2014年5月25日日曜日

LBNの亡霊

 
 


5月の新緑は乾いた風が心地よく、長距離のランニングにはとても良い気候です。
寡黙にただ歩みを進める行為は、どこか生きる事に似て、シンプルだけど、しんどく、時にやめたくもなり、しかし続けることでさまざまな景色を見る機会が得られ、新しい発見もある。あるとき、夢中に走っていた歩みを止めて、振り返るとそこに長くまっすぐにのびる道があって、自分が駆け抜けた軌跡がそこにあるかのような錯覚を覚えたりもする。何かをコツコツと、続けるというのは、個々の達成結果は小さくとも、続けているうちにそれはとてつもなく大きな成果につながるものなんだと実感することもあると思います。

もう10年以上前、当時の私は照明制御の世界に夢中でした。なにより照明コンソールの進化に夢中で、当時は、照明卓こそがもっとも重要なアイテムであったし、それが自分のアイデンティティーでもあった。だからこそ、それで人の役にたてるというのは、うれしく、もしかしたら単純に承認欲求を満たしてくれたからLBNをつくり続けていたのかもしれないけれども、しかしそれはある意味、マイルランテックの原点とも言えます。

あの当時、本当に純粋に楽しかったなと思います。好きな事を追いかけて、研究することに夢中で、時間など関係なく、お金よりもなにより、それを楽しんでいた時代でした。
やはり夢中になって何かを追いかけることは、人生の一時期においては、とても大事で、それをお金にしようとか、得をしようと考える事より、自分が楽しめることが大事だなと今は、言い切れます。

Lighting Board Networkというサイトを作り、照明コンソールの進化を追いかけ、情報発信することで人の役にたっていたという時期は、それが当時の自分に、生きることを選択するきっかけを与えてくれたということもあり、今はもうそこに自分が必要ないことは確かですが、とてもよい思い出です。



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