2016年7月8日金曜日

仕事のステージを変えるという事

 










 7月に入り、またもパリに来ています。今回はModulo社にて、新製品の勉強と、また
フランス国内の大きなテーマパークPuyduFou で同社製品が活用された事例を視察するというのが目的です。そんなわけで、写真はModuloPi社の近く、モントルイユの街角の風景

 http://www.puydufou.com/en/

今回のフランス訪問は、社員2名を連れての訪問で、ますます難しくなるメディアサーバーソフトウェアの理解について、それらを私以外の若い才能に任せるとともに、今後のマイルランテックの1つのパートを託す想いから実現しました。いつまでも、自分だけが(俺が俺が)という我を通すのではなく、あっさりと捨てて、自分を追い込むという自分の哲学を実践してみようと。。そんな感じです。

昔から自分には一貫した行動理念として、1つの仕事にしがみつかない、若手に道を譲り、あえて自分を追い込むことで、自分の価値を新たに作り出すように努力するというものがあります。自虐的で、時に怖くて守りに入りたくなる状況もあるのですが、あえて自分の得意としている仕事、好きな仕事、安定してきた状態を破壊する。そして、新たな世界へ向かって動きだすきっかけにするわけです。なんだか言い方は、大げさですが、例えばフリーランスの頃、当時の主要な収入源を絶ち、1つの仕事に賭けたことがありますが、その際も、とんでもなくお金に困り、辛かったけれど、新しい仕事を手に入れる結果になった。

経験則ではあるのですが、新たな価値、新たな何かを生み出すには、古いものや安定した環境を破壊する行為が効果的で、古いものを破壊した中にイノベーションの芽を見つけることができると自分は信じています。 だから安定して落ち着いてきたら、そわそわし出し、なんとか今の状況を変えられないか?考えを巡らします。そうした試みの先に、大事な時代の変化のタイミングに気づき、何かをつかんできました。もしかしたら、失うことが大きいのかもしれないし、失敗することもあるかもしれないけれど、多分今後も、自分はそういう選択をするだろうと思います。たとえ社長という立場でさえも、より優秀な人がいるなら、その人に任せたい。自分は自分のポジションにしがみつきたくない。

今回、実は自分が惚れ込んだモデューロという製品を、自分が扱うのではなく、新しい才能に任せる決意があり、また海外の会社とのコミュニケーションも自分ではない人、新たに担当者を作ってみようと考えてみました。おそらく、これは輸入販売を続けて10年が経過し、これまで自分がやってきた仕事が安定してきた結果、自分の中に自分をクビにしたい思いが沸き起こってきたのかなと感じます。もちろん、自分の仕事を人に任せることで、
自分の価値は一体なんだろうと、自問自答することになるのですが、その答えを見つけるために、新たなステージへ自分を上げていかねばならないと考えています。それが実現できたら、また自分は仕事を続けていける。そうでなければ、価値のない人になっていくんだろうな。そのときは惨めだろうなと想像します。




0 件のコメント:

コメントを投稿