2015年8月24日月曜日

理想と現実

 夏が過ぎるこの時期、遠い生まれ故郷に想いを馳せる事が多いです。
子供の頃、夢だけを追いかけ、東京への憧れだけで飛び出し、もう関東に住んでいる期間のほうが長くなりましたが、あの頃の想いや夢がかなったわけではなく、決して人生は自分のイメージとおりにはいかないもんだとつくづく思うものです。気づけば、いつのまにか会社を経営するようになった今でも、理想は実現されることなく、特に会社のコントロール(人のコントロール)は難しいと実感します。

批判の多い役職である故に、会社の経営者は悩むことも多いですが、本当に生真面目な人には向かない仕事だと思います。几帳面でまじめだと、精神を痛めそうです。ややだらしなく、おうらかな性格のほうが、うまくいくんじゃないかと思います。自分も会社を経営して8年という短い歳月の中で、いろいろな経験がありました。昔、経営者の先輩方が苦しんでいた事や、会社を解散したり、辞めてしまった人を見てましたが、あの気持ちがわからないでもないと思うほどに、会社組織ほど非効率で制御が難しいものはないです。

それはつまり人との付き合い方になるのかもしれませんが、人が集まると、本当にその制御は難しく、理想通りに動いてくれるものではない。それをまとめるのが会社経営者の役目なんですが、そう簡単には理想の方向へとは動いてくれません。まさに会社というのは、経営者にとって悩みを生み出すマシーンのようなものです。

物事は多面的であり、眺める位置を変えれば、これが苦しみではなく、自分の精神修行かもしれないと肯定的に捉えることも可能ですが、そう簡単に気持ちを切換えできれば、そもそも、悩みもしないわけで、自分の能力の低さ、知能の低さに、情けなくもなります。
それにしても会社を継続させていくのはしんどい仕事です。