケーブルに関して「おたくでは直せないの」という問いには、こちらもそれを提案したものの、ドイツの会社から却下された旨を伝えたところ、「じゃおたくは、単に外国の製品を輸入してるだけなのね」というかなりきつい言葉を投げかけられましたが、特殊な工具もなく、ましてや、向こうの会社から修理はうちで行うと言われたら、もう何もできないです。せめてこうしたテストくらいは、ということでチェック作業は行いましたが、もちろんドイツ送りになることは決定です。

皆が想像する通り、きっと2本のショートケーブルができあがるでしょう。それが均等な長さなら、ラッキーですが、微妙な長さになると。

しかし、デモンストレーションでカッターを使って切り込みを入れても問題ないくらいに丈夫なのに、こういうこともあるんですね。

ちなみに、この音響さんのケーブルは、コネクターはまさしくFiberFoxのレンズコネ クターですが、刻印はストラトスと書いてあります。こういうケーブルがあるんですね。



2012年3月28日水曜日

残念なお知らせなFiber

これは本当に残念な知らせです。先週、また昨日もですが、お問い合わせをいただきながらも、すべて保留中にある上に、今やFiberFoxケーブルの注文は彼らの生産能力を越えており、日々、新しくオリンピックゲーム関連のオーダ−がドイツのTV局を中心に発生しており、それ以外の注文はすべてブロックされています。これは本当です。

すでに注文を確定していただいた方々の場合、一応、生産のリストに入っていますが、今から5月までの注文は、おそらくお受けすることができないか、又は納期に相当の遅れが発生してしまいます。

今日、なんとかねじ込もうと思ったのですが、不可能でした。すさまじい本数でオーダーが入っており、5月初めまでの期間、通常の注文はお受けできないと思います。本当にまたしても、残念な結果になりました。マイルランテック的には本当に不運な事が続きます。




とある現場から












 3台のプロジェクターを使ってパノラマワイドのスクリーンなんて、もういまさらと言われそうですが、仕込み中、そういえば誰かに言われたような。。

そう、遠い昔、こういうのをデモしたりしてましたね。で、今時こういうのが全然ダメかと言うと、そんなことはなく、やはり設置の仕方によっては、すごく喜ばれるわけです。それまで単なる壁だったものが、鮮やかに色彩を放つようになり、またこの中にこれまで使ったDVDプレイヤーの映像も流れるわけで、そんなことをさらりとできてしまうのだから、きっと気持ちいいでしょう。

8CoreのMACPROですが、使い方を誤らなければ、もちろんフリーズなんてことは起こりません。HD動画も再生する予定ですが、それが決して2重3重に走らないようにプリセットも設計してます。ユーザーの方は簡単なパネル操作だけで、外部から入る映像を出したり、壁紙を変えたりできます。

もちろんこの世に絶対なんて言葉はないのですが、MACPROがダウンする確立は、今のシステムなら、非常に低いです。このシステムは、まもなく完成する予定で、できあがればきっと便利なシステムになると思います。。プロジェクターはすべてPJリンクを利用して、簡単にステートを確認できる上にタリーも帰ってきます。





2012年3月26日月曜日

日常にもどる

成田に到着したのが朝の8時頃、フランクフルトを出発したのは午後1時頃だったので、タイムスリップ感たっぷりですが、早くも会社で昼飯を食べながら、今日の現場のことを考えていると、元の日常に戻りました。

今回もいろいろ、おもしろい製品を見つけましたが、まるで照明とかけ離れたポイントで眺めてるあたりが、我ながら自分らしい視点だなと感じています。そんな個人的視点でぼんやり眺めながらも、仕事は仕事でちゃんとしてきました。特にLuminexは新しいイーサネットスイッチが誕生したこともあり、4月から(すでに今でもOKなんですけどね)Lumienx製品全体で値下げ方向で価格改定になります。加えて、FiberFoxケーブルもDVIエクステンダーの1系統版が出た事もあり、同様に若干の値下げを行います。

これで少しは、これまでよりも多くの方がネットワーク製品に興味をもってくれたら、うれしい限りです。

2012年3月25日日曜日

RC Catalyst


目の前に出されたiPadにはCatalystに関するパラメーターやプリセットなどのスイッチが配置されたソフトウェアが起動していました。

iPadのソフトからCatalystの各種設定、ミックスアウトの設定やDMXパッチ、そしてブレンディングカーブの設定のほか、プリセットコントロールなどを操作することができるのだそうです。その完成度がすごすぎる。カーブポイントの調整だってできちゃいます。

えてして、Catalystのプログラムをしていると、遠くからではサブミックスの設定などがわかりにくく、またこうした設定は面倒で、iPadなら持ち運びできて、操作も楽でしょ。と言われ、激しく同意しました。すばらしいというか、これを1年でつくったというのだから、もう感嘆符がいくつあっても足らない。

このソフトが販売されたら、即買いです。Catalystのユーザーフォーラムでも話題になるだろうことは間違いない。ほぼすべての操作、もちろんレイヤーの操作もiPadからできてしまうのです。画面の調整などの際に大活躍することは間違いありません。しかし名前がRemoteControlCatalystと言ってるとおり、あくまでリモート制御のソフトで、これがCongoなどのコントロールボードを置き換えるものではなく、あくまで設定操作用と考えてもらえれば正解です。

最終日に見つけたNews CatalystのExactMap










フランクフルト最終日、もう見飽きた展示会は、とっとと終わらせて帰りたかったのですが、会わねばならぬ人が2名おり、ブースに行くものの、一人はまだ来てないばかりか、ブースには、電気も入っておらず、最終日は皆がやる気なしとは聞いてたけど、ほとんどのブースで人がいなかったり、誰かと雑談したりです。というのも、 最終日は土曜日ということもあり、子供たちが多数来場しており、ビジネスにならないためで、ほとんどの人が説明などはや、やる気なしです。

そんな中、必要な打ち合わせを終えて、友人たちにお別れの挨拶をした後、帰ろうとしているとき、CatalystのスペシャリストであるSimonとばったり出会う。人懐っこい笑顔で声をかけられ、彼からドイツのカタリストディーラーがおもしろいソフトをつくっている話を聞き、一緒に見に行く事になりました。

展示していたのは、m366というバージョンで今、フォーラムでも話題のExactMapが搭載されたもの。。このExactMapは1つのサブミックス内でいくつにも分割したミックスアウトのようなキーストーン画面を配置できるため、マイクロタイルやディスプレイのランダムな配置などに簡単に対応できるほか、いわゆるプロジェクションマッピングなどにも効果のある新しいツールですが、この機能のデフォルトマップ内に、usamiCubeMapという私の名前の入ったサンプルがあり、皆がusamiって誰よ。と思ったみたいで、その本人が現れたので、ああおまえがusamiか!と言われました。

このExactMapはマルチディスプレイのキューブ状配置で必要になった機能で、それがm366からは標準搭載されるようになったものです。しかし、本当のNewsはこれではなく、もっと驚きのソフトウェアを私は見る事になりました。(つづく)

2012年3月24日土曜日

ProLightSound4













 今日で4日目となりましたが、3日目の昨日の状況で、会場にほとんど日本の人は見かけず、皆、2日ほど見て、帰られたようです。2日目に夕食をご一緒した音響さんたちは、最後までいらっしゃるという話を聞きましたが、照明と映像関連のゾーンにいる、アジア系の人から聞こえてくる言葉は中国語しかありません。

最初の2日間は、打ち合わせなど慌ただしかったものの、3日目の昨日は、かなりゆっくりと見て回れたように思います。ただ、もう完全に仕事が終わって、展示会自体には、飽きてるんですが。。(おそらく最終日が時間を持て余して困るでしょう)

この展示会は、映像関連の方々はあまり来ないようですが、2つある照明関連のホールのうち、ホール9には、クリスティーやAVスタンフル、エクストロンなどの映像関連の展示が意外とあるなと思いました。また、屋外には、ドームテントなどがあり、写真のようなドームプロジェクションのデモが行われていましたが、 今ではもう大きな驚きではなく、技術の進歩だけでなく、時間の流れの早さも意識します。こうしたプロジェクションなどに感動の溜め息をしていたのはいつだっただろうか?

スタンダードな照明器具にLED













ほぼすべての照明器具の光源がLEDになってきたのは、もう数年前から変わらぬ今のトレンドですが、平べったい丸い器具とか、LEDのピクセルが前面に出ている器具など、まあどれもこれも似たり寄ったりは誰もが思うことでしょう。

そして、このLEDの流れがいわゆるスタンダードなプロファイル系ライトに搭載され始めたのが昨年からの動きで、昨年にはすでに、いくつかのブランドからLEDプロファイルが出ており、これはまちがいなく劇場向け照明器具のLED化が本格化していく兆候だなと感じておりました。そして今年はETCのSourceFourもLEDとなり、当たり前ですが、注目を集めております。

そんな中、マイルランテック的には、以前から、きれいな色の混ざり方と、調光カーブのきれいさで注目していたプリズムというメーカーにフオーカスします。今年はプロファイルに続いてフレズネルライトのようなのを出展してました。

 http://www.prismprojection.com/products_studio.html

色温度が綺麗に変化し、「ああこれは色のないタイプね」と思っていたら、RGBもしっかりあって、ミックスカラーも出せます。色のまざりとカーブはプロファイル同様にきれいで、バンドアもついて、明るさもこういう展示会空間の中にあって十分な光量があると思いました。LEDのピクセル感もなく、普通のハロゲンか色温度を上げた状態だと放電管の照明器具かと思うほど、LEDを意識させないところが素敵です。

音響卓に直接入るFiberFox












FiberFox光ケーブルは、うちで取扱いを始めたのが2010年の前半からで、これまでのところ、自分の想像とは、まったくかけ離れて反応がありませんでした。

現在のところ、本当に一部の映像さんと照明さんのみで、やや諦めかけた今年、まさしく今ですが、突然、需要が出てきました。特に興味深いのは、音響さんで、彼らは、すでに使っているけど、(卓の付属品 OEMの製品)ケーブルだけ購入したいとのこと。

実は音響卓にはすでに入ってるんですね。見せてもらいましたがDIGICOの卓にはまさにFiberFoxが直接入るようになってる。また、映像さんだと、Barcoかどこかの製品で、このEBCのミニサイズのコネクターがついてるようです。

このケーブル、私も知らなかったんですが、まさかカッターで切ろうとしても刃が中に入らないんですね。強い繊維が守っているので、カッターで切り込みを入れても大丈夫でした。そしてコネクターは泥にまみれてもクリーニングはウェスで拭くだけで、水没しても大丈夫だし、ほぼ指で二つ折りにしても問題ない。という最高の光ファイバー製品なのですが、それが、これまで照明業界には受けなかったんですよね。

2012年3月23日金曜日

高機能なネットワークスイッチ












ProLightSound2日目、今日はLuminex社の新しいGigaCore14Rというスイッチについて、詳しく話しをしました。このスイッチは、光ファイバ−ポートのギガビット対応という意味で、以前の機種に対しての新し感がありますが、今時Gigabit対応で新しいなんて言うつもりはなく、それ以外の数多くの点で、ステージ分野のネットワークを次のレベルに動かすものがあると感じています。

GigaCore14RのRはリダンダントの意味で、彼らはRlinkXと呼んでますが、複数のケーブルでGigaCore14Rを接続した際に、メイン回線が遮断した際の自動切り替えが、リングトポロジーでもメッシュトポロジーでも可能で、つまり2本でも4本でも複数のケーブルでスイッチ同士を接続してもループは起こらず、自動で通信経路を設定してくれます。しかも、そのすべてが特別な設定なしに、オートマチックで提供できる点とまた、特別な技能を要求しない点がLuminexの良さでもあるわけですが、それらが普通に搭載されてくるその背景にこそ注目したいわけです。

徹底しているのは、PoEをオプションに入れたことで、熱問題が出ますが、その為にファンが搭載されており、このファンもバックアップ用に2基搭載されます。加えて、PoE用の電源とユニット本体の電源のバックアップ用にモレックスの電源コネクタがついて、AC電源喪失時の保護が図られます。(ファンは熱がある一定以上にならないと回らない仕組み)

このスイッチはバックアップ機能以外にも、VLANやポートトランク機能などがライセンスにより提供され、必要であればライセンスコードでアップグレードできます。つまりリダンダント機能は標準で、VLANやポートトランク、そしてPoEなどのオプションを追加することでグレードが決まる仕組みです。
SRSの後継機種ですから、当然光ファイバー用のポートがあり、これは今時のSTPモジュールで提供されます。(日本ではSTPモジュールを搭載した状態で販売します )

いろいろ書きましたが、こうした機能の、そうVLANでさえも、難しい設定はほとんどなくただのスイッチングハブみたいな感覚で使えるほどにすべてがオートマチックで簡単です。この簡単さがステージでは重要なんだ。コンソールポートからコマンドで設定なんてありえないよ。という言葉が印象に残りました。

2012年3月22日木曜日

ProLoightSound 1












 ProLightSound 1日目は、あまり詳しく見る事はせず、軽く流しながら会場を歩いていたせいで、写真なども少なく、何を書こうかと思いましたが、そういえばPRGさんの巨大なホールを見たので、その写真を載せます。

1つのホール貸し切りで、デモショーを行うあたりに貫禄が漂います。いやもう圧巻。。大量の照明器具、映像機器によるデモショーを見ながら、おおかっこいい〜という感想しかないのは、もはや自分が、ただの素人でしかなく、単純にそんな感想しかないので、あまり詳細は書けません。

会場が広いので、歩くのは大変で、あちこちで知り合いのブースで水もらったりして休憩です。時々、Oh! Usami !と声をかけられるたび、「oh hi how are you doing ?と言いながらも、こいつだれだっけ?と名札か何かを探す様は、日本同様。。名前だけ出てこないならいいんだけど、何をしてる人かわかんない時は、困ります。

2012年3月21日水曜日

ヘイフィーバー

自虐ネタにでもしようと、英語でなんて言うのか調べておいた花粉症。。昨日のLuminex社長との夕食では通じました。「ああ知ってるよ。鼻水が終始止まらないあれだろ?君そうなの?」と聞かれ、まさしくだよ。と答えた私は、フランクフルトにスギ花粉はないだろうと油断していた。しかし鞄の中の持ち物にくっついてきた花粉は、今朝も私を苦しめるのである。くしゃみは止まらないし、仕方なく薬を飲んで落ち着いたので朝食をとりました。

部屋の中にいると日本と環境が同じという嫌な状況ですが、薬は持ってきて正解だと思いました。昨年も飛行機の中で苦しんだので、今年も同様、それは自明の理でした。

さて、今日はProLightSound1日目です。目的のブースを調べてから、出発です。徒歩&
電車移動なので、少し時間がかかりますが、すがすがしい朝陽の見事な快晴。お散歩にはちょうどよい気候です。

早くも到着フランクフルト












外国に行く時、私はあまり時差ぼけのような症状がありません。いつも到着した現地の時間に馴れてしまうので、あまりしんどいことはないんですが、ただ飛行機の中でブロイラーのように食事だけするというのは、本当につらいです。最近、運動もしなくなって、ますます肥満度がアップしているのに困ります。(食事は半分しか食べてませんよ)

今、時間は午後の3時です。昨年は夜に到着したので、面倒だったからタクシーに乗りましたが、今日はのんびりなので、電車に乗りました。2駅でのどかな町並みのニーダーラッドに到着しました。駅からホテルまではちょっと距離があるのですが、運動したくて仕方なかったので15分も歩いちゃいました。晴れててよかったです。

どうやら多くの人が市の中心に泊まっているようですが、私はLuminexの人たちと同じホテルなので、中心地から離れた町にいます。(1駅ですけどね)先ほど、Luminex社長の携帯に電話したところ、あと2時間くらいで到着するから、着いたらまた電話すると言われたので、少しまったりしながら待っていようと思います。

花粉もなくさわやかな気候。気温は13度くらいで、上着を着てると汗ばむくらいです。春ですねえ。昨年、野うさぎを見た茂みでは、ネコが昼寝をしてました。フランクフルト素敵ですね。

2012年3月20日火曜日

海外出張の準備

さて、明日から出張です。少し残した仕事のことが気になりますが、あとは引き継いだ人に任せて、こちらは自分の仕事のことだけ考えます。ようやく今、旅支度を整えつつあります。
 いつも同じパターンですが、格安航空券を探し、程よい価格のものを予約。続けて、ホテルを検索して手頃な価格のホテルをネット予約という手順で、出かけます。

フランクフルトは前回が初めての訪問で、今年は2回目です。前回は、勝手が分からなかったので、Luminexの連中におすすめのホテルを聞いて、彼らと同じホテルを予約したので、昨年は、車移動が多く、あまり不自由しませんでしたが、今年はどうやら一人での行動が主体になりそうで、会場から電車で移動して、さらに歩きで15分くらいの位置にあるホテルなので、ちょっと不便です。いやすごく不便です。おそらく日本から来る人は電車で移動しなければならないこのホテルは利用しないだろうと思います。スーパーマーケットor近所の数少ないレストランで食事か。

2012年3月19日月曜日

実はひっそりと終了 Livid

以前、新規製品のご紹介を兼ねて、MIDI装置を扱います的な年賀状を出したのは、2011年のことだったと思います。

実は、ひっそりと終了させていただきました。1年で1個売れただけでした。(泣)
 http://lividinstruments.com/

Lividというメーカーは、VJやDJ向けのユニークなMIDIインターフェースをつくっているアメリカのメーカーですが、なかなかいい製品だなあ〜と一人感動して、飛びついたものの、オンラインショップもあるし、またMIDIインターフェースという安価な製品のジャンルだけに、あえてうちのような会社に問い合わせがあるはずもなく、終了です。

付属のVJソフトにも少し期待したのですが、あまりにひどくて。。もうまったく気持ちが萎えてしまい、買ってくれた方には申し訳ないですが、一応うちでも1個保有してるということで、販売終了としました。

これまでにも、こういう失敗はいろいろありますが、興味本位で手を出すと、だめだなあ〜とつくづく感じた一件でした。

2012年3月18日日曜日

変化の年

2012年は世界的な変化の年です。アメリカは大統領が変わる年だし、ロシアではプーチンさんが返り咲き、中国も国家主席が交代する年。なにやら今年は大きな時代の転換点になりそうな気配です。と、そこまで話を大きくする必要はありませんが、今年は自分にとっても変化すべき年だと感じています。何か自分の考え方や仕事の仕方も含め、意識しないうちに、固定的になった発想力を転換したいと思っているのです。その手始めにまずブログです

昔、LBNというブログを書いていたんですが、その流れでShowTechnologyというブログができて、その意味では、その1つの流れで舞台産業の技術に焦点をあてたブログを続けてきたので、それはもう今年を区切りとして、整理したいと思うようになったわけです。もう自分が書いているような話ではないなと。なにしろすでに舞台の人ではないですからね。そうすることで、また異なる角度で物事を見れるようになるかな?と期待していたりします。

でもこのブログでも、はや連続して似たような話書いてるじゃない?と言われそうですが、自分的には、書き方をかなり変えてるんですね。また内容も以前のブログのような細かい話ではないとは思います。そして文章も短めにしようかと。。この行動で何か変化が現れるといいんですが。

音響さんとの会話

昨年、大手のPA会社さんからは、試してはみたけれど、今回は見送るという答をもらったFiberFoxの光ケーブルですが、PAさんの場合(仮設で仕込みをするコンサートの音響さんの意味)システムをケーブルも含めて一式で使用することに安心感をもつことと、残念ながらPAさんは音の伝送にイーサネットプロトコルを使用することに積極的ではないと聞いた。

1 システムは一式でそろえたい(ケーブルだけ別のメーカーは嫌)
2 ネットワークはあまり好きではない

上記2点の理由が、FiberFoxを音響さんに向けて宣伝することに問題があるというのが昨年の結果でした。しかしながら昨日、Webページをたどって連絡をくれた音響さんが検討してみたいと言うのです。しかもFiberFoxはオプトコア以外にストラトスというメーカーさんでもOEMで導入しているそうで、実は音響さんの世界ではすでに利用例があるという。そこでケーブルも含め、イーサネット化に向けた相談がしたいとのこと。これはつまり、別のメーカー名ではあるけれど、FiberFoxと同じケーブルがすでに使用されており、別メーカーのシステムに実は、中身は同じのFiberFoxが存在しているというわけです。さっそく、来週はフランクフルトでその音響さんとお会いすることとなりました。

いつも感じることですが、誰もが認めるいい製品を自分は選択しているけれど、この世界の仕組みや販路の少なさで商売になっていない気がする。営業も下手ですしね。でも現場目線で見れば、クリーニングしなくてもいい光ケーブルなんてすばらしい製品だし、ツアーマーケットでは必要なケーブルであろうということは明白です。このケーブルの需要がない理由は、ただ1つ、イーサネット化が進んでいないというこの1点につきると思います。

今後は、映像業界や音響分野でも新しいパートナーを見つけて、それぞれの分野でケーブルやネットワーク製品に関連する良い製品をご提供できればと考えています。

2012年3月17日土曜日

パソコンの時代の終わり

95年、劇的な時代の転換点に立ち会えたことを、今にして思えばいい時代だったと懐かしむ自分がいたりします。

NECのパーソナルコンピューターに夢中になっていた頃、コンピューターはコマンド打って使うもんだと思い込んでいた自分にとって、MACのような、なにか軟派な感じの装置は眼中になく、それよりも海外から押し寄せるDoSVと呼ばれる製品のラッシュで、パソコンの値段が劇的に下がることのほうが重大ニュースだった。このあたりから、パソコン時代が幕を明けたような印象があります。

しかしそれでもまだパソコンは特殊な装置で、一般家庭の人が使う家電製品ではなかったと思いますが、そんなパソコンという製品を一般家庭に浸透させた時期は、インターネット時代の到来でした。それまで私が、毎日アクセスしていたPC-VANとNIFTYというテキストベースのしかも商用サービスのパソコン通信を一気に過去のものへと追いやる自由なインターネットの世界がそこにありました。それはまさに時代の転換点でしたし、初めて見たときは、なにかパンドラの箱が開いたような感動がありました。

そんな時代からもう10年以上が経ちましたが、今度もまた、大きな転換点がやってきたようです。全盛だったパソコンの時代も終わりそうです。今日、世間ではNewiPadのニュースで盛り上がっていますが、新しいiPadのニュースは、あとで振り返るとモバイルデバイスの時代を確実にした転換点として想起されるんじゃないだろうか?と思います。

これまでパソコンがないと作成できなかったワープロ文書やエクセルシートのようなドキュメントもiWorkで問題解決しているし、キーボードもワイヤレスキーボードを使えばよくて、本来パソコンが担うはずだった文書作成や写真の管理やインターネットアクセス、ほぼすべての機能が小さなモバイルデバイスの中に集約されました。しかも音声認識のソフトなどもついて、4万円台なのですから、個人が持つまさにパーソナルなPCがiPadなんでしょう。

多くの人にとって今のパソコンがなくても、スマートフォンやiPadのようなデバイスで不自由などなく、やがてパワフルなCPUや高機能なOSを搭載したコンピューターは、プロが使う専用の装置になるだろうとおもうのです。そうすると、またコンピューターがいかついイメージの特殊な世界でのみ活用される装置になるのではないでしょうか?

ちなみに、うちで作成するショーシステムの制御用PCも特別な産業用PCにこだわってましたが、これが 5月になれば、iPad及びアンドロイドデバイスから制御可能なWebパネルという機能をもったショーマスターシリーズとマネージャーソフトが販売開始になるせいで、制御端末にPCを利用する必要などなくなります。これってすごいことだと思います。

そしてまた、特殊なPCでなくオフィス用の普通のPCでも十分な機能とパワーを搭載しており、パソコンなどというやわい言葉で言われるほどこの手の装置が弱くはなく、強力な業務用の機械にカテゴライズされるタイミングはすでに到来したような気がします。そして一般の人の手にはiPadがある。

マイルの意味

時々聞かれるのですが、マイルランテックってどういう意味があるの?という話。「マイルラン」の響きから長距離を走るという意味?となかなかいい突っ込みをもらったりしますが、まあ、それも遠からずです。

会社名を決めるにあたり、キーワードとなる言葉を書き出している時に、Motion Image Lightingとか、 Control Environment などが浮かび、Running とかTechnology などの言葉と組み合わせ、Motion Image Lighting Environment Running Technologyと綴って、その頭文字からMileruntechという名称にしたんです。マイルという単語に語呂合わせしたというのもまあ、間違いではなくて、当時、よく車の中でエミネムの8Mileを聞いていたのも影響してますね。

当初から映像と照明にまたがる仕事とまた、ショーコントロールの環境という仕事をイメージしていたんですが、Environmentという単語から、エコロジーの仕事でもするの?とEnglishネイティブの人にからかわれたりしましたが、ShowControlの環境、空間という意味で使ったんですね。この単語。。あれから5年以上も経ちます。これを思い立ったのは2005年ですから。。

2012年3月16日金曜日

ユーザーインターフェース












現在、ある現場のショー制御のシステムを作成中ですが、そのオペレーション用画面が、そろそろ形になりはじめました。来月入社するヒサノちゃんデザインを、おじさん二人でいろいろいじってしまったので、少しかっこわるくなりましたが、面影は残ってるかな。

このオペレーション画面から、カタリストによる映像シーンの再生のほか、CDプレイヤーのコントロール、そしてプロジェクターの電源管理のほか、照明シーンのレコードと再生が可能です。

プ ロジェクターはすべてイーサネットによりPJLinkのプロトコルで、ランプの状態などを返してくるので、これまでのなんちゃってタリーじゃなく、本当の タリーが得られて、ランプのオンとオフが管理できます。ついでにCDもトラックナンバーを返してくれるので、それを表示したりしてます。

ユーザーインターフェースのデザインはやっぱり楽しいですね。

アウトドア光ケーブルの需要上昇

毎年、箱ティッシュを持ち歩こうかと思うほどに、鼻炎に苦しむ3月です。
この花粉吹き荒れる日本とは異なり、ヨーロッパの都市に行くと、私の鼻炎を誘発する花粉はいないようで、昨年もドイツでは気持ちよい太陽のもと、マスクなしで外出できたことを思い出します。やはり、この時期は真面目にヨーロッパに住みたい。

さて、そんなヨーロッパの今、大規模なイベントに向けて光ファイバー旋風が吹き荒れているように見えます。以前からヨーロッパでは、イベント向け照明のバックボーンも映像伝送も、FiberFoxのようなアウトドア光ケーブルが利用され、非常に需要は高くなっています。特に、今年はオリンピックの年でもあり、今、ヨーロッパではサッカーのチャンピオンズリーグ開催という大きなイベントの時期で、FiberFoxには、注文が殺到したため、他の注文は4月半ば以降まで待たされてしまいます。ご注文いただいた方には、ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ちください。