2013年4月25日木曜日

Blackboxさんのパートナー キックオフミーティング










 ドイツのFiberfox社社長から、Rockn'Rollビジネスと揶揄される私が関わる主要な仕事は、舞台とかコンサートの、いわゆるショー産業の仕事であり、長くこの世界にいるせいか、これまで異業種交流会に参加しても、実は居心地が悪く、実は自分から異なる業種の方と関わる機会からは遠ざかっていましたが、今回、縁あって、舞台業界とはまるで異なる世界にいるブラックボックスネットワークサービスさんのパートナーとして、カタログに掲載されるとともに、そのミーティングにも参加させていただく事ができました。

名前の通りの黒いビルは品川にあり、非常に近い位置にあるので、気軽に行けそうですが、なにしろ今回のミーティング参加企業さまは、皆、有名な会社ばかりで、しかも、ほとんどがネットワーク業界のど真ん中を行く人たちですから、私のような舞台産業一本で育った人間にとっては、畏怖の念を感じてしまいます。

このパートナーシップに関しては、すでに朝日新聞のデジタル版など、いくつかのメディアにも掲載されているようなので、もしかしたら舞台業界の方も見聞きする人も増えるのではないかと思うのですが、見事にITソリューションの集合体であり、うちだけがかなり異質に見えます。(会社規模も、もっとも小規模です。。)
このお仕事は、これまでの舞台産業におけるマイルランテックの顔とはまた異なる面であり、今までの仕事は今まで同様に続けていくとして、マイルランテックが安定成長を続けるための新たな手法として見ていただけたらと思っています。

この世界については、おそらく舞台業界から見ると、かなり堅めの印象ですし、関わりがあるかと言われれば、ほぼないんでしょうけれど、この世界から広く一般の業界向けに応用できるものがあるならば、是非、お手伝いしたいという想いであり、舞台産業よりも進んだ高いレベルにある業界から学ぶ事もたくさんありますので、勉強の意味も含めて、この世界に関われた事には意義があったと思います。
(自分のプレゼンは気恥ずかしくて、手に汗をかいてしまいました。

今回のパートナーシップにおいて、私は放送業界向けソリューションという位置づけではありますが、もし舞台やテレビ産業以外でも、EBCコネクター&ミリタリーケーブルが必要であるという産業があれば、喜んで提供していくつもりです。また、このような本気モードのパートナーシップに組み込んでいただけた事に感謝しています。



2013年4月23日火曜日

WDMXの特許はLumenRadioに影響なし

 つい最近、知人の話から、なんとなく聞いていたワイヤレスDMXに関する特許の話を調べることになりました。当初、アメリカでの話だし、放置しておこうかと思ったのですが、どうもデマが拡散されているようなので、反論をしておく必要があると感じました。

すでにLumenRadioからもアナウンスがあったのですが、ワイヤレスDMXの技術において、ヨーロッパでは双璧となるWDMXがアメリカで周波数ホッピングに関する特許をとったとかいう話です。しかし、これはLumenRadioの技術には、まったく影響をあたえません。

このニュースのせいで、周波数ホッピングを使うDMXの製品は、使えなくなるとかいう100%勘違いな噂話が流れているようなのです。はっきり言うと、これはまったくの誤解なのです。

そもそもInterliteとかいう会社がとったパテントの内容は、ワイヤレスDMXを使用する環境における、適応型周波数ホッピングのメソッドで、それはLumenRadio同様の技術ではありますが、その方法がまったく異なるので、LumenRadioの技術にはまったく関係がないのす。

そもそも、周波数ホッピングの技術で特許はとれんでしょ。しかも今回のパテントは適応型の周波数ホッピング技術で、周波数ホッピングでDMXを伝送などという話ではないので、このパテントで他のワイヤレスDMXの販売を差し止めするなどできるわけない。
こういう噂話は、本当に困ります。正しい情報を拡散してほしいなと思うのです。特に日本では英語の情報が正しく伝わらない気がする。
 






2013年4月19日金曜日

FiberFoxケーブルの新規販売代理店













 今回、縁あってネットワーク製品の通信販売などをてがけるブラックボックスネットワークサービスさんのカタログに当社製品であるFiberFoxを掲載いただくことができました。

ブラックボックスさんと言えば、国内ではネットワーク製品の販売で有名であり、私も何度かお世話になっておりますが、アメリカ本国のほうでは、データセンターの構築などの工事/施工が主体になっているそうで、国内でもネットワークインフラ施工等の仕事を増やしているそうです。

しかしながら各種製品販売も継続する方向性で、今回、カタログを刷新されるタイミングで、ファイバーフォックスを掲載いただく事ができました。

今後は、ブラックボックスさんからも、このFiberFoxケーブルはご購入が可能で、ミリタリー仕様のタフケーブルをさまざまな分野でご利用いただいて、多くの人にその価値を理解いただけたらと願っています。







2013年4月17日水曜日

映像さんにとってのCongoの未来














  年内にCongoJrのPC版が出る以外にも、来年には、Congoの操作方法はそのままに、次世代機種が誕生する話が聞こえてきました。

私がCongoをCatalystコンソールとして選択したのは、その操作体系が照明的でない点や、カスタマイズの容易さ、そしてETC社の技術力とサポートに安心感を抱いたからで、それはこの6年の月日のなかで実証されたと言えるのです。今やCongoJrは映像さんのためのDMXコントローラーと言えるほどに、プロフェッショナルなオペレータを輩出しています。そしてCongoによる事故やトラブルはまったく聞こえません。

もちろん、Congo以外のコントローラーを習得し、照明卓の操作に踏み込んだ映像業界の方もいますが、かなりそれはレアケースで、私の知る限り映像さんで照明卓を自由に操作して映像演出のプログラミングを行っているのは、Congoユーザーが多いと思います。それはつまり、当社のお客さまなので、Catalystユーザーという事になります。
(もし、映像業界の方で照明卓を自在に操っている方がいらっしゃればすみません)

この現象は、新しいタイプのステージエンジニアの誕生であり、非常にユニークな現象だと思います。 別にCongoコンソールである必要はなく、DMXコントローラー全般に興味をもっていただけたら、それも素敵です。もし、彼らプログラマーがさらに増えて、映像と照明を結ぶ1つの形が形成できれば、それは自分が取り組んだ結果としてうれしく思うのです。その昔、照明卓のマニアでもあった自分が、照明卓を別の産業に紹介することが出来たという事で。。

写真はある映像さんのCongoJrのアップデート中。こうした機器はファームウェアも新しくなっていくので、常に最新版をチェックし、安定したバージョンをユーザーに提供すべきだと思います。しかし、これまで特別メンテもせず、問題なく多くの現場をこなしたものです。ETCはやはりいい製品を作っていると思います。
おっと、こういう話をすると、またK社長に Knock on Wood されそうです。
ほどほどに。。






Alte Operaフランクフルト













 またも連続してすでに帰国してからのフランクフルト話ですが、最終日はアルテオペラの近辺でのんびりしておりました。フランクフルトオペラのほうは、知り合いのフランス人に頼んでアポをとってもらったのですが、こちらはアポなしのため、見る事はできませんでした。残念です。

しかしオペラハウスとしての面構えは、こちらのほうがかっこいいです。なんとも外からの見た目がきれいですね。こういう雰囲気が気分ですよね。開演前の劇場ロビーも勝手に入って撮影しちゃいましたが、まことにきれいです。こちらのほうが新しいんでしょうか?詳しくは知りませんが、きっとグーグル検索でわかります。

アルテオペラの周りは、にぎやかでレストランも多く、知り合いが到着する前に、軽くメニューチェックした際に、今までにない雰囲気のいいセンスの店を発見。。試してみましたが、スープはうまい!の一言でした。

お魚が食べたかったのですが、もう売り切れというので、肉で我慢。。(魚のほうが好きな自分は、どうも肉ばっかりの食事にうんざりです)

ワインボトルを2本開けた事もあり(3人で食事、2名がお酒飲み)カード支払いの際は、やや額に汗がでましたが、まあたまにはいいでしょう。
しかし、あの支払い金額にサービス料を加算して清算する慣習については、どうも相場がわからず、いつも悩みます。いっそのこといくら欲しいと言ってほしいと思うのです。





路面電車で散歩 後日談













 今週の月曜に成田に到着し、そのまま職場へ直行するのは、毎年恒例の行動ですが、帰国してから現地に関するブログを書くというのは、ちょっとイレギュラーです。

先週のフランクフルトは、風も冷たく、寒い一週間で、また雨が続いた事もあり、のんびり散歩もできなかったのですが、なぜか最終日には観光と称して写真のホームセンターに置く事になってしまいました。

ま、はっきり言うと普通。。別になにも言及することなし。。あるPA会社の社長にすすめられて、行ってはみたものの、うちの近所のホームセンターと何も変わりなく、収穫はなしでした。しかし路面電車(トラム)で行くフランクフルトは、なかなか楽しいです。「ぶらり途中下車の旅」みたいな牧歌的香りです。

ProLight Soundの展示会チケットがあれば、乗り放題なので、気にせずあちこち市内観光ができるのは便利です。もしフランクフルトに行く機会があれば、トラムに乗るのがおすすめです。景色もよくて、のんびり観光ができます。









2013年4月14日日曜日

Day2 フランクフルトオペラ 













 更新が遅れがちな中、デジコムさんはリアルタイムにFaceBookをアップデートしているようですが、私はそういうハイテクが苦手なもので(笑)ついついホテルでゆっくり書き物をしてしまいます。さて、本日はすでに最終日になってしまいましたが、2日目に行ったオペラフランクフルトの話を書きたいと思います。

当初、Naotek社の譜面灯が納品されているのを見に行くつもりでアポをとってもらったのですが、その日はオーケストラが急遽、ステージで練習中とのことで、設置された様子は見る事ができなかったのですが、代わりに劇場のあちこちを見せていただきました。

フランクフルトオペラは古い劇場ですが、80年代に一度、火事で全焼したそうで、建て替えられたのが現在の形です。とは言いつつも、やはり80年代からの建物なので、全体にアンティーク感が漂ってますが、歴史が感じられるほどには重厚感はないです。

照明のシステムは見た事のない古めかしい感じの照明コンソールでしたが、DMXではなく3年前にはすでにネットワーク化が施されていました。 こうした点もさすが世界のオペラ劇場です。早いですね。

劇場には写真に写るオペラ専用のステージしかなく、ここではオペラだけが上演されているそうです。今はローエングリンの準備中とのことで、ステージ上には多くの舞台セットが置かれていました。

調整室から、客席、ステージ、すのこ、奈落、ギャラリー、シーリングと、照明に関係する箇所を見せてもらいましたが、日本の多くの人がイメージするようなバトンしかないステージとかではなく、ちゃんとライトブリッジがあって、ポータルブリッジを加えると5ライトブリッジがあります。見た目は日本とそうかわりなく、このあたりの誤解は、アメリカの劇場とヨーロッパの劇場のちがいでしょうか?

案内してくれた照明テクニシャンの人は、近いうちに上野の東京文化会館に行く予定があると行ってました。


Day3 DMXコントローラー













PCベースの照明卓には否定的に見えたETCが、とうとうCongoのPC版を出した。
おそらく、EOSについても出てくると思われますが、まずはCongoからPCベースのコンソールの登場です。(PCベースのコントローラーをリリースする事には、非常に慎重姿勢だったのがETC社です)

これによって日本の照明さんには大きな影響はないものの、Congoを購入していた映像さんからすると、お安い値段でCongoのフル機能が手に入るわけで、便利かもしれません。

また、Congoフルサイズについては、すでに次世代となる新しいコンソールが誕生しており、これは年内に発表があるそうです。操作体系はまったく同じで、これまで使っていた人。。と言っても、うちのお客さんでは1名しかいませんが。。。彼にとってはうれしいニュースではないかと思います。

とうとうCongoも次世代機に入れ替えか。。。長かったような。。短かったような。。果たして、自分は習得できるだろうかと一人悩んでおります。







2013年4月11日木曜日

ProLight Sound Day1














Pro LIght sound 1日目は、もちろんLuminexからスタートです。
この展示会に来るのは、今年で3回目になるのですが、今回はデジコムの社長もご一緒ですので、初の音響視点での展示会視察になりつつあります。もちろん2日目以降で、劇場関連の製品も見たいと考えていますが、まずは最優先でこのLuminexの視察から開始です。

残念ながらYAMAHAさんブースには置いてもらえなかったGigaCoreですが、すでにCLシリーズでの検証は完了しており、最新ファームウェアについては、グルーピングも完成し、音響マーケット向けの準備はできた印象です。

また、ライセンスアップデートにおける仕様が変更されたため、このあたりの正式なアナウンスをせねばならないと思っていますが、すでにGigaCoreシリーズをお持ちの方は無料でアップグレードできるほか、新規ユーザーのかたにとっても大きなメリットがあると思います。詳細は改めてまた当社Webページ等でアナウンスしたいと思います。

いずれにせよ、今回は、GigaCoreシリーズが大きく前進した印象で、ますますLuminexのネットワーク製品 から目が離せない印象です。

(酔っていたせいか文章が散漫です。多少修正しました)





2013年4月4日木曜日

DIGICOのMADI変換







 先月、あるPA会社の社長さんから提案されたMADIのオプティカル変換です。
Digicoさんの場合、よくコンソールにFiberFoxと同様のEBCコネクターが採用されており、これもオプションで用意されてるのかな?と期待したのですが、ノイトリックのほうでした。残念。。

しかし、その代わりST端子にするオプションがあるので、それを選ぶとFiberFoxEBCからSTの変換を購入することでこの装置が使えます。

FiberFoxは高いからなあ〜と言いつつも、ミリタリーケーブルの良さは使ってもらえれば実感できるんではないでしょうか?最近はようやく、音響さんでも採用例が出てきており、照明さんと音響さんに加え、映像さんともケーブルの貸し借りができたりする平和的な未来の業界を想像すると素敵だなと。。






DMXスプリッターという重要な装置













 最近、映像さんからArtnetの質問を受けたりして、ほんと時代は変わったなあ〜と感じている私ですが、照明さんはスプリッターで困っているという話を聞きます。イーサネット時代と言いつつも、照明って結局最後はDMXなんですよね。

そろそろ昔、購入したスプリッターが寿命を迎え、おまけにスプリッターを作っているところが、最近は少ないこともあって、Luminexのスプリッターはじわじわと人気が上昇中です。是非、ご利用いただいて、その安心感を確かなものにしていただきたいですね。

ネットワークを否定しても、さすがにDMXを否定すると仕事にならないので、デジタル嫌いの人もDMXというデジタル信号は使います。そんな人にとってスプリッターは重要な装置です。これが壊れると、システムが全滅するというかなりリスクを一点に集中させる装置ではありますが、通常は、ユニバースをうまくレイアウトしてリスク分散している事でしょう。

当社の扱うLuminexのDMXスプリッターは、2ユニバースを入力し、10の出力ポートをフロントパネルのスイッチで任意にレイアウトできる便利な装置です。4/6にわけてもいいし、5/5にすることもできます。そして賛否両論ありますが、内部バッテリーによる電源のテンポラリーバックアップ(一時的なバックアップ ですよ。もちろん)
DMX512A/RDMに対応するため、RDMパケットを通すこともできます。

DMX512AとRDMに関しては、もういまさらですが、最新のDMX512は1990じゃないわけで、RDMも標準搭載します。そんな時代に逆行して、「DMXも512Aという新しい規格になって、相性問題があるんじゃないですか?」という牧歌的且つ、実はDMXについてすら、よくわかってない人の意見は、どうしてこんな思考になるんだろうという脱力感に満ちあふれますが、もちろんDMXはDMX512Aでも1990どちらをつかっても互換性はあり、問題ないので、気にしないで欲しいです。

* RDMの相性問題は、今まさに各社で取り組んでいる最中ですので、しばらくは続くでしょうね。




新入社員の季節

4月に入り、当社にも春らしい風が吹いております。新入社員の季節ですね。
うちにも、4月1日から2名の社員が合流し、さっそく製品の勉強に取り組んでいます。

このブログは読む人が多いので、このブログだけには登場したくない。という社員の希望により、今回は文章のみで。。。(1名は中途入社なので、経験者)

ちなみに、以前の新入社員記事も、やめて欲しいという要望で、取り下げました。みなさん照れ屋ですね。しかし女性の場合、まあいろいろ不都合もあるので理解です。

当社の場合、守備範囲が広いので社員も勉強するのが大変だとは思うのですが、是非、すべての製品を理解してもらいたいと願ってます。知的好奇心を満たすに十分な資料がそろってるので、がしがし吸収してほしいですね。

これからも、当社はコンピューター、映像、ネットワーキング、制御システムなど幅広くおもしろい製品を扱い、ショーテクノロジーに関わるみなさんに新しい仕組みやアイデアを提案し続けたいと思います。