2012年5月30日水曜日

SFPモジュール













GC14R について、あまりこうしたスイッチ製品に親しみのない方のために、少し説明をしておきます。

GigaCore14Rの光のポートというのは、SFPトランシーバーモジュールを背面のポートに差し込むことでLCコネクターの端子が用意されます。通常、弊社からの販売では、このトランシーバーは、写真のギガビットのタイプが同梱されて販売されます。 つまりGigaCore14Rの価格に含まれるということです。

最近のネットワークスイッチは、このSFPモジュールが一般的となり、光の端子というと、ほぼ100%これになります。このポートはオプティカルポートではなくイーサネットポートにするモジュールもあるので、差し替えることで、通常のRJ45にすることも可能です。

ということで、この手のネットワークスイッチを購入すると、通常は、SFPモジュールも別途、購入が必要になるため、うっかりすると買い忘れてしまう人もいるかもしれませんので注意ですね。もちろんGigaCore14Rは写真のSFPモジュールが同梱されますので、ご安心ください。


ストレステスト














出荷直前のギガコアフォーティーンアールです。長い間、いや本当に長いこと待ちました。
3月の終わりからですか。自分にとっては、もっと果てしない時間が経過したようにも思えます。ようやく実機を目の前にして、少し感動をおぼえます。

そんな感動を伴う製品の機能テストですが、うちであれこれチェックしなくても、基本的にはベルギー本国で、すでにストレステストや非破壊検査、初期ロットの一部ボードを分解しての検査など、システムのコアになるスイッチだけに、徹底した検査を繰り返しているわけですが、これまでも意外と発見してしまったりするので、念のためうちでも、負荷をかけたテストを繰り返しています。早く出荷したい気持ちはあるんですが。。

写真にある製品が実は日本での出荷第一号となるGigaCore14Rですが、このユニットはグループ機能やトランク機能は搭載しておらず、スタンダードなGigaCore14Rです。主な機能としては、複数のケーブルでお互いをつないだ時に、リダンダント機能が自動的に機能する事です。これは以前のSRSのようにソフトウェアを使って設定を行う必要はなく、単にケーブルを複数つなぐだけで自動的に行われます。あまりにあっけなく機能するので、拍子抜けしてしまいます。

VLAN機能やTrunk機能などのオプションは、6月の終わりには完成する予定ですが、まだファームウェアは改良中ですので、今しばらくは、時々アップデートをする必要がありそうです。






2012年5月25日金曜日

光ファイバーは伝送のスタンダードになる












 今日はまだ体に残るバリウムのせいもあって、本調子になれない私ですが、健康診断も仕事のうちということで、午後から全力で働いております。そんなわけで、仕事も一段落したところで、今日は、つい最近届いたばかりのConnex社のメディアコンバーターのご紹介をしたいと思います。(写真では、赤いディップスイッチパネルがある装置)

国内のステージ照明産業においては、まだまだCat5eなどを使うケースすらも少ないという現状ですが、近距離の接続はCat5eでよくても、バックボーンの回線はやはり光になるだろうと言う事は、誰もが理解していることと思います。

光ファイバーを利用する利点は、長距離の伝送が可能な事(100Mb/sで2km、Gigabitの場合で550m、共にマルチモード光ファイバー)、光を利用するため、電気的なノイズが発生しないこと、大容量の伝送が可能なことなどが挙げられます。

こうした利点を見ると、やがてネットワーク化が進むであろう照明でも音響でもFOHとステージを結ぶバックボーン回線は今後、光ケーブルによる接続が理想的なことは明白です。
そして、2つの拠点を光で結ぶ場合、その両端ではメディアコンバーターが必要になり、光から電気信号へ変換する写真のようなメディコン装置や又は、光ポートをもつネットワークスイッチを利用することになります。

コネックス社が新製品としてリリースしたギガビット対応のイーサネットコンバーターは、ファイバーフォックスのEBCコネクター端子と背面にRJ45のイーサコンポートを持ち、光からカッパーポートへの変換装置となります。6月に入らないと用意できないと言ってたのですが、デモ用ということで、早めに完成した1号機を送ってくれました。これを使うとLuminexのGigaswitch8を使って、光ケーブルを使った2点間の通信が可能になります。
使用するときは、写真のようにラックマウントして使ってください。









2012年5月22日火曜日

防災防火講習という社会との関わり

今日は丸一日、防火防災管理者講習という商業ビルにオフィスを構えるが故の重い責任を感じさせてくれる大事なお話に参加しておりました。そして明日もまた朝の9時から、この講習を受けて、甲種防災管理者の資格を取得し、社会的責任の一翼を担うのです。(いやもう見事にこの2日間は仕事になりません)

大きなビルの中でお仕事をしていると、自分だけアウトローに生きるわけにもいかず、いや会社という組織は、社会に対してなんらかの貢献が目的なわけであるからして、入れ墨入れた公務員のような、アウトローなわけがないのですが、これまでは忙しさにかまけて、この社会的責任から逃げておりました。そんな折、消防署の方からの痛いご指摘に、喜んで受講することとしました。

「またくだらん事を」と誰かがつぶやいてそうな気がするのですが、今日みたく商業ビルや大きなホテルが火災になって多くの死傷者が出た事件などのビデオを見せられると、「なるほど、今時はビデオもパソコンで再生するんだなあ〜」じゃなく、いや、もうぶるぶるです。真剣に消火器を屋上の空に向けて放つ練習をしてしまいました。

こうした数多くのまったく異業種の方々とともに、このビルを守るため、火災や震災の被害を極力食い止めるために、努力せねばならんと思いましたね。大事なのは防災計画ですね。はい!がんばってつくります。

 最近、就業規則を初めてつくったばかりなんですが、また難しそうな言葉の並ぶ書類をつくる必要があるんですね。感無量です。就業規則は、社員の親御さまからお褒めの言葉をいただいたばかりですが、果たして消防署の方からは、お褒めの言葉をいただけるだろうか。(誉められるというのが、かわいいというか、情けないというか、もうね。)
 今日もまた経理事務のチェックを行い、自分が技術の世界から離れつつあることを実感する次第です。






天体ショーと変わりない日常という現実

先日、珍しい金環日食が東京で見れると、少しわくわくしていたのですが、結局は早朝から現場に向かったため、日食を観察することはできず、ビルのガラスに映る太陽を、タバコ臭い休憩所から眺めるということになりました。

多くの労働者にとって天体よりも目の前の現実がいつもの通りそこにあり、そんなことに関わっていられないというロマンのなさが、なんとも残念な感じです。まあ、確かに見てみたけれど、黒い太陽という感じで、感想は、「別に」。。といった冷めた感じが自分にもあったのでは確かでは、ありますが、さすがに何を見ても、感動がなくなったのは、きっと人間性の低下だなと実感してます。はい。

こうならないように、常に感動する心を維持したいと思いはするんですが、感動とは相反する現実的思考とかのほうが強くなるのは、仕事の内容のせいでしょうか。やはり、たまには感動して涙するような経験も必要ですねと結論づけたいのですが、「きれいごとだな」という冷えきったどこかの社長の声が聞こえてきそうです。




2012年5月17日木曜日

エンベデッドショーコントローラー

今日、Medialonを見に来られた方が、「こういう製品て、他に見ないですよね」と言ってましたが、そういわれてみるとこの1Uとか2Uのコンパクトな装置に集約されたショーコントローラーって、珍しいかもしれませんね。

Medialonが映像業界で、すでに有名なのは、Barcoさんの影響が大きいのかもしれません。(Barco製品を制御する専用のソフトがMedialon製らしい。今日は映像業界の方々)
しかしながら、MedialonはこれまであったAV制御のコントローラーと比較して、もっとショー要素が強い印象になるのは、ステージングに強い機能をもった点にあるでしょう。

例えば、DMXレベルをダイレクトに扱えるとか(Artnetも出ます)、データをコンパイルしたり、アップロードせずとも、その場でリアルタイムにキューを実行して、チェックできるとか、タイムラインを動かすと、その位置にあるシーンのステートを再現するポジトラッキング機能、タイムラインの途中まではオートで動かしつつ、途中からマニュアル操作に切り替えるポーズ機能、カウントダウンタイマーの表示、キューを選んで音きっかけを自分でとりながら、キュ−を自動的にタイムラインに配置するタイムX機能などですね。

こうしたステージングに強い要素をもちながらも、同時に完璧な自動制御システムを作成する能力をMedialonはもっていて、 タッチパネルデザインのソフトや、Webパネル機能などを活用し、リモートコントロールの画面作成、スマートフォンなどのモバイル端末からの制御、そしてタスクの中で条件制御の式をつくることで、どんな複雑な制御システムでも、オリジナルデザインで製作することができます。この制御に関する機能は、これまであったどんなアナログなシステムをも、見事にリプレイスする破壊力です。

そして、制御対象となる装置のデバイスライブラリーをデフォルトでもっていて、数多くのプロ用機材がリストに並ぶほか、リストにないものは、自分で作成できる点。これはまるで照明卓のデバイスライブラリ−的な要素を感じさせます。こうした徹底的な制御に対するこだわりがMedialonにはあり、コントロールギークな人にとっては、たまらない製品になることは間違いなく、同時にスマートなショーシステムを求める方々にとって、これほどコストパフォーマンスがよい装置はないと言えるでしょう。今後は是非、レンタル業界でもご利用いただけたらと思いますね。




2012年5月16日水曜日

お酒の話

昨日、照明デザインをやっている方に、元町で素敵なBarに連れて行ってもらいました。静かで雰囲気のあるお店でした。いいですねかっこいいBarで飲むお酒。モヒートうまいね。

しかしながら、自分は、決してお酒文化に詳しいわけではないので、たまに年配の方と飲むと、お酒の作り方や、ケアがだめで、やや怪訝な顔をされたりもします。決して酒に強いわけでもなく、うんちくがあるわけでもないし、そういう意味では日本的なお酒の文化には強くないと思う今日このごろです。。

日本酒も洋酒もだいたいのお酒は飲みますし、焼酎も好きで、そういう意味では、飲まない人よりも飲む人のほうが、わりと腹を割って話すことができるかもしれません。でも、がちがちの「酒の席での所作」を説く人と話が合うわけでもない。

かといって、外人たちの飲み会みたく、普通にドリンクと食事を頼んで、ビールおかわりみたいなのはなくて、食後のアイスとか食べて、もう一軒行く?で、Barでお酒を飲み直すというパターンも、少し物足りない。(今の若い人にはいいかも)

酔っぱらうのが好きなせいか、食事しながら、ビール何杯か飲んで、少し強めのお酒飲んで、それで〆に ウイスキーとかカクテルとか?飲むというのが好きです。(でも翌日に残るんですよね酒が)





CS6 クラウド

Adobeのソフトをまた追加で購入するか又はクラウド(CS6)にするか悩んでいたのですが、やっぱりクラウドになるんじゃないかなと考えるようになりました。正直、パッケージソフトの時代は終わったんだという実感がこみ上げます。

弊社でもAdobeのソフトは数多く使っていますが、Photoshopやその関連デザインパッケージなどは、高価でそうそう簡単に購入できるものではないです。しかも購入したら、すぐに古くなるわけで、やがては更新が必要になるという悩ましいソフト群です。しかし、常に最新版が必要かと問われるとそうでもないし、また、全員が使いこなせるソフトでもないため、できる人限定で最新のクラウド(CS6)を導入すればいいかと考えています。

すでに購入したCS5やそれ以前のソフトだって、まだまだ使えるわけで、何も新しいパッケージソフトを購入するまでもないと思います。しかしWebの世界やその関連の技術は進化が早く、それに対応したソフトを用意する必要もあるため、それを業務としている会社からすると、常に新しい機能や情報は必要だろうと思われます。そんな場合、クラウドで提供されるソフトウェアは、確かに合理的かもしれません。





2012年5月10日木曜日

MACPROの買い時到来











 決して煽る気はないんですが、とうとう先月の終わりにインテルがIvyBridgeを発表したと。http://macfan.jp/macfan/2012/04/24/post_848.html

そうすると、そろそろMAC製品は新しいシリーズにモデルチェンジなわけで、いやそうでなくとも、夏にはマウンテンライオンが登場します。

この状況、これまでに何度も経験してきておりますが、Catalystが新しいMACで満足なパフォーマンスを出せるかどうかは未だ不明であり、もしかするといや、もしかしなくても一時的な混乱があるだろうと予測されるわけです。

前回の10.6から10.7への更新時にも、プロユーザーたちの10.6MACの買い占めがあり、どこに行っても10.6搭載MACが手に入らないという状況になりました。
プロユーザーの場合、今の環境を維持したいのは皆、同じなわけで、Catalystユーザーでなくとも、かなり幅広い分野で同じ反応が起こることを目撃しました。

これには、おおいにApple様のやり方によるところが大きく、新しいMACが登場すると、過去の製品は一瞬で市場から消えるという恐ろしい動きが、プロユーザーにとっては脅威以外のなにものでもなく、OSのダウングレードすらもできない状況では、間違いなく今のMACPRO 12Coreなどは、稀少価値の高い品物になるであろうと予測します。

今、外タレ等の公演で、Catalyst指定はよく聞く話で、またカタリストだけでなく、メディアサーバーの需要は上昇局面にある中、カタリストは手に入ってもMACPROがないなどという状況になれば、もっているところに注文が集まるであろうし、また12Coreのように今の状況ですら、在庫がない機種は、買っておいて正解なのじゃないだろうか?と
私も非常に悩んでいるところです。

CatalystエキスパートのBlackmore氏(日本人です)とも話ましたが、おそらく勝負は、夏までです。それを越すと、きっとLionのMACPROが手に入らないといったことになる上、新しい製品の登場の話が聞こえてくるようになると、(秋かな?)今のMACPROが手に入らない状況になるのじゃないかと想像しています。これこそ買い時なんじゃないだろうか?





DC12V入力でワイヤレス送信機を駆動












現在、デモ機材を絶賛、貸し出し中のワイヤレスDMXですが、まったく申し込みがないという(爆)見事な出だしのすっころび様です。

そんな今ひとつ盛り上がりに欠けるLumenRadioの、しかし、なかなかいけてるワイヤレスDMXの宣伝をします。もう何度か説明したので、ワイヤレスについての仕組みやこの製品の特性については、下記のリンクを参照いただくとして、今日は、この装置をバッテリーで動かすというアイデアの紹介です。

CRMXテクノロジー

この製品は、DC12V入力があるので、ここにバッテリーからの電源を供給すると、電源の配線もいらず、完全なワイヤレス化が実現できます。

使用したバッテリーは、 IDX BP-H120A という製品で、12Vで120Whの容量があります。CRMXが12vで7.5wの消費電力なので、8wだとしても、単純計算で15時間は連続稼働できます。それだけもてば、本番は大丈夫でしょう。

私の考えとしては、なんでもすべてをワイヤレス化しようなどと思いませんが、ワイヤリングが困難な場所や、時間的制約のある現場など、またチェック用途などにおいても、安定した通信が可能なワイヤレスDMXを提供するというのが大きな目的です。

さて、これで少しでもデモ機材に借り手が見つかって、皆がこの製品の良さを実感してくれるなら、うれしい限りです。




2012年5月9日水曜日

価格改定のお知らせ

先にアナウンスしていながら、なかなか公開できかなったLuminex製品の価格とまた、FiberFoxの価格ですが、ようやくアップロードすることができました。全体的に値下げです。 価格表ダウンロード

LuminexのGigaCore14Rは、マネージメントスイッチのクラスになるのですが、できるかぎり、すべての設定をプラグアンドプレイにし、ステージ分野の人にとってネットワーク化が仕事の邪魔にならないよう意識した作りです。そして14RのRはリダンダントの意味であり、冗長化の仕組みがいろいろと用意されています。

このネットワークスイッチにしても、FiberFoxのファイバーケーブルにしても、ネットワーク化や伝送系のアイテムに興味のない人にとっては、どうでもいいニュースなんですが、伝送系は重要だと思いますね。








2012年5月8日火曜日

雇用に関して悩む事

まったく予備知識のない人に、マイルランテックの業務を説明するのは、少し難しく思います。取り扱う機器は、照明関連が主体のように見えて、実は一切照明機器は扱っていないし、また、ネットワーク構築のお仕事をしながらも、それは劇場照明に特化していたり、映像業界の方を顧客に持ちながら、実はそれは主にカタリストだけの話になる。では、単に舞台関連の機材を輸入販売しているだけかというと、舞台とは、やや距離のある実は制御屋さん的な仕事をしていたりもします。

ある一面では、ネットワークインフラの仕事だから、ネットワークに興味のある人が適しているように見えて、実はシステム制御の仕事であったりもして、できれば演出分野に興味をもってくれそうな人が必要だったりもするので、よい人に出会うことが難しいのかもしれません。(当然、入社すれば、全方位の業務に関わってもらう必要があるのです)

一方で、特定の業務だけに従事して、それ以外は専門外だから関与しません。というやり方もあるかもしれません。その代わり給料は少ないですよという交換条件。又はノマドワーカーのようなフリーランス的なつながりもありでしょうし、Catalystプログラマーや、Medialonプログラマーという人材を育成する上では、そういうおつきあいの方法もあるのかもしれません。

個人的には、熱い志をもった人に出会って、ともに仕事に夢中になれる人が一人でも多くいたほうが楽しいわけなんですが、心は熱く、関わりはよりドライに行きたいと、まあ勝手な考えだったりするので、集まってみれば、わりと淡白な集団になってしまうかもしれません。(自分が酔っているときに出会った人材は熱血系かも)

会社員という立場からすれば、会社の求める業務を遂行していただくことが当然の責務であり、こちらとしても、自分勝手に全方位での平均的な能力を求めるのですが、その一方、卓越した特定の能力を持つ人も欲しいわけで、それらはなかなかバランスしません。
同様に、 仕事に熱く、深く関わってくれる人と、言われた事を黙々とこなすが、自分からは決して深く関わってはこない人、これもまた両方ともありだが、相反するタイプの人間像です。非常に技術に卓越した能力をもってはいても、人と会話するのが苦手で営業センスがない人とか、営業センスはあっても、技術的知識がまるでないというのもよく聞く話です。

バランスのとれた人を見つけるのも難しいし、またそういう人材を育てることも難しい。さらには、雇用した人を評価するのも非常に難しい仕事だと思います。




2012年5月6日日曜日

GWも終わり

GW期間ですが、相変わらず、気持ちは80%くらい仕事モードです。金曜日から出勤はしていないですが、つい先日のように突然、現場に行く事になったりするため、お休みモードに入れないで、このまま仕事全開になるだろう自分がいます。

おそらく現場にいかなくとも、こうして時間ができると、未来について思いを廻らせることになるため、結局は休むことなどないのでしょうが、やはり休息は必要だと感じています。心を安めないと、なんだか枯れてしまいそうです。

少し強め(10m)の南西風が吹いている今日(日曜)、このほどよい風に乗って邪気を発散したい気分ですが、そうもいかないのが現実です。社員の期待、仕入れ先からの圧力、顧客からの要望などのすべてに対応しようとして、自滅しそうな感じで、よくある生真面目な経営者のもろさの典型例。そうならないよう自分を強くするか、無理なことには無理と答える弱さも必要だと思うのであります。そもそも、すべての人のすべての要望を今すぐ満たすなんてのは、無理な話なのであります。

しかし、時に無理なことをしなければならないこともわかってはいるので、何か困難な状況に立つと、どうにかしなければならない責任感が故に、それが強いストレスとなって自分を痛めつけるわけで、どうにもきつい毎日です。そんな弱音を言いながらも、われわれを取り巻く業界だけでなく、今やさまざまな産業が大きく変化しているタイミングで、ぼんやり休んでいる暇などないと認識しています。

ほんとうに昨年あたりからでしょうか?いや2010年から動き出した波が、今年も加速している感じがしますね。具体的にどうとか、そういう話は、書きにくいので、また整理がついたら、書く事にします。となると、落ちもなく、なんのこっちゃという話になっていまいますが、今年もすでにもう半分ということで、後半になったら、また見えてくるかと。。





2012年5月3日木曜日

過去ではなく未来

昨日、人に自分がどんな人間か?またうちの会社がどんな会社かを伝えようとして、過去に行った仕事、自分が会社をつくる経緯などを必死に説明して、最後はなぜか無性に徒労感におそわれた。無意味さからくる徒労感、それは、自分が何もなしえていないことによる絶望感からきたものだった。

そんなことを説明しても無意味なのだ。自分はスタープレイヤーではなく、過去に何も華々しい実績があるわけではない。いやたとえ過去に華々しい何かがあったとしても、それとて今行っている事業にはきっと関係がないだろう。過去に関わった仕事と今、自分が未来にイメージする仕事はまったく異なる世界観を持つ。加えてまだ会社は未完成なのだ。

過去の経緯などどうでもいい、業界のことなど、どうでもいいのである。そんな事は一般の人にはまったく興味のない話で、価値観の異なる人から見れば、単なる個人の独りよがりである。今の自分と会社を背伸びせず、説明して、単にそれだけでよかったのだ。

もちろん未来へ向かうイメージは大事だ。「未来に何をするか」どこへ向かうか。そのビジョンを描けてこそ、事業をおこした意味がある。それをうまく人に伝えられないのだとしたら、自分自身がそれを理解できていないか、方向性をもたないかである。しかし、それは当事者だけの価値観であって、それを説明したところで、当事者ではない人には無意味な話である。それを話す相手は異なる。本当に、久しぶりにまた、反省させられる場面に直面した。

2012年5月2日水曜日

会社とのかかわり

最近、雇用される側の会社への帰属意識は希薄だと言われます。そして最近の人は、昔ほど仕事に対しても強い意欲はないとも言われます。仕事を通して社会に関わることへの関心の薄さとか、組織への依存度が下がって、より個人的になったとか?そういった話です。

こうした会社員の意識の薄さは、昔ながらの終身雇用という暗黙の了解が崩壊したこともあるし、今時は、仕事よりも自分の時間や生き方にウェイトがあって、もっとドライな感性で仕事に関わっているという現代社会の現実にあるのかもしれません。また最近の企業の掲げる企業理念自体も、明確ではなく、目的意識を持てないという話も聞きます。いったいこの会社は何の貢献をするためにあるのか?といった不明瞭さゆえに、社員も目的意識が持てないという。

しかし、小さな企業の場合、そんな社会的コンセンサスうんぬんより、社長の雰囲気や性格が色濃く反映されるので、社長が社員とどう関わるか?これによってデザイン可能だと思うのですが、私の場合、会社にべったりの関係は苦手なので、わりと酒を飲むと熱血漢のくせに、いつもは「さらっ」としていたい人です。

世の中には、もっと会社全体で仲良くしてるファミリー的な空気の会社もありますが、自分はドライでいいと思ってます。オンとオフが明確なほうがいいと思うのです。会社はそれぞれが仕事で関わる場所で、個々のプライベートには関わらないというスタンスです。冷たいですか?もしかしたら、そうなのかも。。今日、そんな話をする機会があり、ちょっと悩んでしまう私です。新入社員歓迎会とか、やるべきだったかなあ〜