2013年11月30日土曜日

未来志向で

 今月、展示会を完了させ、名刺交換させていただいた方々にご挨拶する暇もなくアメリカへ飛び、戻ってすぐに北九州へ行ったあと、さらに休む間もなく次の打ち合わせと、今はとにかく忙しいです。ブログを書く余裕がなくなってきました。以前はよほど暇だったんだと再認識します。そんな忙しい中で、また2回目の経営塾に行ってきました。

ビジョナリー経営について思考した先日でしたが、先生が、この勉強会に参加しているある企業さまを指して、このグループの中で一番財務体質が安定してるとのことで、キャッシュフローも健全、利益率も高く、安定しているとの話があり、少しカチンときてしまいました。

正直、申し上げて、創業してすでに数十年で、社長も2代目社長になっている12億規模の売上げを持つ会社と比較されては、かなわないのはあたりまえではないか?と。。いや、ただそれだけでなく、この先生と会話していて、おおむね主旨に賛成できるし、勉強になるのだが、なにか一点、腑に落ちない。。この講義の中で異なる価値観を感じるのはなにか?と、それがずっと尾を引いていたのですが、HONDAの創業期のビデオを見せられて、それを評価している時にわかりました。

特別な技術、それを生み出す根性、残業を惜しまず働く姿勢、がんばれば必ず光が見える。そこから生まれる新しい製品。。そう、この先生の言うとんがった会社というのは、製造業そのもので、彼の言葉の中に、常に製造業に対する礼賛が感じられるのだ。。これは言い換えると、それ以外の産業に対するやや冷めた視点を感じることができる。

HONDAのバイクが、マン島レースで優勝したのはすばらしいですが、自分は若い人を輝かしい舞台に上げた事が感動的で、そういう若い人の活躍する場を用意した事を評価したのに対し、彼の言う感動の視点は、新製品、新たな工業製品を生み出すことへの熱い想いへと傾いているように思える。それは、どこか遠い過去の高度経済成長のまんまの価値観を感じてしまう。。確かにサービス業というのは、移ろい変化するもので、時代とともに色あせる面もあるかもしれないが、製造業こそが真という姿勢では、いつまでたっても次の時代へと行けず、後進国と同じ土俵で戦うことになるんじゃないかと思いますけどね。。
自分は、もっと未来志向で、異なる角度から仕事を見つめたいと思うんです。。 今の仕事も未来の仕事も、また自分なりに積み上げていきたい。。やっぱり別の経営勉強会にしたほうがいいかな。。




2013年11月25日月曜日

LDIレポート2 プロ用譜面用ライト

 












 一時期、譜面台向けのLEDライトをマイルランテックで扱う宣伝をしていたのですが、その際は、MRTEというブランド名で進める意向でした。しかし、実際にやってみると、LED器具などは、当社の性格に合わず、しかも特殊な分野のニッチな製品故、取り扱いを断念していました。

そんなフランスのNaotek社とまた改めて話しをすることになり、というのもアメリカでの取り扱いが先の話にあるilumoと同じディストリビューターで、私はあちこちのブースを探す事もなく、1つのブースで二人のパートナーと会う事ができました。皆で楽しく食事もしたし、これも何かの縁だろうという事で、取り扱いを検討してきたいと考えています。詳細な事は、また来年以降になりますが、日本での流通やまた営業活動など、決定しましたら、改めてご報告したいと思います。

製品自体は非常によいもので、最初ドイツで見たときは、ほかにはない特別な印象を受けました。値段は非常に高価ですが、世界のオペラシアターに納品実績があるだけあって、クオリティーの高い製品に仕上がっていると思います。







LDIレポート1 ilumoの新体制














 数年ぶりにLasVegasに行ってきました。もう過去形なのは、次の仕事があるため、日曜の今日には帰国しています。展示会は1日だけにして、それ以外の日はシルクのショーを堪能していました。さすがラスベガス、見応え十分です。

さて、さっそくですが、当社で取り扱うイノベーションLEDライトのイルモ(ilumo)の会社名が変わり、新しい体制で開発を進めることになったので報告です。以前から、この事は話にあったのですが、詳細がつまるまで時間がかかり、今回のLDIですべてが公開される事となり、写真のジェームズさんと会場で会う事となりました。

ジェームズさんが、ilumoのすべてを開発しており、新しい会社 ”inovation LED"の社長になります。最初の会社Lumonicでは開発はジェームズでマネージメントは別の方が担っていたのですが、いろいろと事情があり、最終的に新しい会社名で且つジェームズさんがすべてのコントロールをすることになりました。

ilumoは今までよりも25%〜30%明るさがアップし、またカラーマッチ機能やカラーパレット機能は複数のilumoでデータを共有できるようになります。開発に時間がかかったのは、先の会社のごたごたがあり、開発に集中できなかった事もありますが、新体制になってから、スピードアップしていきたいと彼は話しています。
やがて、いろいろなLED製品が生まれてくるとおもいますので、今後もこの会社の製品には注目したいと思っています。












2013年11月19日火曜日

録音スタジオにて














 久しぶりにスタジオでナレーション録りなんかにつき合いました。
こういう音をつくる仕事に関わると、音の世界も面白いもんだなあと感じます。自分は音の専門家ではないですが、音の専門家と呼ばれる音響デザインの先生や、PA会社の方と話す機会があり、お話を聞いていると、深い世界だなと感心します。

昔、音で空間をデザインするという先生と話す機会がありましたが、そのこだわりや、実際に完成した音空間は、不思議な世界であり、なんとも心地よい体験をしました。
 実は、自分は舞台の世界に入る前は、音響のオペレーターに憧れていて、真剣に音響業界に進みたいと思っていたのですが、願いかなわず、プロにはなれませんでした。

最近は、DANTEプロトコルのおかげで、オーディオ業界の方と接する機会が増えましたので、近いうちに、いろいろな企業さまを訪問させていただき、昔、憧れた世界の話を聞きたいと思っています。






ショーコンの時代はいつ来るか

 当社がMedialonを扱い始めたのが2009年。2010年にはショーコンの時代が来ると予想し、いわゆるショー演出の自動化について取り組みを開始したのですが、2010年の時点では、ほとんど動きはありませんでした。このショーコンの意味は、映像機器だけの制御の意味ではなく、もっとトータル制御を意識したもので、照明卓によるステージビジュアルの制御を自動化したようなイメージで捉えていたんですが、見事に外れました。しかしながら、最近、いくつかのメーカーがショーコンを意識した製品やソフトウェアを出してくるのを見ると、そろそろ近いかなとも思います。

正確に記憶していないですが、d3のようなショーコンとLEDピクセルマッピングという製品が登場したのは、2010年くらいでしょうか? ただd3だとおもいっきりイベントやコンサートステージに寄り過ぎてて、もう少し柔軟性が欲しいと考えると、メディアサーバーのメーカーが出すインタラクティブ演出向けのソフトウェアなんかがより現実的なのか?とも思えます。

ただ、 しかし多くの場合、ショーコン製品とうたう製品は、照明制御について弱いか、もしくは、勘違いした製品が多いのは、音響業界から出てくる製品のうたい文句にあるような、照明制御もできる的なのを見ても、照明的視点で見て、いやそれ、無理でしょう。という内容が多く、それはすなわち、その分野に疎いという現実です。これはよくこの業界で言われるHate Each other な関係を表してるかなとも思ったりするんですね。

さて、当社が扱うMedialonコントローラーの場合、もちろん照明制御も可能です。ダイレクトにDMXやArtnetを出力できるあたりは、他社のショーコンよりも、より照明的かな?とも思えますが、評価すべきはMSCを搭載しているあたりが、照明についても、よく知ってるなと感じます。確かにDMXをいじるより、卓を制御するほうが合理的です。

オーディオ製品についても同様で、卓のメモリーをMIDIノートで呼び出すとか、そういう使い方のほか、BSSオーディオなどの機器はダイレクトに制御も可能ですが、基本は機器のコマンドを操作というより、メモリーしたシーンを呼び出す的な使い方が無難かなと感じます。ただ、オーディオサーバーのような製品は、プレイバックをダイレクトに制御する必要があるので、映像のプレイヤー同様、自在に操ることが可能です。このあたりは照明と状況が異なります。

おそらく、このMedialonを使いたい人として、一番近い位置にいるのが、映像業界の方ですが、こちらの業界向けには、確かに多種多様な製品が制御でき、しかもポジトラック機能により、タイムラインの途中で止めて、再スタートしても、同様のタイムにプレイヤーの再生ポイントを追従させることが可能な点や、ロケートとかスタートフレームとエンドフレームの指定なども簡単にできるので、複数の再生装置の自動化の面で、メリットは大きいと思います。

このショーコンと呼ばれる製品の今後は、ショーの複雑化と、日本のショー産業の成熟度で、進むと考えられ、プロジェクションマッピングでさわいでいる今の現状を見ていると、近い将来、ショーシステムが重要になる事ば確かで、この世界はおもしろい事になるなと感じます。自分の勘はいつも数年ずれるので、2014年あたりがこのショーコン時代の幕開けなのかな?と想像して楽しみにしています。





2013年11月16日土曜日

InterBEE 最終日













 3日間あったInterBEEですが、あっと言う間に過ぎてしまい、本日終了しました。
数多くの方々にご来場いただき、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

今年は初めて、外国からのお客さんもあり、にぎやかなブースになりました。
デザインもこれまでとは大きく変更し、説明パネルを設けて、当社製品のソリューションを個々に解説するスタイルにしました。なにしろ今では照明だけでなく、音響にも映像業界にもお客様がいらっしゃるため、さまざまな機器の解説が必要です。

なんだか、数多くの製品があるようにも聞こえますが、 今、こうして振り返ってみると、実は2008年頃から商品はあまり変化しておらず、Catalyst、Luminexから始まり、2010年からは、Connex、LumenRadio、Medialonと、基本部分は一緒です。これだけ商材に変化なく、しかし続いているのは、不思議な感じもしますが、いい製品選択をした事は間違いないなと自分でも思います。

しかしながら残念な事に、当社の場合、他社さんのようなしっかりした営業ができないため、多くの方々に積極的にコンタクトをとって、製品をご紹介できず、未だ認知度が低く、この点については、改善しなければと考えております。よって、近いうちに営業のできる人を採用して、もうすこしお客さまのリクエストを聞いたり、サポートを強化するよう努力していこうと思います。









2013年11月8日金曜日

多種多様な機器の制御













 ここのところ、展示会の準備などで、MedialonによるBarcoのPDSシリーズ制御(スイッチャー)とか、以前からテストはしていたグラスバレーのT2制御など、いろいろな機器制御に関わる事ができていますが、今回はまたレアな製品に出会いました。

Vistaシステムズのスパイダーです。もちろん制御はできます。イーサネットによる接続で、設定をすこしいじったら、さくさく動きました。やはりMedialonの能力は高いです。ほぼどんな製品でも制御が可能です。

Medialonショーマスターのすごさは、LowLevelCommunicatorによるユーザー自身でのドライバー作成とか、ポジトラッキングというタイムラインをポーズした場合でも、T2などのプレイヤーもその位置で状態を保持する機能とか、これって照明の場合は、当たり前な感じですが、映像制御機器の分野では、画期的ではないでしょうか?今さらながらに便利だなあ〜と実感している私です。

来週はもう展示会です。このMedialonによる制御の他、ワイヤレスDMX、光ファイバーや、LuminexのGigaCoreシリーズなど、どれもこれも超がつくほどのプロ機材ばかりです。是非、プロの方々に見て欲しいと思ってます。よろしくお願いします。



2013年11月6日水曜日

展示会準備














 展示会準備、真っ最中なのであります。
秋葉原から帰ってくると、仮組みされた機材がどっさりあって、人は誰もいなかったです。
真っ暗な事務所で、買い物袋を開く姿というのは、物悲しい風情が漂います。
自分の仕事というか、もちろん会社の仕事なんですが、私は一人、別の案件に必死で、展示会のほうはまったく関われずで、もうなんて言うか、自分がもう一人欲しいです。

さて、InterBEEは、2008年から出展をはじめ、昨年1回だけお休みしたので5回目の出展になります。最初は一人ではじめた展示会も今では別の人がいろいろやってくれます。その意味では、ずいぶん進歩したもんだと思うんですが、昔の資料を見てみると、2009年から商材が変わってないというのがなんとも。。

2009年、そういえば、あの頃もMedialonによるショー制御なんて言ってたんですね。Catalystや光ファイバーのネットワークスイッチも変わりなくです。ほとんど2009年の頃とやってることが一緒というのは、正直どうなんだ?という声もありますが、しかしコンセプトがぶれてないというのは確かなようで、取り扱い品目は若干、増えましたが、方向性変わらずで今年も制御関連ですすめていきたいと思います。

このブログの前にも、しばらく自分の中のトレンドだったショーコントロールという言葉、結局、あまり流行りませんでしたが、今年もまだ、ちまたで続くプロジェクションなんとかとか、アートインスタレーションやらでも同期制御は重要ですし、ショーコントローラの活躍する場面は数多くあるとおもんです。なによりパーマネントで行うショー演出なんてものは、パソコン開いてアプリ立ち上げてとかでなく、ラックに収まった機器が勝手に運転してくれるのがスマートです。

ゼロからコードガリガリ書くとかではなく、もうちっとスマートなショーコントローラーで手軽に自動演出やってみたいもんです。しかもPLCとかじゃなくてね。もうそういう時代じゃないんで、そこはもっとエレガントなソフトウェアで。。そんな提案を今年の展示会では行う予定です。

今年こそ、この数年、続けてきたショーコントロールのおもしろさ、Medialonのおもしろさをプロの方に伝えて、今月のモーターショーだけでなく、他の多くのイベントでも映像機器や演出機器の同期制御に、Medialonをご活用いただきたいと思っています。