2014年4月10日木曜日

ネットワークの次にくるもの(Medialonセミナー)

  来週のMedialonセミナーに向けて、昨日、社長のアレックス氏が来日しました。
セミナー参加者の方々もかなり広い分野(舞台メーカー、TV、コンサートステージ、照明、映像、劇場、デザイナー、システムインテグレーター)の方々から、ご参加の意向をいただき、私も非常にうれしく思います。

このMedialonの仕組みは、1つのジャンルだけで使われるものではなく、テーマパーク、劇場、ライブイベント、博物館、ライトアップイベント、特殊効果の制御などさまざまな分野で有効な仕組みであり、それがまたライブ環境に非常にマッチした特性であることから、今後はますます多くの人にとって活用しがいのある製品になると思います。

確かに以前からショーコントロールと名のつく製品は数多くあるけれども、Medialonほどライブ要素が強く、且つ一般の自動演出制御でも運用される汎用性の高い製品はなく、このセミナーは、日本のエンターテイメント技術の分野で働く方々によいひらめきを与えてくれるものと信じています。

ところで、以前からマイルランテックではIPベースのネットワークシステムについて取扱い、照明のネットワーク化、そして音響伝送のネットワーク化などについて、その普及に力を入れてきたわけですが、このネットワークシステムの普及により、ようやくその上で動く仕組みとしてのMedialonをご紹介するタイミングが来たのは、非常にうれしく思います。

今後、イベント映像業界においても、制御のためのインフラはIPベースのネットワークへと移行していくと予想され、事実、今の多くのメディアサーバーなどはネットワーク接続により同期が実現したり、照明からのArt-netを受けて動いたりする故、映像業界でも、ネットワークに関するリテラシーがより高まると思います。(コンシューマー向けのスイッチなどを使わないで、またリダンダンシーを意識したネットワークの構築など)

このショー制御のためのインフラがIPへと完全に移行した後、キューコール、インカム、照明制御、映像同期制御など、同一ネットワーク内の複数プロトコルの共存環境が実現し、この完成したIPインフラの上で構築されるそれぞれのデバイスをつなぐ役目。ショーコントロールという仕組みは、まさに次なる大きなトレンド、次なる大きな変革にほかなりません。

もちろん、ネットワークのインフラも非常に重要ですが、ショー産業に特化したネットワークインフラが手に入った今、その次はそのインフラの上でどんなアプリケーションを運用するのかが重要であり、メディアロンはその解を与えてくれるでしょう。
今回のセミナーは、オリンピックの開催決定や、カジノ法案の話などが動き出した今というタイミングにおいて他になく、ようやく日本でもIPインフラの上に構築する各種エレメントをつなぐ仕組み、ショーコントロールという仕事の可能性が高まったと言えます。


0 件のコメント:

コメントを投稿