2013年11月19日火曜日

ショーコンの時代はいつ来るか

 当社がMedialonを扱い始めたのが2009年。2010年にはショーコンの時代が来ると予想し、いわゆるショー演出の自動化について取り組みを開始したのですが、2010年の時点では、ほとんど動きはありませんでした。このショーコンの意味は、映像機器だけの制御の意味ではなく、もっとトータル制御を意識したもので、照明卓によるステージビジュアルの制御を自動化したようなイメージで捉えていたんですが、見事に外れました。しかしながら、最近、いくつかのメーカーがショーコンを意識した製品やソフトウェアを出してくるのを見ると、そろそろ近いかなとも思います。

正確に記憶していないですが、d3のようなショーコンとLEDピクセルマッピングという製品が登場したのは、2010年くらいでしょうか? ただd3だとおもいっきりイベントやコンサートステージに寄り過ぎてて、もう少し柔軟性が欲しいと考えると、メディアサーバーのメーカーが出すインタラクティブ演出向けのソフトウェアなんかがより現実的なのか?とも思えます。

ただ、 しかし多くの場合、ショーコン製品とうたう製品は、照明制御について弱いか、もしくは、勘違いした製品が多いのは、音響業界から出てくる製品のうたい文句にあるような、照明制御もできる的なのを見ても、照明的視点で見て、いやそれ、無理でしょう。という内容が多く、それはすなわち、その分野に疎いという現実です。これはよくこの業界で言われるHate Each other な関係を表してるかなとも思ったりするんですね。

さて、当社が扱うMedialonコントローラーの場合、もちろん照明制御も可能です。ダイレクトにDMXやArtnetを出力できるあたりは、他社のショーコンよりも、より照明的かな?とも思えますが、評価すべきはMSCを搭載しているあたりが、照明についても、よく知ってるなと感じます。確かにDMXをいじるより、卓を制御するほうが合理的です。

オーディオ製品についても同様で、卓のメモリーをMIDIノートで呼び出すとか、そういう使い方のほか、BSSオーディオなどの機器はダイレクトに制御も可能ですが、基本は機器のコマンドを操作というより、メモリーしたシーンを呼び出す的な使い方が無難かなと感じます。ただ、オーディオサーバーのような製品は、プレイバックをダイレクトに制御する必要があるので、映像のプレイヤー同様、自在に操ることが可能です。このあたりは照明と状況が異なります。

おそらく、このMedialonを使いたい人として、一番近い位置にいるのが、映像業界の方ですが、こちらの業界向けには、確かに多種多様な製品が制御でき、しかもポジトラック機能により、タイムラインの途中で止めて、再スタートしても、同様のタイムにプレイヤーの再生ポイントを追従させることが可能な点や、ロケートとかスタートフレームとエンドフレームの指定なども簡単にできるので、複数の再生装置の自動化の面で、メリットは大きいと思います。

このショーコンと呼ばれる製品の今後は、ショーの複雑化と、日本のショー産業の成熟度で、進むと考えられ、プロジェクションマッピングでさわいでいる今の現状を見ていると、近い将来、ショーシステムが重要になる事ば確かで、この世界はおもしろい事になるなと感じます。自分の勘はいつも数年ずれるので、2014年あたりがこのショーコン時代の幕開けなのかな?と想像して楽しみにしています。





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