2012年12月28日金曜日

2012年の仕事納め













 2012年12月28日午後8時です。すでにオフィスは静かな空気に包まれています。やや艶のあるアデルの曲が響いています。新年の用意を終えて、今年ももう終わるんだという実感がこみ上げます。

少ないメンバーでオフィスの清掃をしつつも、お問い合わせの電話対応、最後の出荷など、バタバタの1日でしたが、なんとかおわりました。(おそらく、私は明日も仕事になりますが。。)一応、今日が仕事納です。ささやかですが、30分ほどの納会を行いました。

今年1年を振り返ると、毎年同様ですが、いろいろありました。大変なのはいつも同じです。そして、毎年掲げるテーマは、今年の場合、”創造” だったのですが、 実際のところMRTEという劇場向け製品提供というブランドを作り、システムをメインにしたマイルランテックとは異なるカラーで新製品も提供できる状態になり、自分としては満足な1年だったと思います。

時々、「結局のところ一緒だろ!」という言葉もいただくのですが、いや、やはり違うんですね。照明器具や舞台向け製品を扱うのはMRTEセクションであり、音響さんや映像さんともおつきあいするのがマイルランテックです。そのキャラクターはまったく異なると思います。

マイルランテックは、今年は実に幅広いジャンルの方々と交流ができました。これは本当にありがたい事で、今後もそういう多角的視野で多方面の方々と交流を維持いたいと思っています。それは新しい刺激にもなるし、また気づかなかったまったく別角度の視点を持つきっかけを与えてくれます。

今月、照明業界の先輩から、いったい何がやりたいんだ?と聞かれましたが、自分には自分の考えがあり、よりよいサービスを提供したい故、自分の信念に基づき、会社を運営していきたいと思います。もっとも重要な事は、マイルランテックのサービスを信頼いただいているお客様のために維持することだと考えております。これは私の会社運営における重要な柱であります。

さて2012年、皆様方には、大変お世話になりました。今年、マイルランテックのサービスを選択いただいた方々、また以前より当社をごひいきいただいている皆様に、心より感謝申し上げます。来年2013年にも、新しい何かを本当にプロフェッショナルな方々にご提供していくつもりです。来年も何卒、よろしくお願いします。 それではよいお年を。。

 

プロに相応しいショーコントローラー













 2012年のラストで、ようやく届いたShowMasterの新製品LEとXSをご紹介できる事に喜びを感じます。アナウンスしてから、いったいどのくらいの時間が流れたことでしょう。

Medialon製品は、一部の映像業界の方々の間ではすでにある程度の認知度をもっていますが、それはどんな機器でも簡単にトータル制御が可能な点がライブ現場でも施工現場でも非常に便利で、加えて、そうした製品が意外に、あるようでなかったからだと思います。

今回、ご紹介するLEとXSは、その機能面からも、明らかに施工現場向けの製品で、特にXSは赤外線ポートを6ポートもっているため、ダイレクトに赤外線によるセンサー入力が可能で、この事からも自動制御の施工現場向きである事がわかります。

しかしLEはこれまでのSTをよりライトにした製品で、シリアルポートが2ポートになった点とI/Oポートが4ポートになった点以外は、さほど大きく異なりません。この点から見れば、今年、ある展示会で利用いただいた例のようにネットワーク接続によるIPベースのコントロールを主体とするなら、STよりも安価で導入しやすい製品になるのではないかと思います。

このショーマスターシリーズは、この2機種の登場で、Pro, ST, LE, XSと4機種となり、幅広い分野で導入しやすい製品になったと言えます。これはつまり、SWMProのようにライブ映像の現場で利用するような製品だけでなく、劇場などの設備でプロジェクター制御をおこなったり、映像機器と照明機器をリンクしたり、また音響卓をトリガーするトータル制御のシステムを、映像業界以外の方々でも、コストの面で利用しやすくなったと思うのです。

近いうちに、このトータル制御のシステムは、さまざまな現場で必要となるもので、その時、ショーマスターシリーズは重要な役割を果たすだろうと考えます。来年こそは、このMedialonシステムのフリートレーニングを興味をもった方々向けに展開したいと考えています。それによって、いかにMedialonが本当のプロのためのコントローラーであるかを実感していただけるのではないかと考えています。






2012年12月27日木曜日

FiberFoxの総合カタログが完成しました。
















 クリスマスも終わり、まさに年末ですが、ようやくファイバーフォックスの総合カタログが完成しましたので、ご報告したいと思います。

ダウンロードページ

FiberFoxケーブルは映像業界だけでなく、照明業界でもまた音響業界からも熱い視線をいただいてますが、さらにはカメラの中継ケーブルとしても、かなり高い評価をいただけるのではないかと私自身は感じております。というのも、つい最近、アナウンスした通り、FiberFoxには、EBCコネクターを使ったカメラ用のケーブルEBC70があり、またドイツでは、特にTV方面への販売が多いためです。

このFiberFoxの高い評価は、ひとえに、エクスパンドビームコネクターとミリタリーケーブルの組み合わせによるアウトドアの過酷な仮設現場において、他の追従を許さない安全性、利便性によるものです。

このカタログでは、なぜ、EBC(エクスパンドビームコネクター)がすごいのか? そしてミリタリーケーブルの良さはどこにあるか?を解説しています。この2つの工夫は他のメーカーでは見られない本当に独特の工夫です。光ケーブルをほとんどメンテナンスフリーにしたのは、画期的と言えるでしょう。

来年に入りましたら、もう1社、ご協力いただける販社さんができると思いますが、それに伴い、さらにファイバーフォックスはステージ分野以外の方面にも拡大することでしょう。やはり ”いいものはいい"  としか言えません。このケーブルのように非接点接続で、これほど頑丈な光ケーブルは見た事がありません。是非、カタログをご覧いただき、ご利用の検討をしていただけたらと思います。





2012年12月21日金曜日

来年、MRTに参加する人に向けて












 すっかり世間は、クリスマスの装いで、これが終わるともう正月の準備です。1年が過ぎていくのは早いですね。そんなわけで、もちろんマイルランテックの玄関口もしっかりクリスマスムードです。

ここ最近ですが、社員募集をしたりしてますが、確かに当社は、自他ともに認める小企業です。そしてまた、仕事内容がわかりにくい事も確かで、選択する上で、どう判断すべきか難しいというのが、多くの方の意見ではなかろうかと思います。

しかし、どんな企業とて最初は小さなところから始まるわけで、それをしてダメとか、そんな判断をされるというのは、本当に不本意というか、残念な想いがあります。時間とともに、福利厚生というのは、良くしていく事が可能だし、労働環境は改善できる。それよりも大事なのは、ビジョンに共感できるかどうかだと思うのです。だって、それが企業の根幹なのだから。。それが存在しないとか、よくわからないでは、一体なんのためにこの会社に参加するのか?そもそもなんでこの会社が存続するのか?わからなくなっちゃいます。

ちなみに、私が言うのも変ですが、当社の場合、働く環境は割といいと思ってますし、一歩一歩ですが、成長していて、自分の考える将来のイメージ、ゴールは、夢があると思うのです。(理解するのは難しい人もいるかもしれないけれど。。)舞台業界というニッチマーケットにいる事だって決してデメリットとは思いません。(ニッチは逆に強みにもなるんです)逆に自分の仕事に誇りすら感じられる。そういう会社だと自分では思います。

つい最近、イギリス人の取引先からも、感動的なメールをいただきました。自分の熱い想いは、日本人じゃなくとも、伝わるんだなと思いました。自分が感動した製品を、同じく共感できる人とともに、共感いただける人に向けて、技術サービスとともに提供する。新しい演出技術に感動したい。それを使って人のために役立ちたい!と心から思って、今の会社をやってます。7年前に、自分が愛知博の会場で感動したように、それを自分から発信したい。それがマイルランテックだと。。

さて、 来年の春には、2名の参加が予定されていますが、もしかすると一足早く1名が来年早々に参加するかもしれません。皆がマイルランテックの頭脳となり、これから活躍してくれる事を期待してクリスマスツリーに灯る光に願いを込めて。。。



2012年12月14日金曜日

EBC70 カメラ用ケーブル











 また「マイルランテックは何をやりたいんだ」?と照明業界から言われそうな気配を感じつつも、デモ機材購入です。 昨日、デモ用のEBC70ケーブルが届きました。(カメラ用映像延長ケーブル)映像伝送はシングルモードの光ケーブルで行い、カメラ電源の伝送とカメラ制御用のアナログ信号を伝送するためのケーブルが内蔵されているため、まさにカメラ専用の映像伝送ケーブルです。

InterBEEで映像業界の方々に、興味をもっていただいたようなので、自分はまったく撮影の経験も、放送業界の経験もないのですが、お役に立つかもしれないと言う事で購入してみました。

両端には写真のFCMモジュールが用意されるので、光の端子はSCとなり、電源とコントロールケーブルは、ハーティングの専用コネクターになるため、任意のコネクター形状に変換する必要があります。

ケーブルはミリタリーケーブルではないので、日本製のいたって普通なケーブルですが、コネクターはEBCコネクターになります。果たしてこれがどう評価されるか?ですが、来年のInterBEEには出展したいと思います。(気の長い話ですね)



2012年12月4日火曜日

ワイヤレスDMXの最高峰 LumenRadio











 最近、セミナーの準備やら、協会の中央講座に関するご相談などがあったりで、本来の仕事以外が忙しい私ですが、最近、問い合わせが増えているワイヤレスDMXについて、ちょうどファームウェアもアップされたので、再度、説明しておこうかと思います。

 今日のタイトルは、確かにおおげさかもしれませんが、しかし真面目にこの分野をやっている企業は、このLumenRadioとワイヤレスソリューションくらいのもんで、その性能、そしてマーケットシェアを鑑みるに、この共にスウェーデンの会社が最高峰に位置するのは確かだと思います。

弊社製品の中では、もっとも低価格で、且つ唯一、直販している製品という意味では、他のブランドの製品とはやや異なる存在ですが、 再度、申し上げるとマイルランテックでは、”ワイヤレスDMX販売してます” あまり知られてないのが残念ですが。。

LumenRadio  リンク

自社で技術認証を取得した製品であり、技適マークつきの、由緒正しい製品でございます。写真のFXは、送信受信、どちらにも使用可能で、送信最長距離は約500m。使用帯域は2.4GHzですが、周波数ホッピングシステムのため、他の装置との干渉がほとんどない点が特徴で、特に他社製品と大きく異なる点が、アートネットやsACNなどイーサネットプロトコル各種をサポートしている点で、ネットワークプロトコルをソースとして、その中の1ユニバースを電波で送信できます。

(ネットワーク対応という点がマイルらしさですね)

昨日、本社から新価格が送られてきましたが、弊社取扱いのFXなどは価格変更ないようでしたので、そのまま据え置きで、定価16万円です。この製品は、アウトドアタイプのものもあり、こちらはカラキネさんのネットワークプロトコルがダイレクトに利用可能となっており、しっかりアーキテクチャーライティングを意識した作りになっています。

ちなみに、最近、RDMの互換性などで、いろいろな発見をさせていただいた私ですが、このLumenRadioはRDMに関して、Luminex同様にアーリーアダプターなメーカーさんだと思います。かなり以前からRDMに熱心で、今のSuperNovaソフトの完成度は高いように思います。このRDMまで意識した作りが、やはり一流メーカーだと感じます。今だけじゃなく、先を見据えてるというか。。DMXを単に電波で飛ばすなんていう素朴すぎる発想の向こう側にいるというか。。