2020年10月1日木曜日

オンラインショップの廃止

 9月30日をもってMRTE (MRT Equipment)というサイトを閉じた。

2016年ごろから始めたオンラインサイトで当社製品を販売するアイデアは、商品内容の貧弱さと、特殊性から、まったくこの手の商売に適合せず、今年、他社がオンラインショッピングサイトを新たにオープンする中にあって世間のながれと逆行する行為だけれども、Workしないものをもっていても意味がない。今後の当社の仕事を鑑みても、改めてこの産業の小物販売については、撤退して正解ということになるだろう。

そもそも、Luminex製品の取り扱いを辞退して以降、舞台産業に適合する商材がなく、少額の多様な製品を扱うには、当社の商品特性から言って、あまりにオンラインショッピングサイトというのは、不一致特性と言わざるを得ない。そもそも、商売の仕方が変化したのだから、昨年の時点であきらめるべきだったと痛感している。

2007年からスタートしたマイルランテックと私の事業については、その多くが失敗の連続だった。照明のオペレーターから始まった仕事はいつしかトレーニングやエデュケーションへと変わり、インテグレーターから輸入卸業へとつづいた。前半の事業も失敗だったが、輸入卸に関わってからも、数多くの商品で失敗を重ねてきた。うまくいったことなど、ほとんどないと言っていい。

中小のマイクロカンパニーの社長なんて、商店街の個人事業とほぼ同じだろうと揶揄され、経営なんぞわかりはしないとか、買って欲しければ頭下げろとか、 販売好調になれば、金もうけしやがってと、何をしようとも評価もされず、感謝もされず、リスペクトされないばかりか、社員からまで、酷く軽蔑される仕事になんの意味があろうか?と何度も挫けそうになりながら、13年を生き抜いてきたけれど、その期間、確かにすべての経営計画は失敗の連続だった。

大成功するような人というのは一握りだろうし、私のような事業を選択する人は、最初から選択がまちがっているとも言えるし、いやしかし、それでも夢をもってつづけてきたのだが、今年2020年の大リセットを迎える状況では、自分の無能さを自覚せずにはおれない。

オンラインサイトの閉鎖だけでなく、これから、さまざまな変化があるだろう。その1つ1つが自分の事業家としての選択であり、もし、これからやってくる大不況、大リセッションを生き抜ければ、私は事業を守り抜いたことを誇りに思えるだろう。

大会社に勤めていなくても、すばらしい実績や輝かしいバックグラウンドなど、もっていなくても、小さい規模だろうが、ゼロからスタートし、それを20年守ることができたなら、ましてやリーマンからつづく大不況の不利な社会情勢に何度も見舞われながら、存続したなら、それ自体、誰がマネできるだろう。

 

 

 

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