2012年9月13日木曜日

Catalystの故郷でLegendに会う














 Londonの最終日は、ネットワークや照明の話から離れ、リチャードに会う為に、PLASAを後にし、まさにカタリストの生まれ故郷である彼の地元へ行ってきました。

一緒にいたビジュアルデザイナーの方は、昔からの付き合いのようで、カタリストのベーターテスターでもあり、カタリストの開発を助けているそんな仲間もいる事がわかりました。最新版のソフトはというと、すごいの一言ですが、まだ言えません。もう、プロの為のすごいツールということで、こうなるともう。。。いや言えないです。

今、ロンドンの劇場でもビデオ分野は多くが音響のセクション扱いになっています。しかし、音響さんに映像はわからないと彼は言います。例えばロンドンのナショナルシアターは音響セクション、ロイヤルオペラハウスも同様、ロイヤルシェークスピアは照明管理、しかしビデオセクションは新しい分野で、誰も正確に映像の事を理解できているとは言えない。これが今、問題になっているのだと。。

その他、興味深い話をメモできた範囲と、覚えている範囲で簡単に紹介

Q1 カタリストのレイヤーを64まで増やして欲しい。
A  これまで試してきたけど、うまくいってない。もう一度やってみるけど、OS10.6.8では40が限界です。

Q2  MTライオンへの対応

A  これはAppleに依存する問題、今のMTLionはバグが多い。安定したOSとは言えない。よって、これを使うことは今はできない。Lionは問題ない。けれど、OS10.6.8にダウングレードして使うのがもっともよい。今後、Appleが安定したOSを出せば、使えると思う。

Q3 カーブドスクリーンのドットを増やせるか?
A 曲面補正については、16ポイントが限界で、それ以上になると、難しくなるだけで、まったく効果的ではない。よって他社製品のアプローチはいいとは思えない。カタリストはExactMapという新機能でこれに対応する。つまりプロジェクションマッピングのこうした機能は次のバージョンで劇的に変わる。

Q4 MIDIマッピングについて

MIDIについてはレゾリューションに問題があり、カタリストをフルに使う事ができない。例えば、127ステップしかないMIDIの解像度で、どうやってファイルやライブラリーを動かすのか?場合によってはよい方法の時もあるけれど、自分はMIDIで制御するのはよくないと考える。

Q5 トランスポート画面

これは完成形ではなく、 また新しい画面を作っている、しかしこの画面を使うオペレーレーションには限界がある。

Q6  CITP対応

CITPはまったくだめなデザインで、まったくいいとは思えない。あれは未完成なプロトコルだ。よって対応することはない。

Q7 サウンドモードで映像がかくつく問題

これは、画面のリフレッシュレートが、解像度のよってまた装置によって異なることと、またサウンドトラックのレートに関係する。1280×720だと50.000、1024×768だと60.02、1280×1080だと60.03というように画面の解像度によって異なる。これが問題で、同じ装置を同じリフレッシュレートで使用し、コンテンツを作る時に、出力装置に合わせたレートを意識して作る必要がある。これは映像のシステムの問題。

など、いろいろありましたが、かっこうはラフなおじさんでも、中身は天才的な人物で、ちなみに、PLASAなどの展示会に顔を出さないのは、嫌いなんじゃなくて、単に忙しいからだそうです。本当に忙しいので、メールもラフになると。。だから地元を離れることも今は難しい。また、What's going on ?と言われていることについても、ちゃんと開発は続いているし、心配されなくてもユーザーは活発に活動している。イギリスの劇場業界ではとてもポピュラーなソフトウェアだ。という回答でした。

正直なところ、このソフトはやはりプロフェッショナルなステージ演出のためのソフトウェアなんだと再認識です。つぎのバージョンは来年にはどこかの本番で使われる予定で、もしかしたらそれは日本かも。。






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