2014年2月24日月曜日

光ファイバーのトレンド1

 

以前のブログでも予告したとおり、今年のステージ向け光ファイバーのトレンドはマルチ化
です。そう、まだまだ使っている会社が少ない状況なのにです。

光ケーブルのマルチコア時代

しかし、もうこれは必然で、これまでの歴史をみても、(照明の場合ですが。。)シングルラインではデータ伝送量に対応できず→ マルチ化、一定時期を経てブレークスルーが起こり、ケーブルのシングル化というのを繰り返しています。そしてこれまでも今も、技術トレンドは現状のレベルの先にあるため、光ファイバーのマルチ化が普及する前に、マルチを飛び越えるブレークスルーが起こって、ステージ業界はマルチを経験することなく大容量の伝送に対応できるかもしれませんが、今のところ、光ケーブルの接続においてのマルチ化はステージ業界においても普及していくと思います。

そうした中で、先のノイトリックさんが、MPOコネクターを使ったマルチコア(12芯)のケーブルを出すとのことで、その新製品を拝見したのですが、もちろんFiberFoxも今年のProLightSoundでお披露目することになると思います。このマルチ化はIPパケット伝送の音響と照明ではなく、ポイントtoポイント伝送となる映像さんを意識したものだと思いますが、PA業界でも例えばIPベースで伝送するプロトコルとMADIを同時に1つのファイバーでシステムをくむことも可能で、しかもバックアップ回線を考慮した上での接続です。
接続の際は、使いたいプロトコルのラックに挿すだけで、伝送系はそのままですみます。
その意味では、光ケーブルのマルチ化というのは、多くのセクションに恩恵があります。

設備系では確かに普及した感のある光ファイバーですが、ツアー業界においてはそれほどでもありません。今年はそのツアー関連で普及が進む可能性が高いと私は見ています。その際、注意点としては、多くの場合、価格の面でマルチモードを選択するでしょうが、その場合はOM3のケーブルにしておくことで、IPパケット伝送の場合は将来においても長く使えます。(今のFiberFoxはOM3です)

シングルモードの選択は、映像さんにおいては、ありです(伝送容量の高い映像伝送の点において)しかしシングルモードの場合、ケーブルの接続ポイントにおけるインサーションロスが大きく影響するため、ケーブルジョイントはあまり増やすことができないということは考慮すべきことでしょう。




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