2012年5月3日木曜日

過去ではなく未来

昨日、人に自分がどんな人間か?またうちの会社がどんな会社かを伝えようとして、過去に行った仕事、自分が会社をつくる経緯などを必死に説明して、最後はなぜか無性に徒労感におそわれた。無意味さからくる徒労感、それは、自分が何もなしえていないことによる絶望感からきたものだった。

そんなことを説明しても無意味なのだ。自分はスタープレイヤーではなく、過去に何も華々しい実績があるわけではない。いやたとえ過去に華々しい何かがあったとしても、それとて今行っている事業にはきっと関係がないだろう。過去に関わった仕事と今、自分が未来にイメージする仕事はまったく異なる世界観を持つ。加えてまだ会社は未完成なのだ。

過去の経緯などどうでもいい、業界のことなど、どうでもいいのである。そんな事は一般の人にはまったく興味のない話で、価値観の異なる人から見れば、単なる個人の独りよがりである。今の自分と会社を背伸びせず、説明して、単にそれだけでよかったのだ。

もちろん未来へ向かうイメージは大事だ。「未来に何をするか」どこへ向かうか。そのビジョンを描けてこそ、事業をおこした意味がある。それをうまく人に伝えられないのだとしたら、自分自身がそれを理解できていないか、方向性をもたないかである。しかし、それは当事者だけの価値観であって、それを説明したところで、当事者ではない人には無意味な話である。それを話す相手は異なる。本当に、久しぶりにまた、反省させられる場面に直面した。

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