2019年1月13日日曜日

Modulo Kineticとショー制御 2019

 2019年 新年がスタートして早くも2週間が過ぎます。
来週には、毎年、恒例となった光和さんの内覧会への出展があり、そこではModulo Kineticを映像シミュレーションのコーナーに展示しつつ、当社ブースにおいては、ショーコントロールやパーティクルのジェネレートなどの展示を行います。ぜひ、興味のある方は、お立ち寄りいただければと思います。
 
https://www.kowanet.co.jp/privateshow/2019_invitation.php

Modulo 社には、似ているけれど、異なる製品が2つあり、そのうちの1つModulo Playerまでは、私も理解できる馴染みのメディアサーバー概念の中にありましたが、わたし自身が迷うほどにもう1つの製品であるModulo KIneticは新しい発想にあって、メディアサーバーという言葉が正しいかどうかも微妙な製品だと、先のスレッドでもそういう話を書きました。

 http://milecontrol.blogspot.com/2018/12/blog-post_16.html

私の育った環境である舞台の人と話をするとき、 メディアサーバーといえば、DMXコントロールのメディアサーバーであり、演出に合わせ、いくつものコンテンツをその場で重ねたり、動かしたりと、それは照明のゴボの延長にあるものが意識されます。今ではArkaosやGreenHippoなどスタンダードなものがいくつもあり、海外からくるツアーの人々が求めるものといえば、それら製品になるのだろうと思います。しかし、それは照明制御のメディアサーバーと言われるもので、舞台で求められるそれらメディアサーバーが、すべての産業で同様に活用されるかというとそうではないと今では言えます。

照明制御のつまり照明ゴボの延長にあるメディアサーバーの流れと、映像分野の映像プレイヤー的な側面をもつメディアサーバーは同じ言葉で表されるものの、異なる需要の異なる製品で、それが今では別々の分野を形成している状況が今と言えるでしょう。その分野が、ModuloPlayerの活用される現場であり、映像技術主体のLEDスクリーンへの映像送出やプロジェクターによるマッピング等の世界です。

これら2つの分野は、系譜はどうあれ、近似した製品の活用方法であり、5年位前までは、2つの分野の製品が両方の分野で活用されるケースもあったと思うのですが、今ではそれらが完全に分かれて存在していると感じます。15年前、私はこの2つの分野が1つの新しい世界(業界)を生み出し、MediaSeverと言えば、照明と映像と両方の業界で共通のものが使われるイメージをもっていました。が、しかしそれらは完全に分離して異なる業界が異なる機能を製品に求め、それらに特化した製品がおのおのの分野に存在している。

そして今、Modulo KIneticのような製品は、上述している2つの分野とも異なる第3の分野として誕生しつつあり、これらはショーコントロール機能をも包括し、ステージ機構や映像、照明などの同期演出のプラットホームとして機能する。それが純粋なメディアプレイヤーかと言えば、そうとはいいがたい。

何がこれまでと画期的に特異かと言われれば、私はメディアコンテンツを使わないパーティクル等のリアルタイムジェネレートが、もっともこれまでのメディアサーバーと異なる世界だと思う。こうした製品はこれまでのフレームワークを壊し、新しい価値を与えるものであり、20年前のメディアサーバー誕生時と同様に一部の人の間で、拒否反応がでることもあるとは思いますが、この分野がすでにこの業界に浸透してきており、避けて通ることができないものであることも確かです。もはや、この手の製品に、これまでのメディアサーバーという枠組み、イメージは古すぎると思う。次世代の映像演出であり、そのプラットホームはIT技術をベースに、非常に異なる分野が融合したものになった。



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