2012年4月8日日曜日

理念とはこだわり

マイルランテックのコンセプトは、ShowControlDigitalSolutionと名刺に書いてあるのですが、この意味は、これまであったショーコントロールの仕組みをデジタルな仕組みでリプレイスし、今まで以上の便利さを提供して、プロのショー産業に貢献したいというものです。このコンセプトは会社設立時からあまり変っていません。

最初に取り組んだのは、Catalystを使って映像送出の分野にあるシステムを汎用コンピューターに置き換え、もっと柔軟且つユニークな演出が実現できるようにし、新しい映像演出の仕組みを提供するというものでした。

そして映像演出のコンセプトとほぼ同時にスタートしたのが照明システムのイーサネット化の取り組みで、Luminex製品を提供することにより、照明制御システムをDMXインフラからネットワークへと置き換え、マルチユニバースの伝送、バックアップシステムやDMXマージなどのシステムを簡単に構築する手段を提供するなど、照明業界のネットワーク化の促進に貢献しようと努力しました。

そして最後に用意したのが、Medialonという製品群で、これはショーをトータル管理するシステムであり、自動制御や異なる分野の機器の同期に関して、一般的にさまざまなコントローラーを組み合わせて1つのシステムとしていたものを専用のコントローラー1つに集約し、またできるかぎり、制御信号をOverEtherすることで、インフラ自体もシンプルにしてしまおうというサービスです。

昨日、音響さんが、自分たちは物を売ってるのではなく、作り出された音を売っていると表現していましたが、われわれも気持ちとしては製品を販売するのではなく、それによって得られる便利さやシステムそのものを販売しているという意識です。われわれは、ショーコントロールの仕組みを販売しており、そのコンセプトに基づいた視点で、周辺に必要なケーブルや機器を販売しているという意識で仕事をしています。 これはコンセプトであり、つまりは企業理念です。

企業理念は、その会社のこだわりだと思います。その会社が何を考えて生きているか、どこにこだわって生きているか、そこに会社として存続する理由という深い意味があります。
昨日、音響さんが、われわれは音についてまさに「おたく」ですよ。だから音を出す楽器にも興味を持つし、音を鳴らす装置にもこだわる。それを作る環境にもこだわる。と言ってましたが、私も同様に、自分は「Control Geek」だと思います。

コントロールすることにこだわっており、それをどう制御するかにこだわる。基本的にはその対象に制限はないという感じです。照明の制御、音響機器の制御、機構装置の制御、映像制御、これは今だからこそ、可能となったもので、また私の場合、Medialonに出会って、はじめて照明を辞める意思を固めることができました。私は音のプロでも今では、照明のプロでもないですが、制御システムやショーに関連したシステムを作る上での、プロでありたいと思っています。いや、そういうプロを数多く輩出したい。それがマイルランテックの理念です。



0 件のコメント:

コメントを投稿