2020年10月1日木曜日

デジタルシフト

もう10月、まるでタイムワープしたかのように、夏の記憶がないのは、今年の夏は特別というより、特殊な夏になったのだ。その意味では2020年の夏は喪失感と異質感を混在させた記憶として、心にとどめることになるだろう。

今日は少し雲が多く、午前中は雨音も聞こえていたが、午後からは、ここちよい空気と秋空の広がる東京の風景が見渡せる。今では、東京の街中も今夏の特殊感を覆い隠すかのように、何事もなく忙しい雰囲気があふれ、駅もレストランもなにもかも、以前の賑わいがもどったように思える。唯一誰もが着用するマスク姿の特殊な光景をのぞいて。。

以前は連日、感染者数の話ばかりがニュースとして流れてきたが、今では、人々の関心は政治や経済など別の方面に入れ替わっている。とはいえ、社会全体で共有する空気は、いまだ密を避けて、感染防止を行うことが日常という状態。イベント産業においては、人数を制限しながら徐々に再開という方向性があるものの、以前のような活況に戻らないことは明らかだ。 やはり、我々は何か新しい形のエンターテイメントを模索すべきだろうか?また、いわゆる日常はいまの姿が、新しい日常として受け入れられていくのだろうか。おそらく当分はそうなるだろう。

これこそ社会の変容というもので、この新しい形を受け入れて、なじむしかないというのが、自分の考えで、企業も同様に、これまでの事業活動のすべてを、どうオンラインへと切り替えていくかが必須となる。では、どうやってオンラインで活動していくのか?具体的に何をしていくべきか?そう、それがこの数ヶ月間の私のテーマだったし、これまで実行してきたように、オンラインセミナーやYoutube, オンライン展示会、広告など、ありふれているけれど、こうしたアクティビティーを積極的に行うのが自分の考えるデジタルシフトだった。

ところが、多くの企業が同じことを考えているため、展示会にしても、ズーム会議にしても、皆同じような選択しかなく、独自色を出していくのは難しいし、自社と潜在的顧客とを結びつける方法は、依然として限定的と言わざるを得ない。世界中で、デジタルトランスフォーム が叫ばれる中、これからはすべての社会活動がオンラインに紐づいていくのだろう。契約書、商談、展示会、会議、テレワーク、ショッピング、エンターテイメント、通貨、認証、教育、医療、自分の周りにあるすべてのことがオンラインになっていく。この変化は不可逆なものになるのは、間違いない。

3月からつづいているこの悩み、マイルランテックは、これからどんな価値を提供していけばいいのか? この答えがでないまま、当社もデジタルトランスフォーメーションの波に今も、巻かれつづけている。

 


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