2015年5月24日日曜日

近未来のショー制御について

 新しい事、未来について、思いついた新たな可能性の事を、人に言葉で伝えようとしても、頭の中に描く映像は、うまく伝わらないものです。しかも自分の頭の中でも、まだ熟成中だったりすると、なおのこと伝わらない。そのせいか、社内でそんな話をしようとも、聞いている人の表情には、単に妄想を語る人を眺める半笑いの表情が見て取れる。
(たいがい、そういう時は、もう話すのをやめようと思う)
 
変革というのは、多くの場合、誰にも気づかれずに静かに始まって、大多数の熱狂の中で終わるもので、しかも以前からその事について主張していたとしても、現時点で、それが当たり前なのだから、そんな事は誰もが気づいていたと、特別な主張には聞こえず、熱狂の中では、誰からも認めてもらえない。

一時期は、ショーコントロールについて、それはテーマパーク設備だけなのかな?とも考えを変えたりしたけれど、現代のような複雑な演出になってくると、やっぱりショー演出はライブショーと言えど、自動化されていくだろうなと思います。映像も照明も舞台装置も、コンピューターで自動化された中、それをサポートするのが人間ということになるんだろうと思うのです。その役割を担うのが、ショーコントローラーであり、それをプログラミングし、管理する人が新たな分野のプログラマーになるのかなと感じています。

なぜショーコントローラーが必要か?と問われれば、コンスタントに同じクオリティーを再現するというクオリティーコントロールの部分と、トラブル時におけるバックアップシステムの切り替え、完璧に同期させる事で得られる人の操作では不可能な演出という3つの主要な目的以外に、オペレーター人件費を圧縮する合理性もこうしたシステムを入れる意義になるでしょう。

2009年から、そんな事を考えてMedialonの取り扱いを進めた自分ですが、今になって映像業界の人から、2000年前後から、すでにMedialonは知っていたし、世界のショー演出はライブショーも含めて、すでに自動化されていると言われると、 自分の主張はすでに古いのか?とも思うし、すでにショーコントロールについては、多くの人の意識の中に常識として浸透をはじめたかもしれません。おそらく、今年から 2020年くらいの期間で、その必要性とか、可能性が普通に語られると予想します。そうした頃、このショーコントロールという単語も、ネットワークという単語と同様に一般化し、この分野について詳しく語る人も増えて、このブログの主張もまた数多くの言葉の渦の中に埋没していくんだろうと思います。


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