2014年3月27日木曜日

全国舞台照明技術者会議にilumo登場













 昨日行われた舞台照明技術者会議。数多くの照明家の方々やメーカーの方々が集まる中、冒頭、イルモが登場したわけですが、論旨はLED照明というのは、理論的にRGBの3色でさまざまな色が生み出せるはずが、RGB3点のみでは、カラースペース内の再現できる範囲は限られるという点と、アンバーの範囲や、グリーン方向の色で再現できないものが多いというものでした。また、白を生み出すには、3色では理論値通りの色にはならず、色温度も正確ではないと。。つまりきれいな白にはならない。故に今では多色で対応しているという話。

う〜ん残念なのは、ilumoはそれを解決するために生まれたスポットなんですが、それが紹介できなかった。。確かにこれまでのLED器具は、白が正しい白にならず、白のLEDを足して対応していたわけですが、それはRGBとWを個別に操作して見た目でそれっぽく混色してるわけで、それは今もほぼすべての照明器具がRawレベルミキシングなんです。

しかし、ilumoはRGBの3つのパラメーターを操作するだけで、すべての色を作り出す。白は色温度のパラメーターで動くわけですが、RGBを操作した際にも微妙に変化しているのです。つまりRGBWをバラバラに操作し、適当なミキシングをしているのではなく、正しい色温度を生み出すべく、ソフトウェアが計算してレベル変化している。

これまで、真剣にCIEのXY座標で色を指定するとか、RGBの3つのパラーメーターを操作するだけで、自動で白のパラーメータもミックスされ、正しい色のミキシングを行うような機器があったでしょうか?オペレーターが見た目で4色とか5色をカラーピッカーやホイールで操作して色をつくってたわけで、多色になるとそれだけオペレーターの手間もかかるし、コンソールのカラーピッカーも使えない。。こうした問題を解決したいのがilumoです。これを伝えたい、もどかしい想いのまま、客席に座っておりましたが、いやはや残念ですね。

ある人が、今の照明さんにとって正しい色とかミキシングよりも、明るくて見た目、派手で、エフェクトがあるほうが大事なんだという意見もいただいたことがありますが、私はilumoの問題解決は近いうちに多くの人に理解されると信じています。それがビジネスにならないと言われようが、イルモの目指している世界は、ディスコ機材ではないし、色についてどうでもいいと思うデザイナー相手ではなく、プロの照明さんにとって大事なことだと、感じています。それを提供するのが自分の仕事だと、このイルモをより多くの人に伝えていきたい。と、そう強く想いました。






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