2013年12月12日木曜日

アウトレット情報

 










  * 早速ですが、アウトレット品のすべてが売り切れました。

 輸入製品を扱っていると、いろいろ困った事があります。
運搬の際、製品に傷やへこみができたが、機能的には問題がない。しかし通常販売するのは無理とか、1個だけ落下防止用のワイヤーを取り付ける穴が、異なる位置にあったとか、現場で問題が発生したように見えて、実は製品の問題ではなく、設定が違ってただけで、その時は急ぎであったため、とりあえず交換に応じてしまったなど。。こうして生まれるのが、新古品といういわゆるアウトレット品の数々です。

これまでも、こうした製品のいくつかを直接、販売した事がありますが、今回もまた、このアウトレット品の販売をしたいと思います。

GigaCore14Rが2台、Ethernet DMX4Trussが3台です。価格はお手頃価格で販売できると思います。もし、ご興味があれば、当社にお電話ください。





2013年12月10日火曜日

おもしろいから人は働く

 先週、来年、卒業予定の方向けの会社説明会を実施しました。わかってはいますが、かなり遅い時期の説明会です。しかし、それでも10名の方の面接をすることになりました。とてもありがたく思います。私の説明を聞いて、働いてみようと思ってくれた事、非常に数多くある企業の中から、当社を選んで、応募してくれたこと。またこのタイミングで、採用案内を出して、出会えたという偶然にも感謝です。

会社で働くというのは、もちろん生活のため、食べるために働くという面もあるとは思うのですが、自分が楽しいと感じられる仕事、好きな仕事を選んだほうが長続きするように思います。人って単にお金を得るためだけに働くのではなく、自分の能力を活かして、人から感謝されたり、頼られたりして、自分もうれしくなるもので、自分が楽しめない仕事で生きてても、やはり不満がたまってしまう。

自分は今の仕事が好きです。人を驚かせたり、すごいと言われたり、自分自身、感動したりしたとき、同じ世界の人と共感できた時、この仕事は楽しいなと思えます。たとえ小さなショー演出でも、その場にいる人が、拍手してくれたり、楽しんでるのを見ると、やっぱりショー演出の世界っておもしろいなあと思うのです。どうせ長い時間関わるなら、しかめっつらで仕事するより、笑顔を生み出すアイデアを練る方が楽しいし、未来の事を考えて、早く人に伝えたくて、わくわくするような仕事というのは、幸せです。






2013年12月6日金曜日

ライブイベント産業の展示会

 今日、ライブイベント産業展という展示会に申し込みをしてきました。
音響、照明、映像、特効、企画、運営、グッズなどイベントに関連するすべてのサービス、製品のための展示会が誕生したとのことで、これは、待ちに待ったまさに舞台産業の総合展とも言えます。

主催者の説明では、オリンピックの決定もあいまって、イベント産業は今後、注目の業界とのことで、5年以内にアジア最大のイベント展示会にしたいと意気込んでいました。

 http://www.live-event.jp/RXJP/RXJP_Live-Event/html/index.html

 確かに時期は微妙な7月9日〜11日ですが、これまで展示する場所のなかった当社にとっては、まさにぴったりの展示会です。ネットワーク機器も、そしてワイヤレス機器や、LED製品もすべて展示してもOKな感じですね。

この展示会が開催される頃には、当社にも新人が増えていることだろうし、舞台産業のプロの方々と会話できるよう、短期間でトレーニングしなければならないと感じてます。
やっぱり舞台産業、イベント業界は派手ですし、これは確かに盛り上がる展示会になるんじゃないでしょうか?




2013年12月5日木曜日

TVの音楽番組でilumoが活躍














 昨晩、TVの音楽番組現場にお招きいただき、現場を拝見することができました。
現場では2つのセットが向かい合う形にあり、シンプルな美術セットのほうで、ilumoがセットタッチに使われていました。

LDの方曰く、ilumoの機材としてのデザイン(シェイプ)がとてもユニークで、ステージに置いてもケーブルの取り回しがよく、ムービングライトのようなベースボックスもないので、低い位置からセットを染めることができると判断して、使用すると決めたそうです。

もう一人のシステムエンジニアの方曰くは、ilumoは非常に多くの微妙な色彩が表現できるとのことで、変化の際にも、その色合いはきれいだという評価をいただきました。

こうして目に見える形で照明器具が活躍しているのを見ると、こちらもうれしくなります。
確かに、よい照明器具をみつけて、ユーザーの方にご紹介するのも大事な仕事だなと思いました。しかしながら、この現場では数多くの照明器具が活躍していて、すでにスタンダードなMartinのMacAuraのほか、AyrtonのMagicPanel、RobeのRobinなど、照明器具の販売代理店さんがすべて集合したのではないか?というほど、各社が取り扱う機種が活用されており、それはすなわち、すでに数多くの企業が、存在しているわけで、当社が無理にそれを追いかけることもなかろうとも思います。

マイルランテックとしては、照明器具そのものを扱うことは、ilumo以外はないと思いますが、私がイノベーティブだと感じられる製品は、できる範囲で扱い、日本のユーザーにお伝えしたいと考えています。




2013年11月30日土曜日

未来志向で

 今月、展示会を完了させ、名刺交換させていただいた方々にご挨拶する暇もなくアメリカへ飛び、戻ってすぐに北九州へ行ったあと、さらに休む間もなく次の打ち合わせと、今はとにかく忙しいです。ブログを書く余裕がなくなってきました。以前はよほど暇だったんだと再認識します。そんな忙しい中で、また2回目の経営塾に行ってきました。

ビジョナリー経営について思考した先日でしたが、先生が、この勉強会に参加しているある企業さまを指して、このグループの中で一番財務体質が安定してるとのことで、キャッシュフローも健全、利益率も高く、安定しているとの話があり、少しカチンときてしまいました。

正直、申し上げて、創業してすでに数十年で、社長も2代目社長になっている12億規模の売上げを持つ会社と比較されては、かなわないのはあたりまえではないか?と。。いや、ただそれだけでなく、この先生と会話していて、おおむね主旨に賛成できるし、勉強になるのだが、なにか一点、腑に落ちない。。この講義の中で異なる価値観を感じるのはなにか?と、それがずっと尾を引いていたのですが、HONDAの創業期のビデオを見せられて、それを評価している時にわかりました。

特別な技術、それを生み出す根性、残業を惜しまず働く姿勢、がんばれば必ず光が見える。そこから生まれる新しい製品。。そう、この先生の言うとんがった会社というのは、製造業そのもので、彼の言葉の中に、常に製造業に対する礼賛が感じられるのだ。。これは言い換えると、それ以外の産業に対するやや冷めた視点を感じることができる。

HONDAのバイクが、マン島レースで優勝したのはすばらしいですが、自分は若い人を輝かしい舞台に上げた事が感動的で、そういう若い人の活躍する場を用意した事を評価したのに対し、彼の言う感動の視点は、新製品、新たな工業製品を生み出すことへの熱い想いへと傾いているように思える。それは、どこか遠い過去の高度経済成長のまんまの価値観を感じてしまう。。確かにサービス業というのは、移ろい変化するもので、時代とともに色あせる面もあるかもしれないが、製造業こそが真という姿勢では、いつまでたっても次の時代へと行けず、後進国と同じ土俵で戦うことになるんじゃないかと思いますけどね。。
自分は、もっと未来志向で、異なる角度から仕事を見つめたいと思うんです。。 今の仕事も未来の仕事も、また自分なりに積み上げていきたい。。やっぱり別の経営勉強会にしたほうがいいかな。。




2013年11月25日月曜日

LDIレポート2 プロ用譜面用ライト

 












 一時期、譜面台向けのLEDライトをマイルランテックで扱う宣伝をしていたのですが、その際は、MRTEというブランド名で進める意向でした。しかし、実際にやってみると、LED器具などは、当社の性格に合わず、しかも特殊な分野のニッチな製品故、取り扱いを断念していました。

そんなフランスのNaotek社とまた改めて話しをすることになり、というのもアメリカでの取り扱いが先の話にあるilumoと同じディストリビューターで、私はあちこちのブースを探す事もなく、1つのブースで二人のパートナーと会う事ができました。皆で楽しく食事もしたし、これも何かの縁だろうという事で、取り扱いを検討してきたいと考えています。詳細な事は、また来年以降になりますが、日本での流通やまた営業活動など、決定しましたら、改めてご報告したいと思います。

製品自体は非常によいもので、最初ドイツで見たときは、ほかにはない特別な印象を受けました。値段は非常に高価ですが、世界のオペラシアターに納品実績があるだけあって、クオリティーの高い製品に仕上がっていると思います。







LDIレポート1 ilumoの新体制














 数年ぶりにLasVegasに行ってきました。もう過去形なのは、次の仕事があるため、日曜の今日には帰国しています。展示会は1日だけにして、それ以外の日はシルクのショーを堪能していました。さすがラスベガス、見応え十分です。

さて、さっそくですが、当社で取り扱うイノベーションLEDライトのイルモ(ilumo)の会社名が変わり、新しい体制で開発を進めることになったので報告です。以前から、この事は話にあったのですが、詳細がつまるまで時間がかかり、今回のLDIですべてが公開される事となり、写真のジェームズさんと会場で会う事となりました。

ジェームズさんが、ilumoのすべてを開発しており、新しい会社 ”inovation LED"の社長になります。最初の会社Lumonicでは開発はジェームズでマネージメントは別の方が担っていたのですが、いろいろと事情があり、最終的に新しい会社名で且つジェームズさんがすべてのコントロールをすることになりました。

ilumoは今までよりも25%〜30%明るさがアップし、またカラーマッチ機能やカラーパレット機能は複数のilumoでデータを共有できるようになります。開発に時間がかかったのは、先の会社のごたごたがあり、開発に集中できなかった事もありますが、新体制になってから、スピードアップしていきたいと彼は話しています。
やがて、いろいろなLED製品が生まれてくるとおもいますので、今後もこの会社の製品には注目したいと思っています。












2013年11月19日火曜日

録音スタジオにて














 久しぶりにスタジオでナレーション録りなんかにつき合いました。
こういう音をつくる仕事に関わると、音の世界も面白いもんだなあと感じます。自分は音の専門家ではないですが、音の専門家と呼ばれる音響デザインの先生や、PA会社の方と話す機会があり、お話を聞いていると、深い世界だなと感心します。

昔、音で空間をデザインするという先生と話す機会がありましたが、そのこだわりや、実際に完成した音空間は、不思議な世界であり、なんとも心地よい体験をしました。
 実は、自分は舞台の世界に入る前は、音響のオペレーターに憧れていて、真剣に音響業界に進みたいと思っていたのですが、願いかなわず、プロにはなれませんでした。

最近は、DANTEプロトコルのおかげで、オーディオ業界の方と接する機会が増えましたので、近いうちに、いろいろな企業さまを訪問させていただき、昔、憧れた世界の話を聞きたいと思っています。






ショーコンの時代はいつ来るか

 当社がMedialonを扱い始めたのが2009年。2010年にはショーコンの時代が来ると予想し、いわゆるショー演出の自動化について取り組みを開始したのですが、2010年の時点では、ほとんど動きはありませんでした。このショーコンの意味は、映像機器だけの制御の意味ではなく、もっとトータル制御を意識したもので、照明卓によるステージビジュアルの制御を自動化したようなイメージで捉えていたんですが、見事に外れました。しかしながら、最近、いくつかのメーカーがショーコンを意識した製品やソフトウェアを出してくるのを見ると、そろそろ近いかなとも思います。

正確に記憶していないですが、d3のようなショーコンとLEDピクセルマッピングという製品が登場したのは、2010年くらいでしょうか? ただd3だとおもいっきりイベントやコンサートステージに寄り過ぎてて、もう少し柔軟性が欲しいと考えると、メディアサーバーのメーカーが出すインタラクティブ演出向けのソフトウェアなんかがより現実的なのか?とも思えます。

ただ、 しかし多くの場合、ショーコン製品とうたう製品は、照明制御について弱いか、もしくは、勘違いした製品が多いのは、音響業界から出てくる製品のうたい文句にあるような、照明制御もできる的なのを見ても、照明的視点で見て、いやそれ、無理でしょう。という内容が多く、それはすなわち、その分野に疎いという現実です。これはよくこの業界で言われるHate Each other な関係を表してるかなとも思ったりするんですね。

さて、当社が扱うMedialonコントローラーの場合、もちろん照明制御も可能です。ダイレクトにDMXやArtnetを出力できるあたりは、他社のショーコンよりも、より照明的かな?とも思えますが、評価すべきはMSCを搭載しているあたりが、照明についても、よく知ってるなと感じます。確かにDMXをいじるより、卓を制御するほうが合理的です。

オーディオ製品についても同様で、卓のメモリーをMIDIノートで呼び出すとか、そういう使い方のほか、BSSオーディオなどの機器はダイレクトに制御も可能ですが、基本は機器のコマンドを操作というより、メモリーしたシーンを呼び出す的な使い方が無難かなと感じます。ただ、オーディオサーバーのような製品は、プレイバックをダイレクトに制御する必要があるので、映像のプレイヤー同様、自在に操ることが可能です。このあたりは照明と状況が異なります。

おそらく、このMedialonを使いたい人として、一番近い位置にいるのが、映像業界の方ですが、こちらの業界向けには、確かに多種多様な製品が制御でき、しかもポジトラック機能により、タイムラインの途中で止めて、再スタートしても、同様のタイムにプレイヤーの再生ポイントを追従させることが可能な点や、ロケートとかスタートフレームとエンドフレームの指定なども簡単にできるので、複数の再生装置の自動化の面で、メリットは大きいと思います。

このショーコンと呼ばれる製品の今後は、ショーの複雑化と、日本のショー産業の成熟度で、進むと考えられ、プロジェクションマッピングでさわいでいる今の現状を見ていると、近い将来、ショーシステムが重要になる事ば確かで、この世界はおもしろい事になるなと感じます。自分の勘はいつも数年ずれるので、2014年あたりがこのショーコン時代の幕開けなのかな?と想像して楽しみにしています。





2013年11月16日土曜日

InterBEE 最終日













 3日間あったInterBEEですが、あっと言う間に過ぎてしまい、本日終了しました。
数多くの方々にご来場いただき、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

今年は初めて、外国からのお客さんもあり、にぎやかなブースになりました。
デザインもこれまでとは大きく変更し、説明パネルを設けて、当社製品のソリューションを個々に解説するスタイルにしました。なにしろ今では照明だけでなく、音響にも映像業界にもお客様がいらっしゃるため、さまざまな機器の解説が必要です。

なんだか、数多くの製品があるようにも聞こえますが、 今、こうして振り返ってみると、実は2008年頃から商品はあまり変化しておらず、Catalyst、Luminexから始まり、2010年からは、Connex、LumenRadio、Medialonと、基本部分は一緒です。これだけ商材に変化なく、しかし続いているのは、不思議な感じもしますが、いい製品選択をした事は間違いないなと自分でも思います。

しかしながら残念な事に、当社の場合、他社さんのようなしっかりした営業ができないため、多くの方々に積極的にコンタクトをとって、製品をご紹介できず、未だ認知度が低く、この点については、改善しなければと考えております。よって、近いうちに営業のできる人を採用して、もうすこしお客さまのリクエストを聞いたり、サポートを強化するよう努力していこうと思います。









2013年11月8日金曜日

多種多様な機器の制御













 ここのところ、展示会の準備などで、MedialonによるBarcoのPDSシリーズ制御(スイッチャー)とか、以前からテストはしていたグラスバレーのT2制御など、いろいろな機器制御に関わる事ができていますが、今回はまたレアな製品に出会いました。

Vistaシステムズのスパイダーです。もちろん制御はできます。イーサネットによる接続で、設定をすこしいじったら、さくさく動きました。やはりMedialonの能力は高いです。ほぼどんな製品でも制御が可能です。

Medialonショーマスターのすごさは、LowLevelCommunicatorによるユーザー自身でのドライバー作成とか、ポジトラッキングというタイムラインをポーズした場合でも、T2などのプレイヤーもその位置で状態を保持する機能とか、これって照明の場合は、当たり前な感じですが、映像制御機器の分野では、画期的ではないでしょうか?今さらながらに便利だなあ〜と実感している私です。

来週はもう展示会です。このMedialonによる制御の他、ワイヤレスDMX、光ファイバーや、LuminexのGigaCoreシリーズなど、どれもこれも超がつくほどのプロ機材ばかりです。是非、プロの方々に見て欲しいと思ってます。よろしくお願いします。



2013年11月6日水曜日

展示会準備














 展示会準備、真っ最中なのであります。
秋葉原から帰ってくると、仮組みされた機材がどっさりあって、人は誰もいなかったです。
真っ暗な事務所で、買い物袋を開く姿というのは、物悲しい風情が漂います。
自分の仕事というか、もちろん会社の仕事なんですが、私は一人、別の案件に必死で、展示会のほうはまったく関われずで、もうなんて言うか、自分がもう一人欲しいです。

さて、InterBEEは、2008年から出展をはじめ、昨年1回だけお休みしたので5回目の出展になります。最初は一人ではじめた展示会も今では別の人がいろいろやってくれます。その意味では、ずいぶん進歩したもんだと思うんですが、昔の資料を見てみると、2009年から商材が変わってないというのがなんとも。。

2009年、そういえば、あの頃もMedialonによるショー制御なんて言ってたんですね。Catalystや光ファイバーのネットワークスイッチも変わりなくです。ほとんど2009年の頃とやってることが一緒というのは、正直どうなんだ?という声もありますが、しかしコンセプトがぶれてないというのは確かなようで、取り扱い品目は若干、増えましたが、方向性変わらずで今年も制御関連ですすめていきたいと思います。

このブログの前にも、しばらく自分の中のトレンドだったショーコントロールという言葉、結局、あまり流行りませんでしたが、今年もまだ、ちまたで続くプロジェクションなんとかとか、アートインスタレーションやらでも同期制御は重要ですし、ショーコントローラの活躍する場面は数多くあるとおもんです。なによりパーマネントで行うショー演出なんてものは、パソコン開いてアプリ立ち上げてとかでなく、ラックに収まった機器が勝手に運転してくれるのがスマートです。

ゼロからコードガリガリ書くとかではなく、もうちっとスマートなショーコントローラーで手軽に自動演出やってみたいもんです。しかもPLCとかじゃなくてね。もうそういう時代じゃないんで、そこはもっとエレガントなソフトウェアで。。そんな提案を今年の展示会では行う予定です。

今年こそ、この数年、続けてきたショーコントロールのおもしろさ、Medialonのおもしろさをプロの方に伝えて、今月のモーターショーだけでなく、他の多くのイベントでも映像機器や演出機器の同期制御に、Medialonをご活用いただきたいと思っています。






2013年10月31日木曜日

仕事を選択するという事

  ステージ産業以外の人と会話していて、おもしろいシチュエーションに出会います。例えば、少しかじった事があって、概要はわかってるという態度の人や、やや見下した感じを出す人。(この場合、市場規模とか、お金の事だけで判断する人ですが。。)

また、技術の話になると、少しかじった事がある人は、たいがいすべてわかったような顔をする。不思議なもんだと思う。自分が数年、かじっただけの事なのに20年この世界にかかわる人に、よくまあそれだけ言うもんだと。

そういえば、あるPA会社の社長さんが、プロと素人の違いについて話していました。
音響機器は、鳴らそうと思えば、音響マニアならどうつなぐか、簡単にわかるし、つなぐ事だけなら誰でもできる。しかし、安全に早く確実につないで音を出すのはプロにしかできない。そのSlight なレベルが大きな違いになるんだ。

劇団などの照明に関わり、自分で照明をやったりしてるので、照明業界については、ある程度わかっていると豪語する人もいたりする。実際の話、LEDが低価格化して、誰でも手に入ったり、照明コンソールもフリーのソフトウェアなどが手に入る時代、プロと変わらない機材を使う人もいるかもしれない。しかし、どんな規模だろうが、伝送されるDMXチャンネルの状況を理解して、確実にトラブルを防ぎ、時間までに一定のクオリティーの仕事をするのは、やはりプロにしかできない。

映像制作はだれでもできるし、コンピューターで映像を出すというのは、誰にもできる事。システムを組むことも、音響同様、マニアだったりすれば、なんとなくわかるかもしれない。しかし時間までに組み合げ、万が一のトラブルにも即座に対応して、何事もなかったように本番をこなせるのは、映像のプロでなければできない。

ネットワークのプロだから、ステージ産業で使うネットワークなんてせいぜいL2レベル。。ちょろいと思う人もいるかもしれない。しかし相手にするのはステージのプロであって、プロが使う機材をつなぐ仕事。きっと驚くほど一般のネットワークとは異なる場面や使い方に出会うだろう。そして、起こっている事象を理解するのは困難を極めるだろう。その世界のプロとそうでない人を分けるのは、技術そのものではなく、やはりその世界で生きていくと肚をくくった人の違いなんだと思う。




2013年10月27日日曜日

経営塾への参加

 もうまもなく11月です。実は11月は詰め込みすぎたスケジュールでいっぱいになっており、果たしてすべてちゃんとこなせるのだろうか?不安に感じていたりしますが、なんとか無事すべての仕事を遂行したいと考えています。

そんな忙しい11月なのに、新しい事を始めるのは、あえて困難な時にはじめたほうがいいんじゃないか?と肩を押されて?(経営塾の塾長の発言)社労士の方に紹介された企業経営に関する勉強会に参加する事にしました。 1年を通して12回、真剣に経営について勉強する会です。

今月、第一回目の集まりに参加し、経営とは何か、その定義と、また企業を続けていくために必要な心構えについて学びました。毎月、1日だけ、企業理念や、黒字バランス、経営計画など、真剣に勉強する事になります。まるで学校みたいです。

11月はさすがに忙しく、どうしても物理的に参加不可能を伝えていたのですが、予定なんてものはいくらでも変更できる。やればできる。という声で参加するに至りましたが、結局、欠席することとなり、翌日に補習を行う事に。。やはり無理なものは無理でした。
( 正直、来年度の会に参加すればよかったかなと、後悔しています。)

 この勉強会には、中小企業の社長、役員の方や管理職の方などが参加しており、他業種の同様に経営を行っている方の話を聞く事ができます。自分としては、これまで自分なりに、本を読んで見よう見まねでやってきた経営というものに改めて向き合い、さらに成長したいという想いと、またこれから会社を続けていく中ででてくる問題について相談する先が欲しかったという点で、参加した事は結果的に、よかったかな。。

これからも、企業として存続し続ける事を第一に、小さな企業の経営者ですが、勉強を続けて、当社のお客様だけでなく、社員のためにも成長し続けたいと、そう思っています。



2013年10月18日金曜日

社員募集のこと

 9月の後半から中途入社の社員募集を行い、来週前半でようやく面接がすべて完了します。長い採用活動でした。応募していただいた方々にはお礼を申し上げます。

当初、1名の採用を目指してましたが、いい出会いがあったため、2名に枠を拡大して、現在、1名の内定が決定、あと1枠を面接した人の中から選考する作業が残ってます。

この採用活動というのは、やってみると本当に大変です。書類を見て面接する人を決定するという作業自体が時間のかかる作業な上に、決定しても辞退する人もいたりで、仕事の合間に時間を作ってようやく面接日を確保したのに、かなり落ち込みます。

こういう経験をすると、もし新卒採用の活動なんかしたら、仕事できないくらい大変なんじゃないだろうか?かなり心配になります。それとも新卒の人は弱小企業なんて相手にしないでしょうか?

しかし、当社としては、来年の2014年4月入社の社員募集はする方向で考えており、またメディアを使って募集するかそれとも、直接学校に相談するか?現在検討中です。ただ、この面接の煩雑さと人選の難しさは、どうにかしたいもんです。

2013年10月9日水曜日

RDMに積極的な2社















 PLASA自体が縮小気味ですが、Luminex社は絶好調のようで、ブースも少し広くなり、いつものコーヒースタンド形式は変わりませんが、今年もお客はかなり多いです。

新情報としては、新製品こそないですが、ノードの新しいファームウェアとLuminexモニターが 新しくなり、RDM機能が強化されたほか、トリガーチャンネルのトリガーユニバースのIP指定など、地味ですが他の製品では実現不可能なネットワークに関 する機能が追加されています。Luminetモニターに関しては、RDMモニターとしての完成度は高くなっており、RDMの受信もDMXパケットの隙間を使って行うようになり、以前よりレスポンスが早いです。(DMXパケットとRDMパケットの受信を交互に行う)

GigaCoreシリーズは、音響関連のセミナーで、グループ機能を使って EtherSoundとDanteプロトコルを共存させていました、ヨーロッパではオフィシャルではないですが、すでにGigaCoreがYAMAHAさん から推奨スイッチとして認められていると言います。
実際、セミナー会場でも主要なスイッチとして使用されていました。

それから、Luminex社の正面にブースを構えたLumenRadio社。 おかげで私はあちこちを移動する事なく、この2つのブースの中でのんびりできます。となりのLuminexもRDM機能強化を打ち出していますが、LumenRadio社でもまた、SuperNovaが新しくなり、 RDM機能が強化され、他社製品のノードからのアンサーバックをも受け取れるようになっています。これにより、Luminexとの連携も強化される事になります。

2社ともにRDMについてはアーリーアダプターな会社ですが、両社ともに照明コンソールにおいてRDMは利点が少なく、照明プログラマーやデザイナーではなく、テクニシャンのためのツールであると言います。そのためRDMモニターはコンソールではなく、こうした別のソフトウェアを使い、別のPCを使って活用するのがRDM本来だとの事。まさにその通りです。




縮小するPLASA












今回のPLASAは、ダウンタウンから少し離れた場所にあるExcel Londonという展示会場で行われており、町の雰囲気は少し幕張メッセにかぶります。開発はまだもうすこし時間がかかるようなイメージです。展示会場のそばに宿泊すると、正直、ほかにすることがなくなってしまい、かなり暇になります。

PLASA自体もまた縮小された印象で、各社のブースも前年より小さく、私の知り合いは、多くの人が来年はPLASAの展示やめてフランクフルトにフォーカスしようかなあ〜とそんな感じです。皆、一様にPLASAはもう斜陽な展示会でこれからの中心はフランクフルトだなと話しています。

全体に出展者が減った事もあり、今ひとつ盛り上がりに欠けるPLASAですが、当社にとって関係のある新商品が、写真のコバルトというコンソール。。フランクフルトの時はまだ写真しか見なかったですが、すでにしっかり動いてます。2面のマルチタッチスクリーンと、コンゴの操作性を残しつつさらに便利になった印象。ただデザインは他のいわゆる照明コンソールと同化しており、つまらないです。




 

2013年10月8日火曜日

レジェンドRichard 登場












 PLASA 1日目は、ブースを回っている途中で、Catalystの開発者であるリチャードから電話が入ったため、後半は時間をRichardと過ごす事になりました。なぜかベイビーと一緒に登場したリチャードは、友人から預かっているとのことでしたが、まるでパパのような献身的お世話で、なんとも微笑ましいです。

さすが有名人だけに、ちょっとロビーにいただけで、声をかけられ、人が握手を求めにくるあたりがレジェンドですが、靴下が左右でばらばらとか、ひげが伸びすぎてロビンソンクルーソーみたいなのは、かなり怪しい雰囲気を出してます。

さて、肝心のCatalystについての話ですが、 皆が心配しているMAC OSとNew MacPROについては、意外と早い段階での対応ができると言っているため、CatalystがNew MACProで動く日はそう遠くないのかもしれません。NewFunctionのExactMapも、最近発生した複数カタリストの同期に関する事も、すべて新しい解決方法で対応すると言っていますので、その新しいバージョン(NewMacPro用)が出るまで少し待つ事にしましょう。

Catalystが劇場で受けている件について話をするとイギリスの劇場では、ほとんどがCatalystを使用しており、彼らの問題解決のために作成したソフトだから、劇場や舞台で受けるのは、とても自然な事だそうです。ロイヤルシェークスピア、英国のナショナルシアターなど、数多くの劇場でCatalystが活躍しているのと同じく、日本でもCatalystがさまざまな現場で末永く活躍するように、われわれも努力を続けたく思います。






2013年10月6日日曜日

ロンドン到着 Excel London




  もう毎年恒例となったPLASA見学ですが、今年は社員を連れての渡航で、初めて複数名での行動となりました。今後はできるだけ社員を連れていき、LiveShowの機材についてなど、理解を深めてほしいことと、外国の人と接する機会を増やしてあげたいと考えています。

今年からPLASAはアールズコートからExcelに場所が変更になり、我々も初めてのExCel 近辺への滞在です。ホテルに到着して、展示会場を見てみると、写真のようなかっこいい雰囲気の会場です。

アールズコートでの開催時は、ヒースロー空港から地下鉄で30分もあれば、会場近辺のホテルに入れましたが、今回はタワーヒルからDLRという私鉄みたいな電車に乗り換えて、20分くらい走るので、空港から1時間くらい離れた場所になりました。ちょっと不便です。

今、日曜の朝にブログを書いていますが、天候は晴れ、気持ちよい秋の日射し。寒くもなく、ほどよい温度です。今年は予定された特別な打ち合わせもなく、平穏で且つ平凡な展示会視察になるんじゃないかな。。